育療
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最新号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 小学校・中学校・高等学校教員への質問紙調査から
    藤井 慶博, 門脇 恵
    2020 年 67 巻 p. 1-10
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/09/15
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では, 病気のため入院または自宅療養している児童生徒への ICT 活用による学習支援に関する小学校・中学校・高等学校教員の意識について質問紙調査を実施した。結果, 教員の 9 割が ICT を活用して学習支援を行うことに「賛成」(「やや賛成」を含む)と回答していた。賛成の理由として. 復学への寄与,教育制度としての必要性.当事者のニーズ,システムに対する評価といったことがあ げられた。一方「反対」(「やや反対」を含む)の理由として,教員の負担や不安.技術的・制度的な 課題.児童生徒への影響といったことがあげられた。その他.ICT 活用による病気療養児への学習支援を行ううえで課題と考えられる内容として,支援体制の整備・充実や当事者の状況.関係者との連携, 指導や評価の在り方が指摘された。
  • 入院生活における院内学級と心理社会的発達
    永吉 美智枝, 斉藤 淑子, 足立 カヨ子, 高橋 陽子, 谷川 弘治
    2020 年 67 巻 p. 11-20
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/09/15
    ジャーナル オープンアクセス
    小児がん治療のために入院中の子どもにとっての院内学級という場のもつ意味を明らかにすることを目的に、 質的記述的研究を行った。 入院中に病院内教育を受けた小児がん経験者14 名を対象とした。分析の結果、78のコードから 26 のサプカテゴリー、9 のカテゴリーが生成された。子どもは、入院後の転籍前には、【みんなが通う、暇だから行く場所】、【学校があると知り行きたいと思った場所】と認識していた。転籍後には、学童期以降の子どもとしての日常の連続性が維持される【学校生活を継続する場】と意味づけていた。教室は【学習に集中できる場】や、【友達と出会い、楽しく笑い合う場】 であり、そこで【先生や友達と色々な活動に取り組める場】に参加することで身体的苦痛が緩和するほどに【気持ちを切り替えられる場】として意味をもっていた。また、【体調に合わせて調整しながら行く場】であると、子どもがセルフケア能力を身につける場としても機能していた。
  • 清水 裕子, 永田 真弓, 廣瀬 幸美
    2020 年 67 巻 p. 21-30
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/09/15
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は、 地域の実情に合った独自の支援を創設しているA 市地域活動ホ ームの看護職が、 乳幼児期の医療的ケア児と家族へどのような支援活動をしているかを明らかにすることを目的に、インタ ビューを実施し、質的・帰納的に分析した。結果、看護職は、【支援活動を通じた新たな支援対象の把 握】【医療的ケア児と家族のニーズの変化に合わせた支援の調整】【 子育て期の家族の Q O L を支えるための児の預かり]【安全・安楽を保証するための調整・管理】【支援員との協働による発達ニーズを 満たすための活動の提供]【家族の心理的な安寧のためのかかわり】【成長発達に伴い変化する地域社 会や関係機関との連携】を行っていた。地域で生活する乳幼児期の医療的ケア児と家族への支援には、 支援ニーズに応じることのみならず、潜在的に支援を必要としているケースの把握や継続的なコーデイ ネートとともに、家族への心理社会的支援が重要であることが示唆された。
  • 永井 祐也, 岡田 光代, 永井 絵莉子, 田中 賀陽子, 小田 真弓, 武田 鉄郎
    2020 年 67 巻 p. 31-40
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/09/15
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,教員養成課程に所属する大学生が小児がん啓発人形劇の映像の鑑賞により,小児がんに対する知識と担任教員として行いたいと考える支援内容に変化が見られるのかを明らかにし,養護教諭 養成課程における人形劇鑑賞の位置づけや活用方法を検討した。一般化線形混合モデルによる分析の 結果,小児がん啓発人形劇が大学生の小児がんに対する知識を高め,復学に向けた支援内容をより一層 想起させることが示された。とりわけ,地元校とのつながりの維持,クラスメートヘの働きかけといっ た支援の想起率が向上した。このことから,小児がんに罹患した児童生徒の復学支援に関する授業を教 員養成課程等で取り扱う際に,導入の一方法として,人形劇の映像を鑑賞させることが有効である可能 性が示唆された。さらに,養護教諭養成課程における特別の支援を必要とする幼児,児童及び生徒に 対する理解の科目において,復学支援の内容や協働・連携の在り方を学ぶ必要性を論じた。
  • 地域での交流に参加した学生へのインタビューを通して
    西田 千夏, 合田 友美
    2020 年 67 巻 p. 41-49
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/09/15
    ジャーナル オープンアクセス
    目的:地域での交流に参加した看護系大学生へのインタビューを通して、在宅医療的ケア児と家族を 理解するための課外活動の要素について検討する。 方法:課外活動としての医療的ケア児とその家族を対象とした地域での交流に参加した看護系大学生 5 名に半構造化インタビューを実施し、質的帰納的に分析した。 結果:抽出されたカテゴリーは【医療的ケア児との交流を後押しする力】【医療的ケア児を育てる家族 の負担について想像する手段】【医療的ケア児と関わる困難さ】【医療的ケア児と接することで 生じた肯定的感情】【 家族が普通でいられるための環境 】【 子どもが主体となる関わり 方】 の 6 つであった。 結論:学生が在宅医療的ケア児および家族を理解するための課外活動には、①教員が学生のイメージ の変化や葛藤について認知し、傾聴・受容すること、②学生の参加機会を逃さないよう、情報 と場を提供すること、③子どもへの関わり方やケア方法を具体的に教えられる家族・専門職者 の存在、の 3 つの要素が必要であることが示唆された。
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