日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
Print ISSN : 1344-4425
41 巻 , 1 号
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論文
  • 渡辺 崇, 近内 健護, 星野 坦之
    2002 年 41 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/07/01
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    デジタルスチルカメラシステムでは,銀塩写真に比べて入力のダイナミックレンジを,対数空間で直線的に圧縮して記録している.そのため,全体的に見やすい画像がプリントされる.しかし,直線的に圧縮しているため,ポイントが明確でない,メリハリのない画像になりがちである.そこで,γおよび,階調変換における傾きの最大のところを設定できるシグモイド関数を提案し,輝度レベルのヒストグラムを考慮してシグモイド関数のパラメータを設定して,γ変換を行った.特に,着目領域のヒストグラムのピークをγ変換の傾きの最大とし,γ値を1.4としたとき,主観評価値に大きな改善が得られた.
  • 石井 政義, 赤津 慎一, 丸尾 成司, 岡田 久雄, 馬淵 裕之, 三矢 輝章
    2002 年 41 巻 1 号 p. 11-17
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/07/01
    ジャーナル 認証あり
    3レベルプロセスは,一回の露光で,3値の電位レベルを持つ電位潜像を作成し,帯電極性の異なる2色のトナーで帯電電位部と放電電位部を選択的に現像し,中間電位部を白部とすることにより,1パスで2色プリントを得る印刷方式である.3レベルプロセスにおいて,画像周縁部の強調された周辺電界よって帯電極性の異なるもう一色のトナーが現像されて誤印字となるフリンジ現像は最も大きな問題である.我々は,まずフリンジ現像について検討し,発生位置,発生条件等を明らかにした.そして,露光制御によって,画像エッジ部の急激な電位の変化を緩やかにすることで画像周縁部の強調された周辺電界を抑制し,フリンジ現像を防止する技術(EECT: Edge Effect Control Technology)を開発した.また,EECTを用いて適正にフリンジ現像が防止できる条件を明確にした.
  • 近内 健護, 星野 坦之
    2002 年 41 巻 1 号 p. 18-24
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/07/01
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    画像情報の符号化において,DCT(Discrete Cosine Transform)は画像処理の基本的かつ重要なアルゴリズムである.コンピュータやカメラの急速な進歩により,監視,工場管理などへの画像処理の応用が重要となっている.そこで物体がある領域を通過した時を画像から検知し,その時の画像を取り込む方法を提案している.8×8画素行列のDCTマトリックスを2次元的に配置することにより,DCTにおける高周波成分がピークになっているマトリックスでは,通過物体が焦点領域にあることを示していることを利用し,コンピュータとカメラのみのシンプルな構成で物体像取り込みシステムの構築が可能であることを示している.
  • 吉田 育弘, 山本 洋一, 宮永 喜一
    2002 年 41 巻 1 号 p. 25-33
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/07/01
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    この論文では,反射型液晶ディスプレイ(R-LCD)のカラーマネージメントシステムについて提案した.R-LCDは,環境光を光源として画像表示動作を行うから,R-LCDに表示される色彩は,光源が変化すると測色的な意味合いで変化する.このようなR-LCDのカラーマネージメントとして,この研究では,視覚系の順応効果を考慮に入れる方法を提案する.
     最初に,変化した環境光下における対応色をR-LCDに表示するために必要なRGB信号値を求める主観実験を行った.実験の結果,実験によって求めた対応色は,von Kriesのモデルを用いて求めた対応色とよく一致することが分かった.
     次に,人間の視覚系の順応を考慮して,3×4リニアマトリクスを用いて行うR-LCDの色補正手段について提案した.また,環境光センサを用いて環境光に応じて表示色を制御する画像システムについて試作し,評価した.
     この画像システムでは,センサ出力を利用して環境光の種類を調査し,その環境光に対する色補正に必要な3×4マトリクスを自動発生する.これにより,環境光への人間の視覚系の順応を考慮した最適な色補正を行うことができる.環境光が変化する条件のもとで行った主観評価の結果,センサを用いない従来のR-LCDに比較して,提案した画像システムでは,良好な画質が得られることが分かった.
  • 佐藤 邦彦, 木村 正利
    2002 年 41 巻 1 号 p. 34-39
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/07/01
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    一対の螺旋撹拌スクリューを用いた二成分磁気ブラシスクリュー現像器では,現像剤の搬送途中でトナーが消費される.このため,現像剤が上流から下流に搬送されるのに伴い,現像剤のトナー濃度が低下し,用紙の左右でトナー濃度が異なるため,印字濃度むらが発生する事がある.
     本論文では,現像剤の搬送過程における,現像剤搬送量,トナー消費量,感光体の周速度および用紙幅と,用紙左右のトナー濃度差との関係に注目して解析を行い,用紙左右の濃度差と現像剤搬送量との関係を明らかにした.さらに,現像剤の搬送量に直接影響するスクリュー条件,すなわち,スクリュー径,スクリューピッチ,回転数と,現像剤搬送量との関係を,理論と実験の両面から明らかにした.得られた結果をもとに,用紙左右の濃度むら,すなわち左右のトナー濃度変動幅を基準値以下に抑制する二成分磁気ブラシ現像器のスクリュー設計条件式を得た.
  • 木村 正利, 佐々木 幸雄, 佐藤 邦彦
    2002 年 41 巻 1 号 p. 40-45
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/07/01
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    二成分導電性磁気ブラシ現像法における背景部汚れである“かぶり”を発生させない条件を理論的・実験的に検討した.
     一般に,低帯電トナーはかぶり現象を引き起こすことが経験的に知られている.この経験則を定量的に明らかにするため,現像領域におけるトナーに働く静電力と感光体とトナー間のファンデルワールス力に注目し,かぶりと各種現像パラメータとの関係について理論解析を行った.その結果,1) 低帯電トナー或いは過剰帯電トナーがかぶりを引き起こし,トナー帯電には最適帯電量範囲が存在する,2) 感光体の静電容量の増加やトナーの小粒径化がかぶりマージンを増加させる,ことを定量的に明らかにした.さらに,得られた理論式を用いる事により,かぶりがなく,しかも充分濃いい印字濃度を得る事ができる最適な現像パラメータ (感光体の静電容量,逆バイアス,トナー粒子径,トナー比電荷)の設計指針を得た.
  • 佐々木 陽助, 宋 玉平, 近内 健護, 正道寺 勉, 星野 坦之
    2002 年 41 巻 1 号 p. 46-51
    発行日: 2002年
    公開日: 2006/07/01
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    画像符号化の国際規格として2001年にISOで承認されたJPEG2000は,DWT(Discrete Wavelet Transform)を基本手法に用いている.このため従来のJPEGに比べればブロックノイズが生じにくい特徴があるが,モスキートノイズについては,やはり生じてしまう問題がある.
     各画素にブロック毎の輝度の分散値を計算し,各ブロックの分散値の最大値を求め,この値をもとにフィルタリングを行う手法により,画像の主観的な画質を改善できることがわかった.
     本論文では,εフィルタを用いてJPEG2000の圧縮復元画像の画素情報をもとにモスキートノイズを軽減するアルゴリズムを提案する.
Imaging Today
『液晶ディスプレイ材料の要素技術』
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