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足達 義則, 青木 孝志
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
444-448
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
脈診は中国医学の四診八綱の中でも重要な位置を占めているが、脈の取り方、見分け方については流派により諸説がある。また、見方は経験により定性的な表現で伝承されており、広く誰でも直ぐに診断に適用できるわけではなく、長い経験を経なければ適用できない。本研究では、脈診の機械化を目的として、コンデンサマイクロフォンを用いて手首橈骨付近で脈を取る時、マイクロフォンの押下圧力に対する脈像の変化に注目し、伝統的に言われている「浮、中、沈」に対する脈像の変化について検討を行った。その結果、押下圧力と脈像の系統的な変化に関する指針を得た。
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樋口 雄三, 小谷 泰則, 林義 貢, 百瀬 真一郎
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
449-452
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
中国人気功師の張永祥老師が継承し、改良を加えた張式気功は、氣の巡りを良くする功法と霊的エネルギーを取り込む功法を合わせた独特なもので実際の施療において効果をあげている。この張式気功を40分間行い、その前後における静脈血中のナチュラルキラー(NK)細胞活性、CD4/CD8およびTh1/Th2などの変動を測定した。NK細胞活性は、直後に有意に増加し、Th1/Th2、CD4/CD8は有意な変動を示さなかった。これらのことから練功により免疫能および調整能が向上していることが示唆された。
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内田 誠也, 上野 正博, 菅野 久信, 新田 和男
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
453-456
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
本研究では、被験者の暗示作用を除去した厳密な実験条件下で、脳波および自律神経機能を計測することによって外気の効果を計測した。外気照射に関する3つの実験が行われた。実験1では、暗示および非暗示下で10名の被験者の脳波が計測された。実験2では暗示下の62名の被験者のr-r間隔のゆらぎの変化が計測された。実験3では、非暗示下および暗示のみ、寝ているだけの3つの状態における12例の被験者のr-r間隔のゆらぎの変化が計測された。その結果、外気がα波の増加や迷走神経の活動増進に影響したことを報告する。
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Zhongpeng LIN, Kevin CHEN
原稿種別: Article
2002 年 20 巻 2 号 p.
457-461
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
This paper briefly reviews five different categories of major studies on external Qi (EQ) that were performed in China: physical detectors, chemical dynamics methods, biological detectors, life-sensors detectors, and detectors using human body. Here, the focus is on the pros and cons of each detector. The extant literature suggests that some form of bio-information (about which we know very little) plays a critical role in the effect of EQ. From physical detector to human body detector, the energy sensitivity decreases, while the bio-information sensitivity increases. Future studies should use more biological or life detectors to increase our understanding of the bio-information within Qigong.
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H. S. SHIN, K. Y. BAIK, B. D. KWON, S. Y. CHOI, H. S. KOO, S. J. KO, K ...
原稿種別: Article
2002 年 20 巻 2 号 p.
462-463
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
We used a fluxgate to measure the bio-magnetic field from the palm during Qi emission. Four subjects among ten Qi-gong practitioners showed moderate bio-magnetism of mT order. Qi-gong practitioners' bio-magnetism signals exhibit certain characteristic frequencies depending upon each individual. We could not, however, determine whether the observed signal is the bio-magnetic field emitted from the palm or only a manifestation of the modulated background magnetic field.
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Michaeleen C.HAHER
原稿種別: Article
2002 年 20 巻 2 号 p.
464-465
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
Researchers have long hypothesized that features of human personality are related to psi abilities such as extrasensory perception (ESP) and psychokinesis (PK), whether such talents manifest in the laboratory or in field-research settings. For example, Schmeidler found when reviewing personality variables assessed by psi studies that traits such as extraversion, spontaneity, and lack of defensiveness correlated positively with success on psi tasks, whereas traits such as introversion, rigidity, and neuroticism appeared to be negatively related to psi success. In the present study, a projective psychological test was administered to several key members of a "sitter group" that reported frequent manifestations of psychokinetic phenomena during "table-tipping" sessions. Responses to the test were compared to projective-test responses provided by members of a team of parapsychological investigators.
