医療
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38 巻, 5 号
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  • 束村 道雄
    1984 年 38 巻 5 号 p. 453-456
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    最近, Mycobacterium nonchromogenicumないしM. nonchromogenicum complexによる感染症の報告が日本及び米国で現われている. 感染部位は肺または関節, 骨である. 日本の症例はほとんど全部M. nonchromogenicamによることが確認されているが, 米国の報告はM. nonchromogenicum complex (M. nonchromogenicum, M. terrae, M. triviale)のいずれか不明である. 本報では, これらの症例報告を紹介するとともに, 本症の診断の基礎となる菌の同定法をも記載した.
  • 広田 豊, 三国 主税
    1984 年 38 巻 5 号 p. 457
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    至適治療法の樹立を目指して病型分類を客観性の高いものにしようとする努力が積み重ねられ, 急性白血病に関してはFAB分類, 又, リンパ性白血病について表面マーカーを基準にT, B細胞分類など, ここ数年間に大きな展開をみせた. 現在なお流動的な段階にあるが, 各病型別に染色体異常など病態の差異, 治療法との関係, 並びに寛解率などについて検討中である. 本分類は, Internationalに認められてきているが, 一致率についてはいまだ問題が残されている.
    さて, 非定型性白血病の概念は, 必ずしも客観性の高い基準がないが, 歴史的に変遷があり, 今日なお治療法との関係で必ずしも画一的治療大系の設立に至つていない. 以上の点について5人の演者が論及する. 又, 悪性リンパ腫のうち非ホジキン病については, 病理組織分類もなお流動的である, Rappaportの分類に次いで国際分類としてWorking Formulationを中心に新病期分類も提唱されている. 我が国ではLSG分類がほぼ定着し, Working Formulationに近いものとして愛用されている. 一方, 表面マーカー別の機能分類も定着してきており, これらを基準にして非ホジキンリンパ腫の分類と治療法効果との関連を2名の演者が講演する.
    最後に我が国に多いT-cell leukemia, lymphomaにつきその特異性を中心に検討がなされる. 以上, 新時代の要望を担う新分類が進歩する治療と相まつて進められている.
  • 相川 啓子, 吉田 弘喜, 三国 主税
    1984 年 38 巻 5 号 p. 458-464
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    急性白血病のFAB分類と臨床所見及び染色体変化について検討した. 急性白血病120例の内, acute myeloid leukemiaは108例, acute lymphoblastic leukemiaは12例であつた. acute myeloid leukemiaではM1 25例, M2 53例, M3 17例, M4 7例, M5 6例でM6はなかつた. 男女比は1.4:1で, M3は若年者に多く, M4, M5は中, 高年者に多かつた. M2では骨髄白血病細胞比率の低い例が多く, 白血性髄膜炎はM1で36%の高率にみられ, 皮膚浸潤はM5に, 歯肉浸潤はM4, M5に高率にみられた. 染色体異常は71例中43例, 60.6%に認め, ph1染色体はM1で7例, M2で1例, t(8, 21)は11例で全例M2であり, その内4例に性染色体欠失を伴つていた. t(15, 17)は11例で全例M3であつた. 50%生存期間はM1 9カ月, M2 6カ月, M3 1カ月, M4 6.3カ年, M5 2カ月であるが, M2ではM1に比しCRに達するとCR期間が延長する傾向にあつた. acute lymphoblastic leukemia12例中, L1 5例, L2 7例, L3はなかつた. 表面形質による差はなく, 肝, 脾, リンパ節腫共L1に高率にみられ, 生存期間に両者で差はなかつた.
  • 岡田 弘, 森本 徹
    1984 年 38 巻 5 号 p. 464-468
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    成人急性非リンパ性白血病について, 過去の自験例59例, 第8次国病・国療がん集学治療共同研究に登録された症例(国病群)69例を, FAB分類別に治療効果を検討した. 平均年令ではM4+5がやや高令であつた. また全患者のFAB分類の分布はおよそM1とM2が各々30%, M4+5が20%, M3とM6が各10%であつた. 全患者の緩解率と平均生存期間は, 自験群で51.1%, 12.5カ月, 国病群では62.9%, 10.8カ月であつた. FAB分類別緩解率はM2で最も高く, M1とM4+5がこれに次ぎ, M3では低かつた. 緩解までに要した期間はM4+5が最も短く, M6が最も長かつた. 平均生存期間は自験群のM2で有意に長かつた. またM3では有意に短かつた. 長期生存例はM2に数例みられた. 以上M2で治療効果が良い結果を得たが, 今後FAB分類に立脚した治療法の確立が望まれる.
