電子写真学会誌
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32 巻, 4 号
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  • 釜江 尚彦
    1993 年 32 巻 4 号 p. 354-363
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    ISDNから広帯域ISDNへというふうに公衆ネットワークはディジタル化,高ビットレート化を進めつつある.一方ローカルエリアネットワーク(LAN)は低コストの電話ケーブルを用いた100Mb/sのLANが登場しつつある.このことは映像メディアを中心としたマルチメディア情報の転送のための環境が整いつつあることを意味する.一方映像メディア転送のための圧縮符号化の標準化およびインプリメンテーションも大きく進展しており,マルチメディア時代の幕開けも近いと思われる.本稿ではこれらの動向を述べ,さらに映像メディアの応用についても言及する.
  • — 高精細画像記録 —
    入江 満, 落合 誠, 北村 孝司
    1993 年 32 巻 4 号 p. 364-371
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    本研究では,高精細画像記録を実現する次世代画像記録システムとしてレーザ加熱を用いた溶融型熱転写記録方式を検討している.レーザ熱転写では,数μmまでに集光された光スポットを用いたレーザ加熱によって熱転写インク層を融解転写させるため超高密度記録の実現が期待できる.これまでに,レーザ熱転写の記録過程,レーザ加熱の熱応答特性の解析や試作したレーザ熱転写評価機により記録密度,記録エネルギーの実験的評価を行い,モノクロ記録において3,333 dpi,カラー記録では2,540 dpiの高解像度特性を確認した.
    本報ではレーザ光のパルス変調による高精細2値画像の記録特性を検討した.ディザ法で作成したグレースケールにより際調再特性を評価し,16階調の再現域で階調特性と再現濃度1.7を確認した.また,JIS高精細カラーディジタル標準画像(SCID)データを用いて解像度2,032 dpiの単色・高精細2値画像記録(2,048 × 2,560 pixel)を実現した.
  • 藤村 浩
    1993 年 32 巻 4 号 p. 372-380
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    本論文は電子写真の転写・分離工程において,コロナ電流電布がトナー像の印字品質に及ぼす影響について研究したものである。著者は感光体ドラム上のコロナ電流分布を測定し,数値計算により感光体ドラムと用紙間の空隙層の電界の変化を求めた。その結果,この工程の画質について次のような特性を明らかにすることができた。
    I) 画質は分離帯電器のコロナ電流のみならず転写帯電器のコロナ電流自身にも影響を受ける。
    II) 転写・分離工程にコロナ帯電法を利用する限り,用紙剥離の高信頼と画質の高品位を同時に達成することはできない。なぜならそれぞれの場合の最適コロナ電流値が異なるからである。
    そこでこれらを検証するため,A1サイズ・レーザープリンタを用いて実験したところ,上述の解析した結果と一致することが分かった。
  • 住谷 浩一
    1993 年 32 巻 4 号 p. 381-387
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    吸水性の受像層を塗工したインクジェット記録用PETフィルムにおいて,受像層の深さ方向のインク浸透速度を動的に測定するために電気化学的な手法を検討した.本手法は,注目する受像層のみを作用電極上に構成し,その上に対電極と参照電極を対向して配置した三電極方式による電極反応測定である.電位規制電解法における定電位ステップ法の応用として,電解質溶液とみなしたインクを滴下後の各電極電流の時間変化を測定した.その結果,インクが受像層を浸透している過程を作用電極の電流変化として実時間で観測することができた.インクが作用電極に到達する前後で電極電流が変化することにより浸透完了時間を特定し,その有効性について確認できた.
  • 落合 正久, 舛井 正義, 徳永 雅亮, 飯村 勉
    1993 年 32 巻 4 号 p. 388-394
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    電子写真システムの高画質化のために,信号のデジタル化や高解像度化が進行中である。これに伴い使用されるトナーも小粒子径化の傾向にある。小粒径トナーを製造する方法として従来の機械粉砕法と,比較的新しい手法として重合法がある。重合法の一つに懸濁重合法がある。前者は不定形のトナーとなり,後者は球形のトナーとなるという違いがある。そこで,この2つの方法を用いて,ほぼ同組成の形状と平均粒径の異なるモデルトナーを作製し,その粉体特性および電子写真特性を調べた。その結果,懸濁重合トナーの帯電量は粉砕トナーと同様に電荷制御剤の混合割合によって調節可能であること,球形トナーは良好な流動性を有するが,ブレードクリーニングに適さないこと,2成分現像剤として,球形トナーはキャリアに対するスペント量が少なく,長寿命であることが明らかとなった。
  • 岩槻 正志
    1993 年 32 巻 4 号 p. 396-402
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 大高 正
    1993 年 32 巻 4 号 p. 403-407
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 冨田 英介, 山岡 武博, 安武 正敏
    1993 年 32 巻 4 号 p. 408-413
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 青野 隆
    1993 年 32 巻 4 号 p. 414-418
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
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