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森谷 峰雄
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
466-
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
本報告は、筆者が20代の時に得た宗教体験を示し、人間能力の限界乃至可能性の一例を示したいと思う。学術的報告ではなく、たとえば、ウィリアム・ジェイムズ張りの「宗教体験の諸相」の一例にはなるであろう。しかし、私は散文ではなくて、詩の形で報告することをお許し願いたい。人間の生き方如何の問題の根本的問いかけに対するひとつの答えになると思う。キリスト教における宗教的体験は人に巨大な量の霊的エネルギーと新生を与えるものである(発表は筆者個人の経験による)。宗教経験は次の8つの要素で特色つけられる、1)罪の悔い改め、2)神の御子による罪の許しの真の感覚、3)心に洪水のような喜びが湧き上がる、4)霊的的宇宙に到達する、その広大さの中で、自らが針の大きさに縮小する現実感を得る、5)知性・感性は冴えている、6)良心の感覚は例外的に強まる、7)この世は神の世界からは絶望的なほど堕落しているという意識を持つ、8)超越的なるある実在者と常に一体となってその方から純粋の喜びが来る。
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石井 享子
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
467-470
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
2001年12月のJSPPカンファレンスにおいてPublic Relationの実践に関する中間報告をした。日本においてはHuman Psiについての理解も乏しく科学的な研究も非常に少ない。そのためこの関連の研究に対する理解を示す者が乏しい状況でもある。特に前回の調査の結果では行政に従事する者や専門職が非常に受け入れが困難であるということが明らかになった。そこで今回は行政に従事し、専門職であるコミュニティヘルスのリーダー達を対象にローカルエリアを3カ所選択した。そして実際にPsi トレーニングを実施してHuman Psiに関する理解を促進することが可能か否か試みてみた。その結果、トレーニングという体験を通してHuman Psiに関する関心は一層高まった。さらに個別にPublic Relationを実施する時に比べて、グループに対してPsi トレーニングする方法の方が一層、Psi能力の高い人の発見率が高まるきっかけとなることが示唆された。
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木谷 仁美
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
471-472
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
本研究の目的は、祈りの考察を通じて、日本のターミナルケアにおけるスピリチュアルケアのあり方を提示することである。本発表では祈りを、1)代行の祈り 2)人を媒介とする祈り 3)不治の病の不安・無意味を癒す祈りという3つの観点から考察する。そして、日本のターミナルケア領域で議論されている、癌患者とその家族の心理的及びスピリチュアルな痛みの、祈りによる癒しの可能性を示唆する。
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伊藤 正敏, SINGH Laxmi Narayan, 山口 慶一郎, 三宅 正泰, 鄭 明茎, JEONG Myeong Gi
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
473-479
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
ヨガにより、心と肉体の調和と癒合が果たされるとされるが、これがどのような状態なのか脳画像を介して理解することを試みた。8年以上のハタ・ヨガ経験者7人の協力を得て放射性ブドウ糖(FDG)を服用した後、1時間にわたって14の姿勢(Assannas)を順にとってもらった。ヨガ終了の後、PET装置により脳画像を採取し、形態的標準化処理を用いて脳活動の変化部位を検出した。結果は、運動野、運動連合野のふかつと前頭側頭葉、大脳辺縁系、中脳の活動の低下を観察した。前者は、ヨガ姿勢をとることに関係し、後者は、ヨガが辺縁脳と反射脳を沈静化することを意味している。MacLeanの階層脳仮説に従えば、瞑想は、辺縁脳を介して理性脳が反射脳を制御する過程と解釈できる。
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上田 至宏, 林 功栄, 黒岩 共一, 樫葉 均, 町 好雄, 田辺 宏樹
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
480-490
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
鍼灸治療は、刺激部位(経穴)と刺激内容(補瀉、得気等)を主観的に操作し治療を行う感覚刺激療法であると言われている。また近年、鍼灸作用機序における中枢神経の関与が指摘されてきている。これらの考えが正しければ、刺激部位・刺激内容の違い(感覚刺激差)により中枢神経の反応にも違いが生ずるはずである。そこで、(1)刺激部位の違い(手と足、右と左)、(2)刺激内容の違い(痛覚、非得気、得気)等により脳活動にどのような違いが生じるかfMRIを用いて調べた。前者の経穴刺激部位の違いでは、それぞれ刺激部位に対応する感覚野S1の領域に脳賦活が観察された。後者の刺激内容の違いでは、中枢神経系(S1、上側頭回、視床、帯状回、海馬傍回、小脳、島)での反応に優位な違いが観察された。中でも、得気刺激によるS1領域の賦活は、両側性で、得気感覚の有無が大きく影響した。
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木戸 眞美
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
491-511
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
3種類の異なる様式の遠隔ヒーリングで300から11000km離れた所で受ける被験者を、盲検法または二重盲検法下で測定した。計測方法は単一矩形パルス法、近赤外線測光法、およびサーモグラフィーを用い、それぞれ、動的電気電導度や血流、自律神経機能、脳内酸素代謝、体表温度の変化を計測した。遠隔ヒーリングにおける驚異的な効果は、特に意識コンタクト様式ヒーリングで激しい体の動きや電気電導度と血流関連のパラメータBPの変化nとしてヒーリング中に起こる現象と同期して現れた。さらに、受け手が光のヴィジョンを見ていた間には脳内は酸素供給状態であったのが計測された。他の2様式では、遠隔ヒーリング中は副交感神経緊張の落ち着いた安静状態となった。また、ニューヨークと仙台間の実験では受け手の顔の温度分布に変化が生じた。ヒーラーが受手の特性や心身状態の情報を感知していたと思われる場合もあった。
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河野 貴美子, 山本 幹男, 小久保 秀之, 陳 偉中, 張 トウ
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
512-516
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
瞑想とは脳におけるいかなる状態といえるのか、脳波により検討することを試みた。日常的に瞑想を行っている男女各1名の脳波を解析しつつ、各種坐禅、気功、TM瞑想、聴香中など過去におけるさまざまな瞑想関連データと合わせ、比較検討した。その結果、(l)後頭部のα波平均振幅値からリラックス度、(2)α波の周波数変化からイメージ変化度、(3)前頭/後頭α波平均振幅比から変性意識状況、(4)前頭-後頭間α波位相ずれ時間から意識の集中・開放度合い、(5)後頭部のα波振幅左右比から言語思考・イメージ思考の度合いなど、瞑想における脳の状態をかなり推測することが可能と考えられた。
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張 〓, 陳 偉中, 世一 秀雄, 原口 鈴恵, 河野 貴美子, 小久保 秀之, 山本 幹男
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
517-525
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
瞑想や気功中に前頭部の脳波徐波化傾向が数多く報告されているが、脳活動部位に関して、まだ研究例は非常に少ない。本研究では、近年新しく開発された近赤外分光法による光トポグラフィを用い、気功時における気功熟練者の脳活動を測定した。比較として、同じ課題遂行時の脳波測定も行った。脳波の分析では、受信者脳波のθ、α帯域に関して、気功中および対照時2秒毎の平均振幅を比較分析したところ、対照時に比較し、気功時にθ波平均振幅はFz、C_3、C_4、T_5、およびT_6極において有意に大きくなり(p<0.001)、α波平均振幅はFp_1、O_1極において有意に増大した(p<0.001)。光トポグラフィの解析結果では、気功の進行に伴い、前頭部において、酸素化ヘモグロビンおよび総ヘモグロビンが全体的に低下した後、再び上昇すると同時に脱酸素化ヘモグロビンもそれほど顕著ではないが、徐々に上昇することが観察された。一方、頭頂-後頭部では、酸素化ヘモグロビンおよび総ヘモグロビンが気功中徐々に低下したが、対照時にもとの水準に回復した。近赤外分光法による他の精神集中課題と比較し、前頭部の"抑制後の復活"が気功の一つの特徴であると示唆された。