  • 川越 裕也, 松渕 登代子, 篠原 慶希, 平田 充彦
    1984 年 38 巻 5 号 p. 468-472
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    治療前白血病60例の骨髄塗抹染色標本を65名の血液科医師および検査技師に検鏡させ, 各自その白血病のFAB分類を行わせ, 検査間の一致率を検索する. 特徴の明確なL3, M3は98, 78%と高い合致率を示すが, M1, M2は50%前後, M4, M5, M6は35~40%と低く, リンパ系に比し骨髄系の合致率が低い. リンパ系ではL1とL2の鑑別にScoring systemを, M1, M2およびM5 ABの鑑別には成熟指数を応用することにより合致率の上昇することが考えられる. これらの訂正されたFAB分類は比較的簡単な方法で, 客観的な急性白血病の区分に適した方法と考えられる. しかし, なおM4, M5の単球系の診断には貪食能や他の組織化学的染色法の導入が必要と思われる. また成人T細胞白血病なども入れてより適切な急性白血病の分類基準の設定が望まれる.
  • 天野 正通
    1984 年 38 巻 5 号 p. 472-475
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    11年間に経験した急性白血病症例を最近のFAB分類の観点から見直し, M1 16例(男9例, 女7例), M2 18例(男13例, 女5例)計34例について臨床像を比較検討した.
    両者の年令に差はみられず, 診断時の白血球数は中央値でM1 13,000, M2 7,200, 白血病細胞数はM1 10,200, M2 2,400といずれもM1が大であつた. ヘモグロビン7g/dl以下の高度の貧血はM1に多くみられ, 骨髄でもM1の方が白血病細胞の増殖傾向が強かつた. しかし血小板数はM2の方が減少傾向が大であり, 脾腫や発熱などの症状には差はみられなかつた.
    治療に対する反応では両者に差はみられなかつたが, 長期生存例はM2に多い傾向がみられた.
    FAB分類でM1とM2を分けることはある程度有用であるが, 診断不一致例も多く, 判定にはさらに明確な基準の設定が必要である.
  • 川戸 正文
    1984 年 38 巻 5 号 p. 475-481
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    近年, 非定型性白血病と診断される症例が増加の傾向ににある. そこでその病態の特異性と治療について検討した.
    その結果, 非定型性白血病は高令者で男性に多く見られた. 診断時の末梢血液所見では, 白血球減少例, 白血病細胞の出現しない症例ないしは出現率5%以下の症例が多数を占めた. 理学的所見では, 急性白血病に多くみられる肝, 脾, リンパ節腫, 出血などの出現率が定型例に比べ低率であつた. 治療に関しては, 一般にmildな治療が行われており, その経過は比較的緩慢であるが, 寛解率は低く, 定型的白血病へ移行する症例もみられた. しかし非定型性白血病は高令者で, 骨髄の低形成例が多いので強力な多剤併用療法は“chemotherapy death”を招く危険性があると考えられた.
  • 田中 岑也, 北川 博, 中出 泰充, 藤原 義久, 田中 正夫, 高田 亨, 市川 篤, 近藤 寛子, 広田 豊
    1984 年 38 巻 5 号 p. 481-486
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    1978年7月より1981年6月に至る3年間に, 全国国立病院20施設で経験された101例についてLSG分類で整理して, 濾胞性リンパ腫11例10.9%で, 残りはび漫性リンパ腫であつた.
    なお, 亜分類で大細胞型36%で最多を占める. 又濾胞性リンパ腫は全例30才以上であるが, び漫性リンパ腫のうち中細胞型, 多型細胞型, リンパ芽球型は比較的多く若年層に発症した.
    上記のうち名古屋病院で経験された46例について, 臨床病期, 白血球, 赤血球数, 血小板数, 血清蛋白量, 免疫グロブリン量, 骨髄浸潤の有無について検討した. そのうち2例に免疫グロブリン値異常又び漫性リンパ腫36例中8例に骨髄浸潤がみられ, 濾胞性リンパ腫8例中1例に比し, 高頻度であつた. 治療効果と組織型との関係は濾胞性リンパ腫ではVEPA療法, VEPAB療法いずれも高い寛解率であつた. び漫性リンパ腫についてはVEPA療法とVEPAB療法で寛解率に差がみられた.
    リンパ腫全体としてVEPA39例中27例69.2%の完全寛解に対し, VEPAB療法25例中8例32.0%の完全寛解率を有意に上回つた. VEPAB療法では不完全寛解例が多い.
