周産期における大規模臨床研究のデータベースを構築するため, 1996年に臨床産科情報ネットワーク(Clinical Obstetric Information Network:COIN)が発足した.
1. 1999年の参加施設は, 36ヵ所(千葉・福山・浜田・弘前・国際医療センター・金沢・霞ケ浦・神戸・高知・甲府・呉・京都・九州医療センター・舞鶴・三重中央・南九州中央・都城・名古屋・奈良・習志野・循環器病センター・大分・岡山・大阪・大阪南・大竹・相模原・仙台・渋川・下関・高崎・栃木・山口・山中・横浜・善通寺)であった.
2. 分娩母体数は13, 193例であり, 早産1,182例(9.0%)母体搬入705例(5.3%), 分娩時異常出血3,261例(24.7%), 輸血実施43例(0.3%), そして妊娠産婦死亡率は0(出生10万対)であった.
3. 新生児総数は13,374例であり, 早産児のうち28~36週は1,184例(8.9%)で22~27週は82(0.6%)であった. 早期新生児死亡は39例で出生1,000対死亡率2.9, 妊娠22週以降の胎児死亡は93例で出産1,000対死産率は6.9, 周産期死亡率9.8(出産1,000対)であった.
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