日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
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47 巻, 3 号
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原著論文
  • 坂本 充, 今井 順子, 面谷 信
    2008 年 47 巻 3 号 p. 142-146
    発行日: 2008/06/10
    公開日: 2008/06/13
    ジャーナル フリー
    本研究は紙のように読み易い電子ペーパーの実現を目指す上で必要と考えられる,読書作業における定量的な目の疲労測定法の確立を目的とし,近点距離に注目した.近点距離の測定方法には視標を近づける「消失」と視標を遠ざける「現出」の2つがある.本研究では読書作業(120分)における近点距離の増加率を測定し,主観評価結果との相関を調べたところ,「消失」測定結果は主観評価結果と統計的にも優位な相関を示したことから,「消失」近点測定の疲労測定方法としての有効性が確認できた.この「消失」による近点距離測定方法を用いて,異なる3つの表示媒体,紙/電子ペーパー(電気泳動方式の電子書籍)/液晶ディスプレイで長時間読書(270分)した時の目の疲労度を比較した.その結果,ディスプレイ使用時のみ,近点距離が時間経過に伴い増加し,電子ペーパー(電子書籍)と紙では近点距離は増加しなかった.このことから,本研究で測定対象とした電子ペーパーは疲労の観点でディスプレイより優れた媒体となっていることが示唆された.
  • 岡田 久雄, 竹内 学
    2008 年 47 巻 3 号 p. 147-156
    発行日: 2008/06/10
    公開日: 2008/06/13
    ジャーナル フリー
    2成分現像剤におけるトナーの比電荷と混合比との関係を解析する静的帯電理論を再検討した.従来の接触電場理論は,表面状態理論においてトナーおよびキャリアの表面状態密度が等しい場合に限定して定式化した結果に整合するものであることを示した.接触電場理論は,モデル化の改良,すなわち,トナーおよびキャリアの誘電率を考慮し,それを各々の表面状態密度に対応させることによって,表面状態理論と整合することがわかった.
    また,表面状態理論は,動的帯電理論から得られる飽和電荷量の結果とも整合し,動的帯電量方程式にも展開できることもわかった.
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