シアリング転写は,感光体上に順次,多重,現像された液体カラートナー画像を,ずり応力を加える作用により中間転写媒体上へ移動させる.この方法により,安定に高画質画像を出力する液体カラートナー電子写真が実現した.
この転写技術のメカニズムは既に発表している.しかし,なぜ液体トナーが適度に湿った状態であるときに最良の性能を発揮し,乾燥が不充分の状態や,逆に乾燥しすぎた状態では性能が低下するのかということを説明できなかった.そこで現象の解析を行なった.その結果,この現象は,トナー粒子間の凝集力とトナー中の液体含有量とシアリング転写性能の全てに関係する液体ブリッジ形成の効果であることが分かった.
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