    しかし, 50%生存はVEPA療法39例のそれは6.8カ月, VEPAB療法25例は7.2カ月と大差なく, このことは維持療法の考案の必要性を示唆したものと思われる.
  • 土岐 博信, 石川 盛寛, 森脇 昭介
    1984 年 38 巻 5 号 p. 487-491
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    非ホジキン悪性リンパ腫は, 表面マーカーにより, T細胞型, B細胞型, Null細胞型にわけられる. 私たちは四国がんセンターにおいて, 昭和55年4月より昭和57年4月までの2年間に, 25症例の非ホジキン悪性リンパ腫の表面マーカーを検索した. 25例中13例(52%)がT細胞型であり, B細胞型は10例, Null細胞型は2例であつた.
    治療後の生存率曲線でみると, B細胞型は明らかにT細胞型に比較して予後が良い. B細胞型は, 化学療法で完全寛解になれば長期生存, ひいては治癒になる可能性が高い. T細胞型は, PPD皮膚反応での細胞性免疫能の低下したものが多く, 感染症の合併症も高く, 予後不良の原因と考えられる.
    非ホジキン悪性リンパ腫においては, 免疫学的手法による表面マーカー検査による分類は, 診断, 病態, 予後を知るうえで重要である.
  • 小鶴 三男
    1984 年 38 巻 5 号 p. 491-497
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    九州がんセンターにおいて経験したATLを中心にT-cell malignanciesの特徴について述べた. 更にLSG分類によつて自験例を分類し, 組織像と表面マーカーと臨床像の対応を検討した.
    (1) 1980年4月より1982年6月の2年2カ月の間に九州がんセンターに入院した悪性リンパ腫は51例でT細胞型36例, B細胞型12例, 不明3例であつた. (2) T細胞型悪性リンパ腫36例のうち5例(13.2%)がATLと診断された. 年令は38~72才, 男2, 女3, 出身県は長崎2, 鹿児島1, 佐賀1, 福岡1であつた. 白血球数は5,700~53,700で“convoluted”な異常リンパ球が4.5~76%に認められた. リンパ節組織像は中細胞型2例, 大細胞型6例, 多形細胞型2例であつた. 4例は2~5カ月で死亡した. (3) リンパ芽球型T細胞性悪性リンパ腫症例(26才, 男性)を呈示し, ATL, ALLとの異同について述べた. (4) Cutaneous lymphoma(T細胞型)の3例を呈示し, そのうちの1例は皮膚病変を主座とするATLの特殊型と考えられた.
  • ―長期観察例の検討―
    九州地区国立療養所「呼吸不全の臨床的研究」共同研究
    1984 年 38 巻 5 号 p. 498-502
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    肺結核の後遺症としての呼吸不全について, 九州地区8国立療養所の昭和56年4月まで13年間の共同研究の報告である.
    化学療法により排菌陰性になつた肺結核症71例を, その後10年間追跡して換気機能の経年的低下を認めた. しかしその程度は死亡例に比べると軽度であった.
    肺結核手術例について検討し, 全切除, 胸郭成形および肺葉切除後成形追加例では, 換気機能は術前すでに低下しており, 経過良好例にも術後6~7年間, さらに経年的な減少傾向を認めた. 区域切除と肺葉切除例では術前肺機能は正常範囲内にあり, 術後の経年的減少傾向は明らかでなかつた.
  • 土岐 博信, 岡部 健一, 石川 盛寛, 藤井 昌史, 木村 良子
    1984 年 38 巻 5 号 p. 503-505
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    四国がんセンターの患者と松山市在住の健康成人の血清につき, ATLA抗体を検索した. ATL患者4人は, 全例ATLA抗体陽性であり, その他, 非ホジキンリンパ腫T細胞型2例, B細胞型1例に陽性であつた. APL, 再生不良性貧血患者などにも陽性例がみられ, 輸血歴との関連が考えられた. 健康成人56名の血清では, 陽性のものはみられなかつた.
  • 荒井 義章, 高田 穣, 木下 牧子, 横張 龍一, 鳥山 稔, 大網 弘
    1984 年 38 巻 5 号 p. 506-512
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    鼻・副鼻腔に主病変を有し, 初発症状が極めて類似した4症例を報告した. 4症例は経過中にウエジナー肉芽腫症が疑われたが, 病理組織学的検討を行つたところ, 第1例は悪性リンパ腫, 第2例は眼窩後部の脂肪織炎, 第3例と第4例はウエジナー肉芽腫と診断された. 診断に基づき治療を行つたところ, 良好な結果を得た. 我々はこれら自験4例についてその臨床経過, 診断過程を検討し, 鼻・副鼻腔の肉芽腫性病変の診断の困難性と重要性について考察を加えた.
