医療
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48 巻, 11 号
選択された号の論文の25件中1~25を表示しています
  • 坂本 薫, 柏原 英彦, 有田 誠司, 菱川 悦男, 矢口 博理, 蜂巣 忠, 松本 学, 山田 研一, 横山 健郎
    1994 年 48 巻 11 号 p. 901-906
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    腎移植後10年以上生着している症例について面接調査を行いその生活上の問題点を検討した. 1974年5月より1983年8月までに国立佐倉病院において施行した83例84回の腎移植のうち19例(生体腎11例, 死体腎8例)が1993年8月末現在においても移植腎機能良好にて生着中であった. これらの症例を対象に移植後の生活に関して面接調査を行った. 社会復帰率は100%であり患者自身が一家の主な働き手となっている者が多くを占めた. 職場での昇進や昇給に差別は感じないと答えたものが大多数を占めたが客観的な評価とは差がみられた. 全症例が移植後なんらかの合併症や主に免疫抑制剤に関係する副作用を経験しているが, 食生活・体調・仕事・家庭や結婚生活などに改善がみられ. 全員が移植を受けてよかったとしている. 腎移植一般に対する医療としての評価は高く, 満足感も十分得られていた. さちに質の高い生活の実現には, 医療側としてもきめ細かい治療によるレベルの高い健康の維持と長期生着の保障が必要である.
  • 中野 昇, 藤原 清宏, 甲斐 康之, 山邉 和生, 井町 恒雄, 渡遷 浩毅, 前田 元
    1994 年 48 巻 11 号 p. 907-910
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    スーフル®による肺癌術後急性期のPaO2. PaCO2値に及ぼす影響を, 換気正常群と閉塞性障害群とに分けて検討した. 血液ガス分析は, スーフル®の呼吸訓練前, 直後, 15分後に行った. 換気正常群では, PaO2はスーフル®前より直後が有意(P<0.01)に上昇し, PaCO2は前より直後が有意(P<0.01)に低下した. 閉塞性障害群ではPaO2, PaCO2の有意な変化を認めなかった. 換気正常群の肺癌術後急性期では, スーフル®の血液ガスに対する影響が認められ, 無気肺の予防と治療に有用と考えられた.
  • 土井原 博義, 高嶋 成光, 佐伯 英行, 多幾山 渉, 栗田 啓
    1994 年 48 巻 11 号 p. 911-916
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    1986年から1993年までの原発性乳癌516例を対象として新しい予後因子であるDNA ploidy, c-erbB-2蛋白およびEGFRの発現と臨床病理学的因子, ホルモンレセプターおよび再発率の相関について検討した.
    その結果, 腫瘍径あるいは組織学的リンパ節転移などの臨床病理学的因子とこれらの予後因子の間には相関がみられず, 独立した予後因子と考えられた. またER(-), PgR(-)例では有意にaneuploidyが多く, EGFRではERと有意に負の相関がみられた. 再発率はc-erbB-2蛋白およびEGFR発現陽性例が陰性例に比し, 有意に高く, とくにリンパ節転移陽性例において著明であった.
    これらの予後因子は乳癌術後のhigh risk groupの選択に有用であり, また補助療法の指標になるであろう.
  • 廣田 典祥, 木田 晴海, 青木 照代, 川浪 由喜子, 高橋 克朗, 中田 俊則, 塚崎 一稔
    1994 年 48 巻 11 号 p. 917-923
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    外来通院中の乳がん術後患者50名の病気行動についてサイコオンコロジーの観点からの研究を行った.
    乳房の異常に気づいたあとの受療行動として, 受診することを躊躇したり, 受診まで長期間を要したりする者がかなりいた. また, 病気ストレス反応では, 約半数以上の者がボディー・イメージの変化や不安抑うつ状態で苦しんだ経験を有していた. 告知あり群と告知なし群の病気ストレス反応の重症度の概括的判断では差がなかった. 病気対処行動について, 告知あり群では, 「直面化」を, 告知なし群は, 「受動性/諦観」をよく用いていた. 乳がん患者の精神的ケアの可能性につき病気対処行動の視点から若干の考察を行った.
  • 和田 育男, 寺谷 弘二, 林 信幸, 飯塚 進, 中舘 尚也, 畑江 芳郎, 中林 武仁, 武田 武夫, 宮崎 正三, 高田 昌彦
    1994 年 48 巻 11 号 p. 924-928
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    Etoposide(VP16)はPodophyllotoxinから化学合成された抗腫瘍活性を持つことが知られている薬物である. 薬物動態の研究はVP16の臨床効果を合理的に改善するために役立っている. 簡便な薬物血中濃度の測定法は薬物体内動態の詳細な検討のためには必須である.
