医療
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38 巻, 3 号
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  • 岡田 善雄
    1984 年 38 巻 3 号 p. 236-237
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 日比野 進
    1984 年 38 巻 3 号 p. 238-243
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 窪田 義弘, 杉森 澄子, 飯田 秀治, Hideji IIDA
    1984 年 38 巻 3 号 p. 244-249
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    1967年1月から1981年12月までの15年間に, 薬物誤飲またはそれに伴う症状を主訴として当科を受診した, 患児187名を対象として種々調査を行つた. 年令は最低生後12日, 最高12才で, 2才未満が大部分を占めた. 性別については有意差はみられなかつた. 死亡例は1例もなかつた. 誤飲薬物の種類は, タバコが最も多く全体の約1/3を占め, 次いで, 防・殺虫剤(農薬を含む), 内服薬, 体温計の水銀, 洗剤などであつた. タバコ誤飲例の大部分が乳児であつた. 事故発生の動機は, 大部分の症例が保護者の不注意, 小児の好奇心, 無知などのために偶発的に発生したものであつた. 各種薬物誤飲例の症状について述べた. 事故発生の時刻は, 午前10時から正午までにピークを示した. 季節との関係のみられた誤飲薬物は, 灯油および電気蚊取り薬であつた. 誤飲薬物の種類の年代別比較を行い, 種々考察した.
  • 小児慢性疾患病棟に入院した13例の経過について
    寺内 昭子, 黒田 育子, 八木 芳雄, 森 哲夫
    1984 年 38 巻 3 号 p. 250-254
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    登校拒否症の治療法の一つとして入院治療法が確立されつつある. 我々は過去4年間に13例の患児を小児慢性疾患病棟に入院させる経験を得た. その大部分は長期の不登校期間を経た慢性例であり, 全例小学校高学年以上の思春期例である. 入院後の病院内併設の養護学校への登校は, 個人差はあるが全例良好である. 退院出来たのは9例で予後良好5例, 不安定3例, 再発1例であり, 入院し家庭から隔離することは有効な治療法の一つであると考えた.
  • 松林 武之, 山下 昇三, 谷野 志郎, 西沼 啓次, 西田 利昭, 岡田 文和, 円山 一俊
    1984 年 38 巻 3 号 p. 255-261
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    近年, 自閉症や小児分裂病について, 諸家による種々の研究・報告がなされている. しかし, 両者ともいまだ明確な疾患単位となつておらず, 治療手段も確立されていない. 我々は, 家庭や従来の医療の場では日常介護すら困難を要するため, 「いわゆる動く重症心身
    障害児」病棟に入院している自閉症児や分裂病児に対し, 精神発達遅滞児の生活自立を目的とした療育活動で対応してきた. このような療育過程で, 自閉症児は言語・認知機能の発達や日常生活の適応改善というような変化を全く示さず, 他方分裂病児は, 種々の点で発達・分化を示した.
    今回, 我々は両者のこのような差異を明確にし, 我々の考える精神発達理論に, それを対応させ評価考察を加えたので報告する.
  • 西間 三馨, 古賀 龍夫, 小泉 俊次郎, 内田 幸憲, 杉本 日出雄, 眞田 幸昭, 田村 奈保美
    1984 年 38 巻 3 号 p. 262-267
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    全国の5国立療養所小児科に施設入院療法中の気管支喘息児に対し, 経時的に運動負荷試験を行い, 臨床経過との相関を検討した. 運動負荷は自転車エルゴメーターを用い, 負荷量12.6kpm/kg(0.035kp/kg, 60rpm), 負荷時間6分間で行い, 1ヵ月間に2回, 3ヵ月間行つた. 得られた症例32例の結果は次の通りであつた.
    1. 負荷前1週間のPEFR, 負荷直前のFVC, FEV1, PEFRと各々のパラメーターの最大低下率の間に相関は認められなかつた.
    2. 発作が安定し, 1日の間のPEFRの変動の少なくなつた11月にはEIBは改善した.
    3. 入院中の臨床重症度とEIB重症度の一致率は極めて悪く, その多くはEIB重症度の方が重かつた.
  • 印東 利勝
    1984 年 38 巻 3 号 p. 268-272
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    運動年令評価法を用いて, Duchenne型筋ジストロフィー症の運動機能障害進展過程を分析した. 運動年令の期間を低月令から高月令にかけて9段階に区分した. 各々の症例につき各段階での遂行率を算出し, 上田の障害度段階と遂行率との関係を比較検討した.