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別華 薫
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
526-531
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
「宗教」の西洋的な定義や解釈は、東洋人の宗教観を軽視ないし軽蔑する傾向にある。本研究は、日本の大学生の異常体験を調査することによって、日本人にも「宗教的」というべき体験があることを証明するだけでなく、「宗教」を東洋的に解釈する必要をも提唱する。大学生の「異常体験」を報告し、そのデータを他国の学生の異常経験比率と比較した。結果的には、宗教を特に信じないという若い日本人も多岐にわたる異常体験を経験しており、他文化の宗教とはさほど異ならない。
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Kevin CHEN, Raphael YEUNG
原稿種別: Article
2002 年 20 巻 2 号 p.
532-542
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
Research studies of qigong therapy for cancer in the past 20 years in China were reviewed from three different categories: clinical study on human cancer patients, in-vitro study of cancer cells, and in-vivo study of cancer with qigong therapy, in an attempt to understand the role qigong therapy plays in cancer treatment. There is a lot of evidence suggesting that qigong therapy has an inhibitory effect on cancer growth, both in vitro and in vivo studies, as well as in clinical observation (often there was room for improvement in these studies and some studies require replication in order to verify their findings). Qigong therapy for cancer is an area that is often neglected by mainstream medicine and research, and it should be seriously examined and considered as an important supplement to conventional cancer treatment.
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Liudmila B. BOLDYREVA, Nina B. SOTINA
原稿種別: Article
2002 年 20 巻 2 号 p.
543-548
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
An analysis of a number of experiments shows that diffusion, electromagnetic, and acoustic processes may account for action-at-a-distance of a human operator. At the same time, there is a lot of experiments on operators' effects whose results cannot be explained by those processes. In search for new possible media and mechanisms of the operator's action-at-a-distance we addressed the physical vacuum, and we have concluded that some experimental results could be explained within a model of superfluid vacuum. According to our model, any quantum system creates structures in superfluid vacuum. This refers, in particular, to living organisms which consist of very large biomolecules. Influencing of instruments or organisms by human operators is performed through interaction between the respective structures in superfluid vacuum. On the basis of the model we have developed recommendations on performing a number of experiments in the field of parapsychology.
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劉 天君
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
555-558
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
As one part of basic scientific research on Qigong, experimental research on external-Qi came to a climax in 1980's, and gave rise to more general attention in society. A review of experimental research on external-Qi in the past 10 years is made and about 170 experiments were done which involved external-Qi. The paper points out that in view of experimental science, an affirming conclusion of the objective existence of external-Qi can not be reached yet. But not affirming does not mean denying. Regarding research, a subject that is not affirmed by experimental science might belong to pre-science, or science that is not realized by people yet, or pseudo-science; but not affirming does not mean it must belong to pseudoscience only. Thus the above experiments can not give enough bases to affirm the existence of external-Qi only, but there are not enough experimental bases to deny the existence of external-Qi either. Then the paper raises 2 definitions of external-Qi and 5 measures to advance experimental research on external-Qi. One definition is that external-Qi is one kind of biological acting force sent by well-trained Qigong practitioners onto the things out of the body without touching. The 5 measures include applying double-blind principle, advocating multi-control experiments, doing error analysis, describing the operational process is in the reports, encouraging repetition done by different experimental technicians in different laboratories, etc.
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Myeong Soo Lee, Seong Min Jeong, Hoon Ryu, Sun-Rock Moon
原稿種別: Article
2002 年 20 巻 2 号 p.
