2020 年に実施した静岡県立総合病院の劣化診断結果では,本館(築42 年)等にある大型設備機器等の劣化が顕著であった。一方,病院施設全体の設備保守管理等は委託業務の増加により手続き等が煩雑となり,医療環境および患者サービス低下が懸念されていた。そこで,2022 年度から「管理一体型ESCO 事業」を開始した。事業導入に先立ち,病院の特性を生かした省エネルギー機器の選定および施設管理の効率化など,病院運営の適正化実現に向け技術士としてアドバイスを行った結果,1 年間で約7,000 万円の事業費削減に成功して公立病院の経営改善に寄与できた。
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