医療と社会
Online ISSN : 1883-4477
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ISSN-L : 0916-9202
25 巻 , 4 号
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新年のご挨拶
巻頭言
医研シンポジウム2015講演録
医師主導の臨床治験・臨床研究の問題と体制整備のあり方
開会挨拶・来賓挨拶
座長基調講演
パネリスト講演
パネルディスカッション
研究論文
  • 水落 正明
    2016 年 25 巻 4 号 p. 403-416
    発行日: 2016/01/15
    公開日: 2016/01/21
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は,かかりつけ医・家庭医や近所付き合いなど,周囲からのサポートが高年齢者の受診抑制に与える影響を明らかにすることである。三重県津市の中山間地域にある白山地域で2012年に行われた調査から,60歳以上の男女について分析した。質問紙を使った訪問留置法による調査である(回収率91.7%)。受診抑制の頻度(よくある(4.0%),時々ある(13.6%),まれにある(32.7%),まったくない(49.7%))を従属変数とした順序プロビットモデルによる推定を行った。推定に先立ち,内生性の疑われる主要な要因(かかりつけ医・家庭医の有無,親しく話のできる近所の人の有無,近所の人以外で親しく行き来する人の有無)について検定を行ったところ,いずれも内生性はないことを確認した。推定の結果,かかりつけ医・家庭医がいる場合,近所の人以外で親しく行き来する人がいる場合,に受診抑制が生じにくいことがわかった。一方,親しく話のできる近所の人がいる,民生委員などを知っている,行政の広報誌が回ってくる,などの影響はないことがわかった。これらの結果から,地方自治体は,高年齢者がかかりつけ医・家庭医を持つよう働きかける必要がある。 さらに,近所の親しい人よりも,近所にいないが本当に親しい人の存在が受診抑制を防ぐことがわかったが,個人でこうしたネットワークを構築するのは難しく,その構築に行政的な支援が必要である。
研究ノート
  • 伊藤 かおる, 池田 俊也, 武藤 正樹
    2016 年 25 巻 4 号 p. 417-429
    発行日: 2016/01/15
    公開日: 2016/01/21
    ジャーナル フリー
    本研究では経口抗不整脈薬の先発医薬品とジェネリック医薬品を比較した臨床試験を網羅的に把握し,その内容のレビューと研究デザインをもとにエビデンスレベルについて評価した。文献は,Pubmedと医学中央雑誌を検索し,Vaughan Williamsの抗不整脈薬の分類表に表記されている薬剤を対象とした。また,ジェネリック医薬品に対する著者の記載内容から肯定的文献と否定的文献に分けて評価を行った。さらに収集した文献のエビデンスレベルを評価した。結果,20文献が今回の調査対象となった。内訳は肯定的文献が14文献,否定的文献が6文献だった。肯定的文献にはβブロッカーを含む循環器領域の治療薬を対象にしたエビデンスレベルⅠに評価される研究があるなど,臨床効果や安全性を評価した文献のエビデンスレベルが有意に高いことが明らかになった。否定的文献は,数症例を対象にした症例報告や記述研究による報告が多く,研究方法や患者の詳細な情報について記述がないものもあったことから,ジェネリック医薬品に対して否定的な文献の方が肯定的な文献よりもエビデンスレベルが低いと判断された。
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