コアセルベーションプロセスにより,球形の正帯電性アクリル微粒子 (Acコア)の表面に負帯電性のスチレン-アクリル酸共重合体(St-Ac)超微粒子あるいはSt-Acで覆われたスチレン-ブチルアクリレート(St-BA)超微粒子を被覆した表面改質粒子を作製し,超微粒子の被覆構造を電子顕微鏡(SEM)観察および,フェライト粒子(キャリアM:基準摩擦相手粒子) との間に生ずる摩擦帯電量
q/
mから解析した.
SEM観察から,Acコア表面にはSt-AcおよびSt-BA超微粒子による均一な被覆膜が形成されていることを確認した.
q/
mから,超微粒子はコアに負帯電性を付与し,コア表面への被覆率が増加するに伴って負帯電が連続的に増加することを確認した.超微粒子の種類,超微粒子の表面被覆量,キャリアMとの混合時間を変えた粒子のSEM観察,および
q/
m測定結果から,改質表面における超微粒子の被覆状態,被覆強度あるいは被覆構造が解析できることを述べた.
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