日本FARMDOC協議会(JFA)での「検索報告書研究会」の研究結果を発表する。1989年から特許庁は、審査処理効率の向上を目標に先行技術調査の検索外注を本格的に開始した
[1]。医薬系分野では、(1)工業所有権協力センター(Fターム検索)と、(2)化学情報協会(化合物の構造検索)の2箇所が主な外注先であり
[2]、外注検索の結果は検索報告書として全て公開されている。本発表では、(1)工業所有権協力センター(Fターム検索)の検索報告書
[3]を対象に、製剤関連特許を抽出し、Fタームの選定方法、キーワードの使用方法、検索者による調査件数差、補正を考慮した検索範囲の適正性等を検討した結果を報告する。さらに、拒絶理由通知書の引例と、検索者が行った調査結果を比較し、調査官の引例と拒絶理由引例とに相違がある場合について、検索者の検索式を分析するなどの考察を行う。
抄録全体を表示