画像電子学会誌
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38 巻, 2 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
論文
  • 森谷 友昭, 高橋 時市郎
    2009 年38 巻2 号 p. 114-121
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    3DCGアニメーションから抜き出した1枚の静止画に対し,動きの情報を持たせるレンダリング手法を提案する.静止画において動きを表現する既存のレンダリング手法としてモーションブラーが知られているが,並進運動や回転運動など,様々な運動を表現するには適しておらず,また計算コストも高い.そこで,漫画に見られる“効果線”を利用した剛体の運動の表現手法が既に提案されている.既存の手法では,効果線の描画位置を手動により設定する必要があるが,本手法では,剛体を構成するポリゴンから近似的に算出した曲率を基に,効果線の描画位置を自動的に決定する.また,並進運動,回転運動という二つの剛体の運動の種類や,その運動速度に応じて,描画する効果線を自動的に切り替えて描き分けることが可能である.これによって,1枚の静止画から,剛体の運動の種類と速度を同時に把握させることを可能とする.
  • 大木 眞琴, 佐藤 甲癸, 上崎 省吾
    2009 年38 巻2 号 p. 122-126
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    ホログラフィックフーリエ格子による電磁波散乱問題を解析している.ここでは,二次元スカラ境界値問題として取り扱われている.なお,解析にはホイゲンスの原理とグーリンの定理による消去理論に基づくT—マトリクス法を適用した.また,この定式化においてT—マトリクスの要素はベッセル関数の級数による解析的な表現がなされている.数値計算例としてフーリエ格子の形状をパラメータとした回折効率の入射角度特性が示されている.
  • 伊奈 諭
    2009 年38 巻2 号 p. 127-135
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    視覚心理物理学分野において知られた両眼視錯視現象として主観的階段錯視がある.格子状ドットパターンを傾けて水平方向から両眼で注視すると階段状の平面構造を観察できる現象である.これまで心理学分野での被験者実験に基づく結果が報告されているが,詳しい階段形状および観察条件と錯視階段の形状や段数,段差等との数理的関係についてはあまり明確でなかった.そこで,人間の視覚を模擬して客観的に表現できる両眼視計算モデルの構築と計算機実験をとおして検証を行った.この結果,両眼に輻輳があるとき近接要素融合規則(Nearest Neighbor Rule)と呼ばれる心理学的仮説を計算的に援用することにより階段錯視現象が発生することを確認した.これにより錯視階段発生のメカニズムを定式化するとともに,従来の被験者実験のみではわからなかった錯視階段の詳細な立体形状,および観察条件と階段形状の関係性について検証評価することができた.
  • Daisuke INOUE, Yasunari YOSHITOMI
    2009 年38 巻2 号 p. 136-144
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    Recently, several digital watermarking techniques have been proposed for hiding data in the frequency domain of image signals. However, little attention has been given to the optimal position in the frequency domain for embedding watermarks. We have attempted to improve the performance of both the extraction of watermarks and the quality on an image after compressed by JPEG technique by creating a multicriteria optimization problem for deciding the positions of watermarks in the frequency domain and obtaining an approximately optimum solution to this problem. The approximately optimum solution is obtained using the genetic algorithm. The experimental results show that the proposed method generates watermarked images of good quality and high tolerance to JPEG compression. In addition, the improvement of security has been achieved using the characteristic secret key to embed and extract watermark information. The reported method with the wavelet transforms is used to embed and extract watermark information.
  • Mohammad Shah ALAM, Shamim Ara SHAWKAT, Gontaro KITAZUMI, Mitsuji MATS ...
    2009 年38 巻2 号 p. 145-155
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    IrSimple is a high-speed Infrared communications protocol to provide simple and instant wireless communications between mobile devices and digital home appliances. This paper provides a mathematical model with which we derive a simple equation for IrSimple throughput efficiency. Based on this model, we compare the performance of IrSimple protocol with the existing IrDA protocol for exchanging digital contents at high data rates. Results are presented which reveal that IrSimple protocol scales well for use with high data rates compared to the existing OBEX protocol. The significance of parameters such as IrSMP block size and link minimum turnaround time on IrSimple performance is also examined. Furthermore, an enhancement of existing error control scheme to provide robustness for IrSimple protocol at high bit error rates and an improvement in flow control to reduce redundant data retransmissions are presented. Finally we investigate the robustness of our proposed flow control scheme for all possible cases where frame losses can occur due to transmission error.
  • 中野 真里, 池添 史隆, 田伏 正佳, 吉冨 康成
    2009 年38 巻2 号 p. 156-163
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    著者らは,赤外線温度画像を用いた表情認識手法を提案した.そして,動きが伴う,典型的で実用上重要な場面である発声時において,5表情(「怒り」,「喜び」,「無表情」,「悲しみ」,「驚き」)について認識実験を行い,1人の被験者について90%という高い平均認識率を得た.しかし同手法が様々な人物へ適用できるかどうかについては十分には検討されていなかった.そこで本研究では,まず,発声時の表情認識に供するフレームを自動で特定でき,眼鏡着用者をも対象にして表情認識を行えるよう種々の改良を行った.そして被験者の数を7人に増やし,上記5表情の認識実験を行い,88%という高い平均認識率を得た.また,個人差が表情認識に及ぼす影響についても検討した.
  • 奥村 浩, 新井 康平
    2009 年38 巻2 号 p. 164-172
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    プレゼンテーションスライドの多くは,パーソナルコンピュータ(PC)のモニタ画面上で作成され,液晶プロジェクタでスクリーンに投影される.本稿では,スライド作成時に容易にスクリーン投影像の視認性評価を行うことができる手法を提案する.この手法は,人間の明所視および暗所視の分光比視感度実測データに基づく「投影スライドの薄明視下視認画像シミュレーション」と画像処理手法を用いた「投影スライドの視認性評価」の2手法から構成されている.
講座
連載技術解説
医用画像—基礎と臨床応用—IV
社会安全のためのトレーサビリティ III
報告
  • 杉本 憲治郎, 津郷 晶也
    2009 年38 巻2 号 p. 205-211
    発行日: 2009/03/25
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    本稿は2008年9月21日~23日に開催されたビジュアル情報処理研究合宿(以下,本合宿)の報告である.本合宿は例年,他大学の学生と議論する場の提供および大学の枠を越えた学生ネットワークの形成を目的として,画像電子学会と情報処理学会グラフィクスとCAD研究会の後援のもと,運営委員と呼ばれる有志学生によって企画・運営されている.合宿での主な活動内容は,学生によるポスタ発表,社会人を含めた登壇発表,レクリエーション,懇親会である.それに加えて本年度は,ソーシャルネットワーキングサービスによる事前交流,国際会議にならったアルコールを伴う英語セッションを新たな試みとして取り入れた.参加者に実施したアンケートでは91%の学生が本合宿に対して満足であったと回答した.
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