    我々は高速液体クロマトグラフィーによるVP16の血中濃度測定法を報告している. 前処理は検体を固相抽出する方法である.
    9症例の患者にVP16を30から60分で静注し血中動態を検討した. β相の半減期, 全身クリアランス, β相の分布容積はそれぞれ, 5.8±3.4hr, 0.49±0.21ml/min/kg, 0.19±0.06l/kgであった.
    本法は臨床で臨床薬理学的検討を行うのに十分な感度と選択性であった.
  • 佐々木 建郎, 村上 トム子
    1994 年 48 巻 11 号 p. 929-930
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    This symosium was organized in the following way: there were five themes, and each was discussed for 15 minutes by a doctor and a nurse.
    1. Preparations before operations
    The importance of informing patients was acknowledged, but only a few hospitals in Japan actually do it. Compared with western countries, the reason seem to include dif-ferent attitudes towards religion and a differently structured society. The stoma site marking shoud be done by the patient in collaboration with his doctor, the nurses and his family. This has become an accepted procedure in state hospitals throughout Japan.
    2. Abnomino-perineal resection and stoma making
    An operation method that avoids later dysfunctions is required. For stoma building an extra peritoneal aproach is desirable, the protruding part ideally being of a height of about 1.5 cm.
    3. Care immediately after operation and early complications
    The most important thing is the care for the skin, and there has been a remarkable progress. Systematic urinary training is a matter of course in most hospitals, but it has been reported that even without rigorous training the results do not differ. This will have to be investigated further. Early complication occur in less than 10% but re-oper ation may be required for cases of prolapsus, ileus, and stenosis.
    4. Dysfunctions and (treatment) countermeasures
    Dysfunction occurs when nerves are severed, and then usually repair can not be done. But there are rare cases of recovery if it was a unilateral removal of lymph nodes.
    5. Problems concerning stoma clinics Stoma clinics are necessary, but difficult to maintain, because there are not enough patients or the specialists and no credit points are given for the care by the insurance system.
  • 曽我 浩之, 春日井 喜美恵
    1994 年 48 巻 11 号 p. 931
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 鎌迫 陽, 石川 ゆり子
    1994 年 48 巻 11 号 p. 932
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 国井 康男, 田中 孝枝
    1994 年 48 巻 11 号 p. 933-934
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 篠原 央, 野口 はつ江
    1994 年 48 巻 11 号 p. 935
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 吉川 宣輝, 神谷 睦子
    1994 年 48 巻 11 号 p. 936-938
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 岡田 一義, 高橋 進
    1994 年 48 巻 11 号 p. 939-944
