画像電子学会誌
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36 巻, 1 号
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論文
  • 後藤 邦博, 斉藤 文彦
    2007 年 36 巻 1 号 p. 3-9
    発行日: 2007年
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    本稿では,点対称形状を持つ工業用部品の対象画像内の位置を検出する手法を提案する.検出対象物体が点対称性を持つことに着目し,正規化相関照合を利用した点対称物体の位置検出手法の提案を行う.提案手法では,通常のテンプレート照合とは異なり,探索対象物体のテンプレート画像を保持せず,与えられた対象画像を複数のブロック領域に分割し,各ブロックをテンプレート画像に設定する.そして,すべての反転テンプレート画像の照合結果を用いた投票処理により点対称物体の位置を検出する.実験の結果,高い検出率を記録し,虚報率も0%であった.また,従来手法と比較して,提案手法が有効であることが示された.更に,ボケ画像に対しても高い信頼性を保持していることが示された.
  • 北村 誠, 小野 文孝
    2007 年 36 巻 1 号 p. 10-16
    発行日: 2007年
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    組織的ディザ画像に対しなるべく画質を損なわないように情報を埋め込む方式について,代表的なしきい値順序マトリクスを対象として検討を行った.埋め込み方式は,しきい値順序マトリクスに起因する頻出パターンに着目し,埋め込み後も頻出パターンを維持させるもので,画質の劣化が著しいエッジ・文字部分には情報が埋め込まれないという効果も有する.提案方式と従来方式とで同程度の情報埋め込みを行った画像を比較した結果,提案方式の方が画質の低下が小さく,符号量の増加も小さいことを確認した.次に本方式における情報の埋め込み頻度を制御して,画質の評価を行った結果,フラットな部分が広範囲を占めるような特殊な画像を除き全画素数の0.5%~2%程度のデータ量であれば情報埋め込みが検知できない程度の画質が得られる事がわかった.
  • 細田 真道, 神田 嘉男, 大竹 孝幸, 池田 敬, 小林 直樹
    2007 年 36 巻 1 号 p. 17-27
    発行日: 2007年
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    本稿は,従来の電話網をVoIP網に置き換えた場合に,従来のFAX端末を利用した,みなし音声FAX通信で発生する問題について検討し,実験を行いその解決方法を提案する.まず,従来の電話網にはないVoIP網特有の性質について述べ,更にFAX通信の性質について述べる.次に,そこから導かれる三つの問題点,エコー問題,アナログ波形再生異常問題,けた間タイマ問題について検討を行うとともに,実験を行い事象を確かめる.最後に実験結果などから問題の解決方法を提案する.
  • 金山 秀行, 眞鍋 佳嗣, 千原 國宏
    2007 年 36 巻 1 号 p. 28-35
    発行日: 2007年
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    非球面ミラーを用いたリアプロジェクション投写光学系を開発した.本光学系は,従来の投写レンズのみによる投写光学系とは異なる新規な非球面ミラー投写方式を開発することにより,リアプロジェクション本体の薄型化を実現した.本光学系のキーパーツである非球面ミラーは樹脂成型による作製が可能であり,これに必要な形状および精度の解析を行った.更に,本投写光学系に最適なスクリーンとしてフレネルスクリーンの形状最適化やクロスレンチキュラーの搭載を行い,表示画面のゴースト低減や視野角の拡大を達成した.これら新しい技術の開発により,薄型で高品位な映像を表示するリアプロジェクションディスプレイを実現した.
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