559-562
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
Qi-training is an Oriental, traditional psychosomatic training for the development of physical balance through isotonic, isometric slow motions as well as psychological stabilization through meditation. The uniqueness of Qi-training has been distinguished from physical exercise. Cross-disciplinary approaches, which are based on the psychology, neuroendocrinology, and immunology, have shown that Qi-training influences the holistic health state in men. We found that ChunDoSunBup (CDSB) Qi-training acutely increased the plasma level of growth hormone (GH) and insulin-like growth factor (IGF)-I during and after CDSB Qi-training. The increase of IGF-I followed the secretion of GH at mid-time and immediately after Qi-training. The plasma level of IGF binding protein (IGFBP)-3 was also increased significantly at the midtime of Qi-training. These results suggest that Qi-training might modulate the secretion of growth factors and hormone in men. In addition, the respiratory function of neutrophil was rapidly increased in isolated neutrophils during and immediately after Qi-training. CDSB Qi-training was sufficient to elevate the capacity of circulating neutrophils to produce the superoxide anion (0_2^-) upon stimulation in aged men. In an in vitro analysis, GH primed and increased the function and adhesion of neutrophils through the phosphorylation of Janus kinse (JAK)2, signal transducer and activator of transcription (STAT)3, focal adhesion kinas (FAK), and paxillin. Taken together, in vivo and in vitro data suggest that Qi-training influences the secretion of GH, IGF-I, IGFBP-3, and neutrophil function, which may enhance the immunological response against infection and inflammation through the modulation of an innate defence function. It is possible that the beneficial effects of Qi-training on psychological and immunological functions are mediated via neuroendocrine responses.
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吉田 勝志, 吉福 康郎, 青木 孝志, 足達 義則
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
563-569
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
気功の一種であるスワイショウが下肢筋群に及ぼす影響を重心動揺の計測によって調べた。被検者は、10分間のスワイショウを4回続けて実施した。スワイショウの実施により、どの被検者の重心動揺の軌跡長も顕著に増加した。その傾向は、2回目のスワイショウ実施後まで漸増し、その後安定した。スワイショウによる軌跡長の増加は安静直後に比べおよそ1.7〜1.8倍、重心動揺の面積の増加はおよそ1.9〜2.0倍であった。これらの結果と被検者の感想から、スワイショウはかなり強い負荷強度であり、特に下肢筋力の衰えた高齢者に対し良い運動負荷となること、その効果的な実施時間は約20分であることが明らかになった。
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劉 超, 町 好雄
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
570-577
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
調息は気功法の基礎要素の一つであることは広く知られている。養生気功は腹式呼吸を基本としており、この呼吸法は心身の調整、健康維持、能力開発などの目的達成に不可欠とされている。また、呼吸には、深く、長く、均等で、細い呼吸が要求される。しかし、これらの要求については定量的な基準がなく、また、人毎に異なる体型や体質などの個人差に適合する呼吸法を評価する方法がなかった。そこで、気功法の呼吸パターンを定量的に表現するための呼吸指数を設定した。その結果、養生気功の調息によって脈波の遅延時間が短縮するなどの現象を確認することができた。調息には循環器系を制御する作用があることから、気功訓練の意義の一端を知ることができた。
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吉福 康郎, 吉田 勝志
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
578-584
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
本研究の目的は各種のヨーガ行法を短時間実施することが、健康の良い指標である握力に及ぼす効果を調べることであった。本研究は研究I、研究IIと称する2つの部分から成り立つ。被験者は、研究Iにおいては4年間の経験を持つ男性1名と全く経験のない男女21名、研究IIにおいては0.5-8年の経験を持つ男性2名と女性5名であった。被験者は数種類のヨーガ行法を別個にまたは組み合わせて実施し、各行法直前と直後の握力を測定した。未経験者の握力は行法によって変化しなかった。経験者の握力は行法によって有意に変化したが、その変化は被験者や行法の種類によって変わった。行法を組み合わせて実施しても、単独の行法を実施した場合より握力の変化が大きいことはなかった。
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渡邉 映理, 福田 早苗, 原 久子, 白川 太郎