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    ACTH単独欠損症に低レニン性低アルドステロン症を合併し, 著明な低Na血症を呈した1例を経験し, グルココルチコイド投与後もなお尿中Na喪失が持続したにもかかわらず, 血清Na濃度が正常域に復した興味ある所見を得たので報告する. 症例は57歳, 男性. 悪心, 嘔吐, 全身倦怠感を主訴に来院し, 傾眠傾向を認めたため緊急入院となった. 血清Na濃度の著明な低下(114mEq/l), かつ, 血清コルチゾール濃度・尿中17-OHCS排泄量の低下も認めたため, 副腎皮質刺激試験および下垂体刺激試験を施行し, ACTH単独欠損症と診断した. 経口塩分摂取量を増加させ, 酢酸コルチゾン(50mg/日)による治療を開始後, 血清Na濃度は正常域に復した. 治療前後で高張食塩水負荷試験を施行したところ, 治療によりADH過分泌による水利尿不全は改善したが, なお低レニン性低アルドステロン症と尿中Na喪失は持続していた. ACTH単独欠損症における著明な低Na血症は, グルココルチコイドとミネラルコルチコイドの両者の欠乏により発症し, グルココルチコイド補充後はミネラルコルチコイド欠乏状態が存在していても経口塩分摂取量を増加させることにより, Naバランスは維持可能であると思われた
  • 野口 義彦, 土田 弘基, 鈴木 理志, 野崎 修, 浜口 欣一, 中山 昌明
    1994 年 48 巻 11 号 p. 945-949
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    国立佐倉病院で経験したP-ANCA陽性5症例を比較検討した. 全例に, 発熱, CRP高値を認め, 他に肺胞出血, 皮疹, ブドウ膜炎などの血管炎を疑わせる症状が多く認められた. 4症例は急激な腎機能の低下を示し, このうち腎生検を施行し得た3症例はいずれも半月体形成性腎炎の像を示した. ステロイド単独, またはサイクロホスファマイドとの併用による治療にて2例は腎機能の回復を認めた. SLE, 悪性関節リウマチと診断された2例を除く3例は, 特発性半月体形成性腎炎と診断された. 原因不明の発熱, 炎症反応高値, 腎機能障害をみた場合, P-ANCAを調べることは診断に有用である. さらに, 陽性所見を得たなら積極的に腎生検を行い, 確定診断を得て適正な治療を行うことにより, 症状改善, 腎不全予防が期待される
  • 眞田 功, 塚本 敦子, 清川 哲志, 河野 文夫, 紫藤 忠博, 楠本 行彦
    1994 年 48 巻 11 号 p. 950-952
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    39歳の男性. 平成4年4月悪性リンパ腫に対し化学療法を開始し完全寛解となった. 平成5年第6回目の化学療法中発熱し呼吸困難が強くなった. 胸部X-pで肺炎像を認め翌日挿管し, レスピレーター管理となった. 治療により肺炎は改善した. 2月1日貧血が認められ骨髄穿刺がなされた. 赤芽球0.4%と著明に減少しPRCAと診断した. 当初バクタを疑い投与を中止した. 9日目の骨髄穿刺では赤芽球51%と回復していた. また. 患者血清よりパルボウイルスB19(HPVB19)DNAが検出されたことより貧血はHPVB19感染によるPRCAと考えられた. 以後貧血に対しては無治療で観察されているが, 次第に貧血の改善をみている. 造血器腫瘍の経過中生じた貧血ではHPVBI9感染によるPRCAも考慮すべきである
  • 小川 誠, 倉田 さつき, 水内 秀次, 古山 輝久, 金谷 誠久, 荒新 修, 岡藤 隆夫, 手納 寿世
    1994 年 48 巻 11 号 p. 953-957
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    1990年10月から1993年1月までの2年3ヵ月間に5例の特発性小児脳梗塞例を経験した. 年齢は9ヵ月から8歳, 全例男児で, 梗塞部位は中大脳動脈領域で両側1例, 一右側3例, 左側1例であった. 初発症状は突然の片麻痺で, 梗塞巣が両側と左側の2例は言語障害を合併した. 予後は良好で, 全例対症療法のみで改善し, 現在まで再発はみられていない.
    診断は, 主にCTでおこなったが, 全例発症から24時間以後で, 早期診断ができなかった. そこで, 小児脳梗塞の診断について考察を行った
  • 丸山 信之, 里見 龍太, 岩崎 俊司, 中山 宏
    1994 年 48 巻 11 号 p. 958-962
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    長期(8年間)にわたって周期性同期性放電(PSD)を呈したAlzheimer病の神経病理学的所見について報告した. 大脳のび慢性萎縮が高度で脳室の拡大も著しい. 大脳皮質の神経細胞脱落が高度で神経原線維変化や老人斑が多発し, 神経原線維変化は大脳皮質ばかりでなく, Meynert核, 視床, 被殻, Luys体, 海馬, 中脳網様体, 黒質, 橋網様体, 青斑核, 中心上核, 背側縫線核, 延髄網様体など中枢神経系の各所にみられた. Alzheimer病の病的過程の進行とともにPSDの発生機序が大脳皮質のみならず視床・脳幹網様体を含めた広汎な障害によるものと考えた
  • 松山 毅, 鈴木 康夫, 瀬戸 俊夫, 長柄 一夫, 川原 領一, 丹後 正紘, 岡部 三郎, 渡辺 駅七郎
    1994 年 48 巻 11 号 p. 963-964
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    末梢神経腫瘍は何の症状もなく偶然発見されることが多く我々の経験した症例も分娩時に偶然に右腟側壁に触知された. 今回報告する神経線維腫はSchwann細胞由来の良性腫瘍で全身どこにでも発生する恐れがあり右腟壁から内外閉鎖筋に連続して発育した興味ある症例であるため若干の文献的考察を加えて報告する
  • 藤原 葉一郎, 藤田 誠司, 土屋 宏, 楠木 泉, 小山田 裕一, 西田 真佐志, 松下 弘二, 小坂 喜太郎, 田端 恭裕, 大村 佳代 ...
