C.F.カールソンが電子写真プロセスの主流となるカールソンプロセスの発明に成功して70年が経つ.
オフィスワーカーの業務効率化を図るという要求から生まれた電子写真は,デジタル化を含む環境変化の中で様々な技術開発が行われ,オフィス環境では他の作像方式を凌駕し圧倒的なポジションを得ている.そして,現在においても,ソリューションを実現する必要不可欠な手段として更なる展開が進められている.また,デジタルカラー複写・プリンタアーキテクチャーである4ドラムタンデムシステムと中間転写システムの技術獲得により,印刷市場への積極的な展開も図られる技術として進化している.
本稿では,電子写真の歴史を振り返り,他作像方式との比較や電子写真を革新するための技術,更には電子記録との関係を整理することで,オフィス視点を中心に電子写真の可能性と展開をまとめてみた.
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