日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
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45 巻, 3 号
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原著論文
  • 中村 正雄, 上林 政博
    2006 年 45 巻 3 号 p. 214-219
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/11
    ジャーナル フリー
    近年PC,デジタルビデオ,デジタルカメラ,カメラ付携帯電話,等の情報機器の高性能化,高容量化が進み,写真や画像などのカラー情報が手軽に扱えるようになって来た.これらの出力装置であるプリンターのカラー化が急速に進んでいる.そして,カラープリンターに対し,高速,高画質,コンパクト化,高信頼性のニーズが高まっている.これらを達成する為のキーパーツの一つに中間転写ベルトが挙げられる.本報告では材料メーカから見た中間転写ベルトの各種材料と特性,特許から見た転写ベルト材料の動向等について報告する.特に,高画質に必要な電気特性,機械特性,表面形態等に関して各種材料を評価した結果を述べる.また,高信頼性で必要な各種材料の耐久性(電気特性,機械特性)について検討した結果を報告する.
  • 門永 雅史, 高橋 朋子, 飯村 治雄
    2006 年 45 巻 3 号 p. 220-229
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/11
    ジャーナル フリー
    中間転写ベルトシステムにおいて,転写チリのモデル実験による解析とシミュレーションを実施した.平行平板で転写領域を模したモデル実験装置で,非画像部電位と放電,転写チリの関係を観察したところ,非画像部電位が0V に近いとトナーチリが多くなることが判明した.また非画像部電位が-300V 以下では放電が発生し,転写チリが少なくなる傾向が確認された.この結果を理論的に解析するために,3次元シミュレーションを実施した.トナーに作用する力を精度よく計算するために,電極が形成する電場にトナー電荷が形成する電場を重ね合わせて転写領域の電場や電位分布,トナーに作用する力を計算するモデルを提案した.本シミュレーションによって,非画像部での放電が発生する前に一部のトナーは転写を開始し,静電反発力によってトナーチリが形成されることが明らかになった.本条件下では,放電よりも先にトナーの転写が始まり,転写チリが形成されていることが判明した.
  • 高山 暁, 佐野 健二
    2006 年 45 巻 3 号 p. 230-233
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/11
    ジャーナル フリー
    顕色剤の作用によって発色したロイコ染料を含有し,加熱によって顕色剤を離脱して染料が無色化する消去可能トナーの成分として,10種類の顕色剤を検討した.顕色剤は,消去性能と発色性能で分類した.トナーの消去性能は顕色剤の分子量の2乗に比例した.これは顕色剤の拡散が無色化プロセスの支配的要因であると示唆している.トナーの発色性能はフェノールの水酸基の数および位置に依存する.
Imaging Today
『三次元の像形成とその応用』
教育講座
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