目 的:慢性期統合失調症患者へのふれるケアとしてマッサージの臨床での活用状況、患者-看護師の相互交流で何が起きているのか看護実践の様相を明らかにすることを目的とした。
方 法:研究協力者は、精神科病棟で勤務する看護師3名を対象に半構造化面接を行い、質的記述的に分析した。
結 果:93コードから【不確かさのなかでのマッサージの開始】【不確かさの減少と安心感の増大】【相互交流の増加】【ふれるケアが織りなす患者-看護師関係の構築】【患者の主体性の回復】【マッサージ実施の充足感】【臨床での活用が困難なケア】に集約された。
結 語:マッサージを継続的に行うことで、相互交流が増加し、患者-看護師関係構築に有効な援助方法になることが、本研究の結果から示唆された。その一方で、マッサージによる看護実践は、【臨床での活用が困難なケア】と認識されていた。
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