2成分現像剤の摩擦帯電メカニズムについて新しい提案
1)があり,この2成分現像剤のトナー帯電メカニズムはトナー比電荷
q/
mのトナー混合比(
Ct)依存性を検討することにより得られる.この新しいモデルを幾つかのトナーとキャリアを用いて一般的に適用可能かの検討を行った.また,キャリアの表面処理による帯電可能なサイト数が変化した場合にトナー比電荷
q/
mのトナー濃度依存性にどのように影響を与えるかの検討を行った.
数種類の表面特性の異なるキャリアのトナー帯電量の混合比依存性を検討した結果,キャリア表面の特性に依存した帯電特性を得た.フェライトキャリアの場合には使用した数種のトナーに対してすべて
q/
mはトナー濃度依存性を示さない(Type I).一方,鉄粉キャリアの場合には,すべて
q/
mはトナー濃度依存性を示した(Type II).シリコーン被覆フェライトキャリアの場合はType Iが保持されるものとType IIに変化するものがあり,フッ素被覆フェライトキャリアの場合はType IとType IIの中間の挙動を示す(Type III).
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