医療と社会
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20 巻 , 4 号
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研究ノート
  • 松井 達也
    2011 年 20 巻 4 号 p. 341-352
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/01/31
    ジャーナル フリー
    2005年に医療観察法が施行され触法精神障がい者に対する看護が注目されている。触法精神障がい者に適切な看護を提供する上で彼らに対する態度を理解することが必要であるが,その態度についての構成要件については明らかにされていない。
    そこで触法精神障がい者に対する看護師の態度の構成要件を明らかにすることを目的に触法精神障がい者のケアを行っている3つの精神科病院で12名の看護師を対象に面接調査を実施した。そしてBerelsonの内容分析を用いて質的・帰納的分析を行った結果,15個のカテゴリーが抽出された。
    まず看護師は触法精神障がい者と出会い彼らと関係作りを行うが,これに関するカテゴリーが5個あった。次に臨床場面において治療的関わりを持つがこれに関するものが4個あった。さらに治療を進める中で退院に向けた関わりを持っていたがこれに関するものが2個あった。そしてそれらの関わりの中で患者に対する様々な感情が生じていたがこれに関するものが4個あった。
    触法精神障がい者に対する態度の構成要件は相反する価値観が矛盾しながら存在するので,そのバランスをいかにとるかが重要である。また触法精神障がい者に対する消極的態度を克服するためには彼らを深く理解し,彼らの看護に関する専門的な知識を持つことが大切である。さらに看護師は彼らの退院後の地域支援システムの構築に寄与することが求められている。
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