  • 桑原 正知, 武田 功, 津島 義正, 猶本 良夫, 村山 正毅, 小長 英二, 井出 愛邦
    1984 年 38 巻 5 号 p. 513-516
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    刺杭創は杭様物体の下腹部への刺入と定義されているが, 当院では4例を経験した.
    症例は8才から52才までで, 男女2例ずつである. 受傷原因は工事現場での事故2例と階段転落と遊戯中のしりもちである. 損傷程度は骨盤臓器のみが1例, 腹膜損傷1例, 腹腔内臓器損傷が2例であつた.
    本邦報告例を含め70例について検討した. 損傷臓器で最も頻度の高いのは直腸で65.7%, 次いで膀胱の58.5%であつた.
    的確な診断のためには腹部, 直腸, 腟, 尿路系のすべてに精査が必要であるが, 受傷早期での確定診断は困難であり, 十分な経過観察が必要であることを強調した.
  • 吉岡 秀憲, 西脇 洗一, 安冨 徹
    1984 年 38 巻 5 号 p. 517-521
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    消化器手術後に連続して多数の臓器が機能不全に陥る, multiple organ failure (MOF)という概念での急性腎不全について検討した.
    過去9年間に2438例の消化器手術中MOFは57例で全体の2.3%で, このうち21%の12例に急性腎不全を来した. 年令は50才以上に高頻度であつた. 障害臓器が2臓器が8例, 3臓器が3例, 4臓器が1例であつた. 1例を除き術後60日以内に死亡した. 急性腎不全を起した原因は感染症が最もも多く, 次いで肝障害であつた. 呼吸障害, DICが各1例にみられた. 急性腎不全の特徴は, 障害の末期にあらわれたことである. 診断上, 対照群と比較して, 尿中のNaの排泄の障害がみられ, Na/Kは2以下であつた. これは尿細管の機能をみる上で重要な指標であつた. 治療上, 感染巣の除去が第一であり, 腎不全におちいつたものには, 腹膜灌流, 血液透析が行われ, 肝障害が加わつた者には血漿交換が行われた.
  • ―特に病悩期間が6カ月以上の症例について―
    佐藤 正典, 野田 辰男, 下山 嘉章
    1984 年 38 巻 5 号 p. 522-525
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    当院外科における過去10年間の肺癌200例中, 病悩期間が6カ月以上の47例(23.5%)につき, 臨床的に検討した. 確定診断の遅れた理由は患者側に23.4%, 医師側に70.2%, 検診側に6.4%あり, 医師側の占める比重が非常に大きかつた. 5年生存率は全体18.9%, 対象例26.5%だが有意差はなく, 最大の予後因子は手術根治度で, 病悩期間の長短は予後に直接関与していなかつた. しかし, 個々の症例につき初発症状と確診時症状を比較すると, 4割強が確診時に増悪しており, 明らかに病期が進み, 手術時期を逸したと考えられる症例が多かつた. 今後, 少なくとも医師側の要因, すなわち, 「確定診断の遅れ」を解消すべく最大限の努力が必要であり, 合わせて一般住民への教育, 啓蒙の必要性を再認識した.
  • 9. 八重山群島のらい
    犀川 一夫
    1984 年 38 巻 5 号 p. 526-529
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    八重山群島に属する石垣市, 竹富町, 与那国町のらい発生状況を, 昭和11年より昭和57年までの46年間, 同群島でとられてきたらい対策の状況と共に調査した. 八重山群島内には昔かららいの施設がなく, 旧沖縄県時代及び米国民政府の前半までは群島内の患者は他の地域の施設に入所するといつたことで隔離政策も不十分であつた. 昭和42年, 日本政府の対琉球政府医療援助として学童のらい検診が実施され, 又昭和36年八重保健所はらいを地域の公衆保健活動の中に含め, 所内でらいの在宅治療を開始した. 以来発生患者は着実に減少し, 八重山群島のらいは現庄鎮静期に入つた. すなわち昭和42年度の発生患者は50名であつたが, 昭和57年度は1名となり, 小児らいも石垣市は昭和54年, 竹富町は昭和49年, 与那国町は和和47年より発生を見なくなつた. ただ石垣市は近年都市型らいの様相を呈し, 今後の八重山群島のらい対策の焦点は石垣市に置かれるべきである.
  • 5. 気管内挿管
    川添 太郎
    1984 年 38 巻 5 号 p. 530-532
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 1984 年 38 巻 5 号 p. 533
    発行日: 1984/05/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
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