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
585-589
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
本研究では、代替医療的な介入の一種である「イメージ誘導を用いたりラクセーション」が成人健康人に及ぼす生理心理学的効果を検討した。成人健康人25名(25歳〜59歳・平均年齢38.3歳、男性6名、女性19名)を対象とし、心理学的指標として、多面的感情状態尺度(MMS)短縮版(40項目)と、個人が持つイメージ鮮明性を測る尺度であるQMI短縮版(35項目)を用い、セミナー前後の2回と一週間後2回の計4回、自記式質問票を用いて測定した。生理学的指標は、ストレス関連ホルモンの一つである唾液中コルチゾールを測定した。日常生活に瞑想呼吸法を取り入れている群では、通常時にも否定的感情が低い一方で肯定的感情が高くコルチゾールが低い傾向にあり、イメージ鮮明性も高く、リラックスの度合いが高いことが示唆された。
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韓 在都, 内山 明彦
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
590-593
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
ストレス負荷後に香りを提示し、生理パラメータの変化から生体に対するこれらのストレス回復効果を定量的に検証することを目的とする。健康な成人男女6名を選んだ。生理指標には、心拍数(HR)、血圧(SBP,BBP)、呼吸数(RR)および脳波(EEG)を測定した。精神心理状態検査には日本語版POMS(感情プロフィール検査)を、ストレス負荷には内田クレペリン検査を15分間行なった。香料(精油)はラベンダーを使用し、提示方法は高濃度原液1滴(約0.05ml)を両手首の内側に塗布した。生理指標について、EEGは香り刺激によってα波のパワー値が拡大する傾向を示した。HRとSBPは香り提示ともに有意に変化した(P<0.05)。RRは香り提示に有意な変化が認められた(P<0.01)。本研究ではストレスに対して香りがリラクゼーション効果をもたらすことが示唆された。
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木村 友昭, 大櫛 陽一, 佐久間 哲也, 鈴鴨 よしみ, 福原 俊一
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
594-597
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
2001年に、大仁瑞泉郷における自然環境を活かした健康増進プログラムを2回実施し、バイタルサイン、心理状態(POMSを使用)および健康関連QOL(SF-36を使用)の変化を測定した。被験者は24人で、その中20人が継続して2回目に参加した。バイタルサインは、1回目はプログラム前後で有意な変化は見られなかったが、2回目は体脂肪率が有意に低下し、ピークフローが上昇した。心理状態は、2回とも全下位尺度で有意に改善した。健康関連QOLは、3ケ月後の測定との比較で、「身体機能」が有意に上昇した13ヶ月後のアンケートで、ほとんどの被験者が本プログラムを楽しむとともに、健康への関心が深まり、日常生活で健康づくりに努めるようになったと回答した。本プログラムは、それ自体の効果だけでなく、大仁瑞泉郷に滞在することによる効果も含まれており、健康づくりに対する動機付けの役割を果たしていると推測される。
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辰巳 恵子, 足達 義則, 足利 学
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
598-602
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
痴呆性高齢者に(1)集団レクリエーション活動、(2)Touching、(3)鈴鳴らし軽運動などの刺激を与え、それぞれの刺激がどのような影響を与えるのかを調査した。分析にはHDS-R、GBSスケール、血圧、脈拍、ノイロメトリー、サーモグラフィー、問診などを用いた。さらに、言語連想検査を上記対象者に実施した結果、対人関係や外界への関心などに痴呆性高齢者の性格特性が伺え、客観的指標との関連性については、統計的な処理は検査の性格上困難であるが、客観的データの数値の良いものが、言語連想検査でも刺激語に対して適切に反応する傾向がみられ客観的指標の妥当性が示唆された。
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上杉 一秀, 鈴木 昭二, 足達 義則, 中林 弥生, 大曲 和寛
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
603-605
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
フリー
てのひらの誘電率を非接触で測定するためのシステムを提案している。これまでの研究より、てのひらの等価回路が簡単なCR回路で実現でき、心身の状態の変化がC,Rの変化としてあらわれることがわかった。そこで、てのひらを誘電体とみなし、平行板電極の中にてのひらを入れて静電容量を測定し、比誘電率を求めた。その結果、心身の状態の変化が比誘電率の変化としてあらわれることがわかった。従って、この方法で心身の状態を推測できる装置として利用できる可能性が示唆された。
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小竹 潤一郎, 陳 偉中, Dmitri PARKHOMTCHOUK, 原口 鈴恵
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
606-609
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
ジャーナル
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ヒーリング、瞑想や気功といった特殊な意識状態下では、リラクゼーション効果や治療効果などの様々な相乗効果があるとされている。この特殊な意識状態下における様々な生理変化を計測し、意識が生理状態に及ぼす影響を考察した。ここでは、気功熟練者を被験者とした実験を行い、特殊な意識状態である発気状態と安静状態における皮膚電気伝導(EDA)、血流などの生理情報を比較した。その結果、安静状態から発気状態への移行直後に血流の変化等の生理変化が起きていることを確認した。また、気功などの特殊意識状態において呼吸や意識により、血流や心臓機能などの自身では調節できないとされる身体機能までも意識により調節している可能性が示唆され、これにより発気状態を生み出していると推察した。
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奥 健夫, 横山 嘉彦, 奥 孝子
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
610-615
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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本研究では、Al-Pd-Mn系正20面体対称準結晶が微量情報伝達系を媒体として脳波に及ぼす効果を調べることを目的とした。準結晶を印堂、壇中、丹田に配置し脳波測定を行った結果、壇中に配置した際に、全体的な脳波強度増加が観察され、特にα2波の増加が著しく観察された。脳波の優勢率においても壇中に結晶を配置した際に、α2波が最大であり、準結晶がある特殊な経穴に共鳴する可能性を示唆した。