    1994 年 48 巻 11 号 p. 965-969
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    387名の妊婦に対し第二世代HCV抗体の検索を施行し, 6名(1.55%)が陽性であった. このうち5名がHCV-RNA陽性であり, いずれもGPTは正常値であり, さらにそのうち4名が当院で分娩となった. 4例とも臍帯血ではHCV抗体は陽性で, HCV-RNAは陰性であった. その後の児の検索から陽性抗体は母体からの移行抗体と考えられ, 母児感染の成立は認められなかった.
    現在, C型肝炎の母児感染の予防は不可能と考えられるが, 妊婦に対しHCV抗体スクリーニングを施行することは, 1)無症候性キャリアの早期発見, 2)垂直感染児の肝疾患の早期発見, 3)医療従事者の二次感染の予防, の三つの意義があると思われた
  • ―15年の経過報告と植皮術の有用性について―
    野上 玲子, 前川 嘉洋
    1994 年 48 巻 11 号 p. 970-973
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    プロリダーゼ欠損症としてすでに報告された46歳女性例について1978年(32歳)の初診から約15年にわたり観察中であり, QOLを著しく障害する下腿潰瘍の治療経過を中心に報告する.
    両観はいとこ婚で, 兄, 従姉に同症をみる. 幼児期より下腿潰瘍を繰り返し, 両眼隔離, 鞍鼻, 下顎骨形成不全による特異な顔貌など種々の異常を有し, 尿中に多量のジペプチドを排泄し, 赤血球プロリダーゼ活性を欠くなどのプロリダーゼ欠損症の特徴を備え, 知能障害や躁鬱病症状, 脂肪肝を合併している. 潰瘍は保存的治療に抗し, 従来治療効果が報告されているL-プロリンのほかDDS, 副腎皮質ホルモン内服, 5%プロリン・グリシン軟膏外用は無効で, 頻回の植皮術のみが潰瘍の縮小に有用であったが, 潰瘍の新生を阻止できず, 根治的方法として潰伝子治療への展開が期待される疾患の一つと考える.
  • ―施設問アンケート―
    宇野 隆, 伊丹 純, 小高 喜久雄
    1994 年 48 巻 11 号 p. 974-977
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    テレコバルトのみを使用して放射線治療を行っている国立病院・療養所に対して, アンケート形式を用いてその放射線治療状況の調査を施行した. アンケートの内容は, 主として装置に関することとその使用頻度についてであった. [結果]アンケート結果からは, 1)多くの施設において装置の更新が遅れている. 2)標準的治療法を確立していくためには各施設における患者数が少なすぎる. 3)放射線治療の品質保証を改善して行くためには治療部門の人員が少ない. ことなどが明らかとなった. [考察]放射線治療の精度ならびにその品質保証は単にテレコバルトからライナックへの更新を行っても人員増なしには向上しないものと考えられた. また, 品質保証レベルの向上をともなわないならば, テレコバルト廃棄に際して放射線治療は他施設に委譲するべきであると考えられた.
  • 東 宣彦, 牟田 浩実, 大越 恵一郎, 四宮 幸子, 馬場 崇, 山田 幸生, 井口 東郎, 若杉 英之
    1994 年 48 巻 11 号 p. 978-983
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    症例:69歳, 女性. 平成4年6月子宮頸癌Stage IIbにて放射線治療(外部照射40Gy, 腔内照射30Gy)を受けた. 照射中の合併症は白血球減少のみであり, 消化器症状はみられなかった. しかし, 同年11月頃より背部痛, 12月上旬より粘血便が出現し, 急速な貧血の進行をみたため, 入院となった. 経口小腸透視にて回腸に潰瘍と浮腫様所見を認め, 放射線照射性腸炎と診断. 約1ヵ月間の絶食とIVH(TPN)により症状は軽快し貧血も改善したので経口摂取を開始した. ところが再度, 腹痛の出現と貧血の進行を認めたため絶食とした. 平成5年5月初めよりエンシュア・リキッドの経口投与を開始し, 漸増して同月末には本栄養剤(1日5~6缶, 1250~1500kcal)のみとした. その結果, 症状の増悪・貧血の進行はなく, 外来にて経過観察中である. 放射線照射性腸炎は, 腹部とくに婦人科領域の放射線治療における重篤な合併症の1つであり, 時に手術を必要とする. 今回, 保存的治療が奏効した1例を経験したので報告する.
  • 11. 骨盤, 女性
    藤井 恭一, 花田 清彦, 椎名 丈城, 田中 厚生, 箕浦 茂樹
    1994 年 48 巻 11 号 p. 984-990
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 48 巻 11 号 p. 991-992
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 48 巻 11 号 p. 992
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 48 巻 11 号 p. 992a-993
    発行日: 1994/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
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