    運動障害が進行するにつれ, 遂行率は高月令から低月令へと有意に低下した. 以上の点よりDuchenne型筋ジストロフィー症の運動障害の進展過程は正常児の運動発達の過程とは逆の方向であると考えられた.
  • 中川 原寛一, 酒井 京子, 名取 徳彦, 鴻巣 武, 佐藤 元, 遠藤 信, 佐伯 三男
    1984 年 38 巻 3 号 p. 273-277
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    進行性筋ジストロフィー症デユシヤンヌ型患者のX染色体を中心に姉妹染色分体交換の頻度およびGbandと対比し, 分布を調べた. 本症の異常発現として, X染色体に変異遺伝子が考えられているが, 筆者らのSCE検索によれば, Xp21とXp22の境界部にその座がある可能性を推定する. また, BrdU-AG法による複製バンドの検索の結果, 染色体異常としたはつきりしたものはなかつたが, Single Chromatid Gapが2%の頻度で常染色体にみられた.
    このことは, 異常発現として, X染色体のみでなく, 常染色体も一役働いている可能性を示すと考える. この中には, DNA複製機構の欠陥や何らかの生化学的経路のミスが含まれるのではないかと考える.
  • 中川 原寛一, 酒井 京子, 名取 徳彦, 佐藤 元
    1984 年 38 巻 3 号 p. 278-281
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    患者は生下時体重3,140gで在胎40週にて出生し, 妊娠経過異常なく, 分娩時も異常はなかつた. しかし, 哺乳力微弱であつたことから, 11ヵ月ころにCPK高値が最初の発見であつた.
    福山型先天性筋ジストロフィー症(FMD)とその両親の培養リンパ球をMedium199とRPMI 1640で培養し, fragile siteの頻度を調べた. FMD患児染色体の4番と6番の長腕にfragile siteがみつかつた. fragile siteはRPMI 1640培地を用いた時よりも, 葉酸不足のMedium 199を用いた時に高頻度に観察される. これはDNA複製機構に欠陥のあることを意味する. また, 我々の検査室で開発した新しい染色法(BrdU-AG法)やトリプシン・ギムザ法を用いてFMD患者の染色体をG帯縞模様, 複製バンドで解析した結果, 明らかな異常はなかつた.
  • ―同胞例のIQの検討―
    小笠 原昭彦, 野尻 久雄, 宮崎 光弘, 中藤 淳, 陸 重雄
    1984 年 38 巻 3 号 p. 282-285
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    Duchenne型進行性筋ジストロフィー症(DMD)患者の知能障害について解明するために, 同胞例41家族84例のIQの類似性を検討した. 同胞間のIQの差と相関の両面から検討を加えたところ, いずれにおいても健常のふつうのきようだいの場合より有意に類似性が高かつた. また, IQの差については, 一卵性双生児(MZ)と差がなかつた. 相関係数では, いつしよに育てられたMZよりは低かつたが, 別々に育てられたMZとは有意差がなかつた. これらの結果は, DMDにみられる知能障害には, 何らかの遺伝的な要因が関与していることを推察させるものである.
  • 国立療養所中央協同研究骨・関節疾患研究会
    1984 年 38 巻 3 号 p. 286-290
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    昭和55年10月1日より同57年9月30日までの2年間に, 国立療養所別記9施設で扱つた小児慢性運動器疾患(15才以下で, 外傷, 炎症は除外する)患者を調査した. 総数は1659例である. 女1086例65.5%, 男573例34.5%であつた. 年令では11才より15才までが66.6%と最も多く, 次いで5才より10才までが431例26.0%, 4才以下が122例7.4%であつた. 疾患は20余疾患に及んだが, 脊柱側轡症が1166例70.3%と大部分を占めた. 次いでペルテス病141例8.5%, 先天性股関節脱臼94例5.7%, 筋拘縮症81例4.9%などの順であつた.
    なお, 脊柱側轡症では特発性側轡症が1039例89.1%, 先天性側彎症67例5.7%, その他の側彎症60例5.2%であつた. 治療別では, 装具療法などの保存的治療が389例33.4%, 手術療法が126例10.8%, 経過観察例が651例55.8%であつた.