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奥 健夫, 渡邉 映理, 福田 早苗, 白川 太郎
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
616-621
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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本実験では、経穴を含む身体各部位に太陽光のイメージを想起させた際の、脳波および脈波の変化を調べることを目的とした。印堂、壇中、丹田を含む眉間、胸部、腹部に太陽光が入射し身体を満たすイメージを被験者に想起させ、脳波測定を行った、その結果、イメージ想起時に脳波徐波化が観察され被験者によっては、θ波やα1波が著しく増加し、脈周期の減少及び脈強度の増大が見られた。
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白井 喜代子, 山本 尚武, 中村 隆夫, 楠原 俊昌, 奥田 博之
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
622-626
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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快・不快の感情は五感から受けた刺激が、意識に作用した結果である。主観的情報は個人差もあり把握が難しい。刺激が人に与える影響を客観的に検討することは重要である。今回、触覚刺激と聴覚刺激を、情動変化を知る良い指標とされる皮膚インピーダンス変化を用い測定した。健康成人8人を対象にした。触覚刺激には椅子式マッサージ機を、聴覚刺激にはクラッシック音楽を使用した。単独刺激時と、同時刺激時の変化を検討した。触覚刺激に対して生体は敏感に反応した。一方、聴覚刺激に対して生体は鈍感な反応を示した。触覚刺激は刺激終了後もコントロールの状態に戻らず、変化が発生した。同時刺激の場合は、単独刺激と異なる反応が現れた。単独刺激より同時刺激の方が生体に与える影響は大きかった。以上のことから、各種感覚刺激が生体に影響を与えることが明らかになった。感覚刺激を上手に利用することにより、治療効果助長に応用することが期待できる。
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田邊 宏樹, 柳田 敏雄
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
627-630
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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運動の錯視(Illusory Line Motion; ILM)とは、先行刺激(cue)後数10〜数100ミリ秒を経て直線を呈示するとその直線が先行刺激側から伸びてくるように知覚される現象のことである。この錯視現象は、(1)先行刺激誘導(stimulus-induced)でも自らが注意を向けること(voluntary)によっても引き起こされる、(2)先行刺激は視覚刺激のみでなく聴覚や体性感覚を用いても引き起こされる(cross-modal cued ILM)、といった特徴を持っており、感覚モダリティを越えた共通の神経ネットワークを基礎にしていることが考えられる。今回我々は、fMRI及び心理物理実験を通して、この現象に伴う脳活動について検討した。fMRIにより脳活動部位を調べると、活動のパタンは空間的注意課題遂行時のパタンとよく相関し、また被験者の「みえ」と運動視に関与するといわれているhMT+の活動にも相関が見られた。これらのことから、運動の錯視は空間的注意の神経基盤により引き起こされ、また内観的な「みえ」も特定の神経基盤に基づいていることが示唆された。
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Targino Rodorigues dos SANTOS, Yoshihiro KIKUCHI, Wataru HIDA, Jun HAT ...
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
631-632
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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Respiration is controlled involuntarily by medullary respiratory centers in the pons and voluntarily through the motor cortex. It also has an intimate relation to emotions. The aim of this study was to examine effects of respiration on regional brain activities by using a brain imaging technique, positron emission tomography (PET) and statistical parametric mapping. Twenty-eight male normal volunteers, 30.2 years (SD 8.6), were divided into three groups: control (without resistance), group 30 (mild inspiratory resistance of 30 cm H_2O/L/sec), group 70 (moderate inspiratory resistance of 70 cm H_2O/L/sec). PET studies were carried out by injecting 191.51 MBq (SD 69.42) of FDG at one minute after applying the inspiratory resistance (groups 30 and 70) which lasted for 30 min or during resting breathing (control group) using a PET scanner. Image processing and statistical analyses were carried out using the statistical parametric mapping software (SPM99; Wellcome Department of Cognitive Neurology, Queens Square, London, UK)^1. Comparison among all groups showed extensive activation and deactivation. Respiratory loads activated the motor area, frontal lobe and temporal pole bilaterally; an extensive reduction in brain metabolism was found in the posterior part of the brain including the parietal lobe.
