画像電子学会誌
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37 巻, 2 号
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論文
  • 梁 華剛, 東海 彰吾, 長谷 博行
    2008 年 37 巻 2 号 p. 118-126
    発行日: 2008/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究では,視点位置設定の自由度の高い任意視点画像生成手法を提案する.Image Based Rendering法の一つであるView Morphingでは,画像を生成する視点位置が入力視点を結ぶ直線上に限定されていた.提案する手法は,カメラの設置方法を工夫した撮影を行い,画像間の対応点の幾何学的関係を導くことで,三次元空間中の任意の位置に設定された視点からの画像を2視点の入力画像から生成するものである. 更に,実際の任意視点画像生成実験,および,ずれを含むカメラ設置で求められる任意視点画像上の対応点座標の誤差を調べ,本手法による任意視点画像生成でほぼ良好な結果が得られることを確認した.
  • 小林 富士男, 尾関 孝史
    2008 年 37 巻 2 号 p. 127-132
    発行日: 2008/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    本稿では,アルファベットの手書き文字画像について,原文字データをスプライン関数で表現する際,最適な節点を自動的に決定し節点数の削減を行っている.手書きデータ節点数の削減という観点から,初期節点の推定法,更に図形的性質を利用して節点を決定するアルゴリズムを開発し,その有効性を確認した.手書き文字データをスプライン関数で表示する場合,座標点間の距離の代わりに抽出された節点間の距離を使用して近似すること,また残差を推定する方法を提案する.節点の決定アルゴリズムとして,当てはめ精度の悪い区間に節点を繰り返し挿入する反復挿入法を用い,図形的性質を利用して節点位置を決定する.
  • 加治佐 清光
    2008 年 37 巻 2 号 p. 133-142
    発行日: 2008/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    本稿は,既に提案した誤差拡散画像への情報埋め込み方式と誤差拡散画像のブロック符号化方式を組み合わせて,情報を埋め込んだ誤差拡散画像のブロック符号化の評価実験を行った結果について述べる. 評価実験の結果,使用した試験画像N1のC成分では,埋め込み情報量,圧縮率および画像品質の観点から,情報埋め込みのために設定する2値化のしきい値の許容値であるtoleranceは64が最適であることが判明した. これにより,埋め込み情報量を最大までの可変としても,画質劣化を小さく抑えられる. また,Jarvice誤差拡散法では圧縮率を大きく改善できる. 例えば,Floyd誤差拡散法の場合,埋め込みがない場合の圧縮率が46.8%,MAE(平均絶対値誤差)が4.6であるのに対し,総画素数の58%に相当する最大埋め込み情報量を埋め込むと,圧縮率は44.1%と改善され,MAEは6.0と1.4だけ劣化する有効な結果が得られた.
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