  • 金岡 正樹, 伊藤 剛, 小原 安喜子, 古田 睦広, 楠木 秀和, 沢田 茂夫
    1984 年 38 巻 3 号 p. 291-294
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    Coxsackie virusには種々のtypeが同定されており, それに起因する病理変化も異なつているといわれている. 今回我々はGroup B Coxsackie virus Type 5(以下「Coxsackie B5」)1例, Coxsackie A Type同定不明1例の計2例の新生児剖検例を経験した. その結果Coxsackie A感染例に心筋壊死を伴う高度の心炎を認め, 2例ともに軽度の髄膜炎を認めたので報告する.
  • 近藤 和喜夫, 三村 明朗, 平林 和夫
    1984 年 38 巻 3 号 p. 295-298
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    我々の病院に入院した川崎病の患者20例について心合併症の有無を検索したところ, 断層心エコー法により冠動脈瘤は約15%に認められ, 冠動脈瘤に至らないものを含めると, 冠動脈病変の合併頻度は30%以上にのぼつた. しかしM-mode法では, いずれも異常は認められなかつた.
    冠動脈病変の持続期間は, 冠動脈病変が重篤なほど長期に及ぶと思われたが, 軽症なものでも症例により, その持続期間が長期に及ぶものも認められた.
    また, いくつかの臨床所見, すなわち最大赤沈値, 最大白血球数, 最大血小板数, そして有熱期間と冠動脈病変の重症度との相関を検討したが, いずれもはつきりした相関は認められなかつた. そして従来からいわれているように, 川崎病スコアと冠動脈病変の重症度とは必ずしも一致しなかった.
  • 安達 原曄子, 市来崎 潔
    1984 年 38 巻 3 号 p. 299-302
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    頭蓋内出血は, 周産期あるいは乳児期では重篤な後遺症をひきおこす. 漢方方剤は頭蓋内出血後の保存的療法として効果があるように思われたので, ここに3例を報告する.
    症例1は生後26時間で脳室内出血を来した直後に, 漢方方剤による経口的治療を行い, 水頭症には至らなかつた患者であり, 頭囲拡大は一時的におこつたが, 後遺症を残さずに治ゆした. 症例2は多発奇形を合併しており, 生後10時間で脳室内出血がみられ, 徐々に水頭症に移行した. 漢方方剤は生後6ヵ月にはじめて使用したが水頭症は予防し得なかつた. 方剤としては桂枝荻苓丸, 五苓散が用いられ, 症例1では凝血の消失や, 頭蓋内圧亢進に効果がみられたように思われる. 症例3は頭部外傷後の出血のため, 精神運動発達の遅延がみられ, 肝機能異常も伴つていたが, 補中益気湯の内服で肝機能の正常化とともに精神運動の発達が促進した症例である.
  • 岡田 文和, 西田 利昭, 円山 一俊, 松林 武之
    1984 年 38 巻 3 号 p. 303-307
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    我々は, いわゆる動く重障児の問題行動が, 施設内空間の狭隘化という状況のなかで増強するという観察を得た. そこで70名を対象に, 問題行動の出現頻度と, 入院児数との関係を6つの時期で調査し, さらに入院期間の最も長い対象1名を6ヵ月ごとに調査した. その結果, 入院児が, 21名以下の場合に, 問題行動に対する治療効果が認められた. しかし24名以上になると治療効果はなく, むしろ問題行動が増強した一彼らの生活の場が重障児病棟のデイルームであることから, 我々は, 重障児の問題行動などに対する治療をするために, 重障児1名当りの専有面積を算出したので報告する.
  • ―排尿報知器の利用と患児(者)の変化―
    矢津 田三夫, 高橋 美登利, 高峯 宮子
    1984 年 38 巻 3 号 p. 308-311
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    重心病棟での排泄指導の補助具として排尿報知器を考案, 試作した. これを精神発達レベルが1才未満の対象者6名に約2年間利用してきたが, 全般的に排泄行動の変化が見られた.
    (1)失尿回数減少(6名), (2)便座時間短縮(6名), (3)排尿誘導時の移動の変化(2名), (4)サインの出現(1名), であつた.
    排泄の自立は, 重障児療育の大きな目標であるが, トイレ排泄の学習成立に, 即時確認, 即時強化は極めて重要であることが示唆された.
  • 3.麻酔導入の準備
    川添 太郎
    1984 年 38 巻 3 号 p. 312-314
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 1984 年 38 巻 3 号 p. 316-317
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
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