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関 隆志, 来須 正幸, 丹治 治子, 荒井 啓行, 佐々木 英忠
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
633-636
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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肺炎は、日本人の死因の第4位である。嚥下反射の低下は脳卒中後の患者において誤嚥性肺炎を起こす重要な要因である。我々は41名の脳梗塞または脳出血後の患者を対象に針治療が嚥下反射に及ぼす影響を検討した。嚥下反射潜時および唾液と血漿中のSubstancePの量を針治療の直前と治療30分後に測定した。針治療30分後の嚥下反射潜時において著明な改善が認められた。その効果は針治療後7日間持続した。
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世一 秀雄, 小久保 秀之, 陳 偉中, 張 トウ, 原口 鈴恵, 河野 貴美子, 山本 幹男
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
637-641
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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本研究は、近赤外分光法を用いた光トポグラフィ装置により、ESP課題(図形推測課題)中における、一般人(日本人、男性A、右利き、39歳/日本人、男性B、右利き、43歳)の左右側頭葉の酸素化ヘモグロビン(酸素化Hb)・脱酸素化ヘモグロビン(脱酸素化Hb)、脳血液量の変化を測定した。その結果、図形推測課題中における左右側頭葉の活動には、酸素化Hb・脳血液量の著しい増加と脱酸素化Hbの著しい減少がある場合と、あまり変化しない場合とがあることがわかった。ヘモグロビンの著しい変化は、左側頭葉よりも右側頭葉の方がより顕著に現れ、被験者の推測がうまくいったという印象が強いランで起こる傾向があった。
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奥 健夫, 印藤 裕雄
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
642-647
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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本研究では、発光ダイオードによる経穴微弱刺激が微量情報伝達系を媒体として、脳波に及ぼす効果を調べることを目的とした。3種類の発光ダイオードを労宮穴に照射し脳波測定を行った結果、後頭部における脳内視覚野に高い強度分布が観察された。また、青色光によりβ波、α3波の優勢が観察された。
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古角 智子, 福田 信男, 河野 貴美子, 山本 幹男
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
648-653
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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通常の感覚伝達を遮断し、武道熟達者の一方から他方へ送気を試みる無作為・盲検実験において、受信側被験者のα帯域の脳波を周波数空間に変換し、2電極間の相関の指標であるコヒーレンス関数を求めた。解析に供した電極対はC_3:C_4,Fz:Pz,O_1:O_2で、状況の異なるデータ群間での有意差の有無を、順位和検定およびWdchの検定により検証した。また、送信時間帯と非送信時間帯で顕著な有意差が見られたと報告したα波平均振幅について順位和検定した。送信中と閉眼安静時でO_1:O_2のコヒーレンス関数が同じ分布である確率は、順位和検定、Wdchの検定ともに5%有意水準以下であった。また、α波平均振幅の順位和検定でもC_4極で05%有意となった。いずれも、順位和検定の結果とWelchの検定による結果は、ほぼ一致した。
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黒須 美枝, 渋谷 広見
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
654-657
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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絵画鑑賞時の感情変化を、脳波を用いた感情識別装置にて測定した。実験絵画には、ダリ、ロートレック、サム・フランシスの作品各1点を用い、各5分間鑑賞した。鑑賞中の被験者(2名)の脳波を4つの感情指標(リラックス、悲しみ、喜び、怒り)で評価した結果、いずれの絵画の場合も怒りの指標が大きかった。これは実験に使った絵画が個性的であったために、興奮・高揚を引き起こした可能性が考えられた。
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黒須 美枝, 渋谷 広見
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
658-661
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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ある特定の感情をテーマとした描画において、その色彩、フォルム、等に共通性があるかどうかを約400名のサンプルより分析した。テーマは怒り、不安、喜びであり誰もがイメージしゃすい感情を選択した。その結果、3枚とも抽象、3枚とも具象のグループがあり、またその異なるグループにおいても、共通する描画傾向が顕著に見られた。
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栗田 昌裕
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
662-667
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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栗田式速読法は1987年に提唱され、1991年から一貫した内容の指導が始まった。以来、393クラスが終了し、1万2千人以上の生徒の詳細なデータが蓄積されて来た。心身相関を活用して、文字情報の従来の入力・処理・出力を、「分散入力、並列処理、統合出力」と呼ぶ新方式にパラダイムシフトさせるのがその訓練方法の要点である。本研究では、週1回、十週間の講習を通じて知的機能を含む心身の機能がどのように改善されたかを調べた。対象は、1995年から2002年まで10週間に10日間かけて行われた22クラスの参加者で、合計1550人の成人である。読書速度は平均870字/分から平均22959字/分で平均26倍になった。計算速度(1分間にできる一桁加算の個数。作業効率の指標)は平均71点から101点となり、平均42%の効率アップを示した。迷路抜け速度(20秒間に抜けることができる単位迷路の個。認知力の指標数)は平均7点から21点になり、3.0倍となった。身体の元気度の改善も生じた。10週間という短期間におけるこの成果は、周辺視野から潜在意識への経路を活性化し、情報処理の新しいパスウエイを確立して知的活動度を高めることで生じたものである。本研究の結果から、一般成人においてこのような著明な変化を引き起こすことが普遍的に可能であることが示唆された。
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西本 真司
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
668-674
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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人体は60兆から100兆の細胞の集合体であるが、その一つ一つの細胞は、遺伝子の命じるままの働きを役割として果たしている。個々の細胞のクエン酸サイクルでのミトコンドリアが作り出すエネルギーの物質的な面での化学的な解明は、既になされている。人体は、それ以外のもっと微細で、未知のエネルギーの影響を受けている可能性が研究されてきている。東洋で、その存在は『気』という表現をしている。生物すべて、万物の根源という表現でも述べられている。1978年、生体に対してプラスに働くエネルギーを照射する装置が、野口総合研究所・野口氏により開発された。開発時、エネルギー照射水(銀河水^@、野口カタライザー21^@)や肥料によって作られた農作物は、素晴らしい品質を誇り、高い注目を得た。その後エネルギー照射水や、クリスタルを使用したピーリングが注目されてきた。特に、疼痛改善が体験例でみられることが判明した。今回、このヒーリングの生体に及ぼす影響が、脳波と気流においてどのような結果を出すかを調査したので報告する。
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小久保 秀之, 原口 鈴恵, 古川 雅英, 山本 幹男
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
675-678
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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2000年、日本の岐阜県で、アパートの住民が、幽霊目撃、物体移動、電気製品の異常動作、怪音などを訴える事件が発生した。著者らは、2000年11月15日から17日にかけて、そのアパートで磁場の測定を行った。磁力計は、ホール素子型磁力計(10nT,DC-10kHz)とフラックスゲート型磁力計(1nT, DC-20Hz)を用いた。各磁力計のアナログ出力は、デジタルテープレコーダー(DAr)とコンピュータとで記録した。調査期間中に磁気異常は見られなかったが、異常な電気信号が2回観察された。1つ目の信号を含む14分間のデータを、1分間ごとに周波数解析した結果、3-5Hz/分の速さで周波数がシフトする2つの微小ピークがあり、このピークが周波数スペクトラム上で、交叉した後に大きな電気信号が発生したことがわかった。しかし、この現象の原因を特定することはできなかった。
