インベスター・リレーションズ
Online ISSN : 2435-435X
Print ISSN : 2185-0798
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論文
  • 堀江 優希
    原稿種別: 論文
    2021 年 14 巻 1 号 p. 3-20
    発行日: 2021/03/31
    公開日: 2021/05/12
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究では、経営者からアナリストに対する未公表の重要情報の開示を制限する規制の導入により、特定のアナリストを通じて開示されていた情報が公的に開示されるようになったか、また、経営者予想の開示に対する経営者のインセンティブがどのように変化したかについて分析する。同規制の導入前は、市場の期待を下げうる保守性の高い予想については、私的チャネルを通じて開示するインセンティブが経営者に働いていたが(Verrecchia 1983)、同規制の導入後は、ネガティブ・サプライズを回避するために当該情報を公的に開示するようになり、経営者予想の保守性が増大すると予想される。また同規制の導入前、日本の経営者は、期初に楽観的な経営者予想を公表し期中に同予想を下方修正する傾向にあったが(Kato et al. 2009)、私的情報の入手が困難になった投資家やアナリストが経営者予想に対する依存度を高めると、経営者は、期中に経営者予想を下方修正することにより自身に対する市場の評価が低下する可能性を考慮し、期初時点の経営者予想の保守性を高めると予想される。本研究では、期初時点の経営者予想の保守性が同規制の導入後に増大したことを示しており、本研究の予想と整合する結果が得られている。

研究ノート
  • 高辻 成彦
    原稿種別: 研究ノート
    2021 年 14 巻 1 号 p. 21-34
    発行日: 2021/03/31
    公開日: 2021/05/12
    ジャーナル オープンアクセス

    本論文では、日本のマネジメント・アプローチ導入によるセグメント情報の開示変化について、機械業界100社を対象に売上高、セグメント利益、受注高、受注残高の4項目を検証した。マネジメント・アプローチ導入後では、機械業界100社中、半数近くである45社に所在地別セグメント(売上高、セグメント利益)の情報開示の取り止めがみられた。一方、受注高、受注残高では逆に所在地別で10社以上の情報開示の増加がみられた。情報開示の取り止めが生じた要因は、「マトリックス型の開示の誤謬」という、多角化企業が事業別セグメントを報告セグメントとして選択し、所在地別セグメントの開示を取り止めた動きがみられたためである。マネジメント・アプローチは、経営者の判断に依存するが故に、5つの情報開示上の問題点を抱えている。

Abstract and Keywords
編集後記
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