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丹羽 靭負
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
679-689
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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演者は20年前長男を急性骨髄性白血病で昇天させてしまった。1年3ヶ月のchemotherapyの結果,chemotherapyの副作用で,この世の最高の地獄絵をみて昇天した。抗癌剤,ステロイド剤は生命を救わない,苦しめて死亡させてしまう,といって今ある漢方薬,健康食品などの自然回帰的な治療も人を救えない。爾来20年副作用のない天然の生薬の加工方法や効果をあげる方法を研究し,多額の資金を投入して10年ぐらい前から,副作用のない漢方的なものや自然回帰の治療法を,可成り効くようにして,完成し,現在,全国の1千〜2千人にあまる進行・末期癌,重症膠原病,更に数千人の重症アトピー性皮膚炎患者さんを治療し,95%は副作用のない漢方的なもので優れた治療効果をあげている。私の生薬の加工方法の秘訣やその生薬や治療方法を紹介し,更に最近"ステロイドフリー"のキャッチフレーズのもとに使用され始めた免疫抑制剤"T"剤がアトピー性皮膚炎の治療の外用剤として使われ始め,日本を始め,世界25ヶ国に及んで使われている。私の発癌実験の結果,NK cellを叩いて移植臓器を生かすために癌への免疫力が落ち,マウスに大量に皮膚癌が発生した。実験結果とこのメカニズムを紹介する。
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Dean Radin
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
690-693
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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Examination of intercorrelations among the outputs of isolated, continuously operating, electronic truly random number generators (RNG) located around the world revealed that the largest daily average intercorrelation in the year 2001 occurred on September 11, 2001. That day experienced an extraordinary amount of worldwide, mass attention, associated with unprecedented terrorist attacks on the United States. To study this coincidence in more general terms, an analysis was conducted examining the relationship between objective daily measures of world-wide news events vs. daily average RNG intercorrelation values, over a one-year period. The prediction was a positive relationship, and the results were significantly positive (p = 0.004). This suggests that entropic fluctuations simultaneously observed in truly random, isolated systems may be meaningfully linked to events that attract mass human attention. One interpretation of these observations is that mind and matter are linked in fundamental ways.
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Eduard P.A. VAN WIJK, Roeland VAN WIJK
原稿種別: Article
2002 年 20 巻 2 号 p.
694-702
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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Several research groups have obtained experimental evidence in favor of the idea that changes in RNG randomness are manifested during group gatherings with strong emotional intensity even in the absence of any RNG-directed conscious attention. We have extended this line of thinking and have focussed on the consiousness-mediated act of healing during a healer-patient ritual, and have considered what happens inside another living non-human organism that was present only as a witness of the event and was certainly not the object of any directed intention. For experimental testing of this idea we used the process of photon emission of Acetabularia acetabulans cells. We report on the photon emission data of this organism during a series of experiments consisting of 36 healing sessions. The periods of healer-patient interaction were alternated by non-healing periods. Neither healer nor patient were aware of the type of measurements that took place. Primary data analysis indicated that the Acetabularia cells show some remarkable alterations in photon count distributions during the ritual of healer-patient sessions. We suggested that given the high degree of organization of a bio-sensor, some periodicities might be hidden in the data that were produced in the time-series of 17 min duration with observations made at 1 sec. As a first approach we estimated the power spectrum of photon emission and compared the intensities and periods of the major peaks. in the experimental healing segments the average intensity of the 20 major peaks is larger than of the corresponding control segments. The changes in power during healing are manifested specifically in a decrease of peaks in the range of periods between 2.5-6 s and an increase in the range between 10-20 s.
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陳 偉中, 張 トウ, 世一 秀雄, 小竹 潤一郎, 原口 鈴恵, 小久保 秀之, 河野 貴美子, 山本 幹男
原稿種別: 本文
2002 年 20 巻 2 号 p.
703-710
発行日: 2002年
公開日: 2019/05/01
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著者らは、気功および手から光を出す(発光)イメージ課題時におけるヒトの生理変化を測定してきた。その結果、熟練気功鍛錬者において、サーモグラフィで計測された中指先の皮膚表面温度は普通の安静時に比べ、発気時の温度が低下し、また、光電子増倍管(PMT)による生物フォトンの測定結果からは発光イメージ時における中指先の放射強度が増加したと報告した。本報では、これまでの報告と同様の実験を気功初心者および一般人に対して行った。その結果、気功初心者の発気時における中指先の皮膚表面温度が安静時より著しく上昇(最大3.3℃、両側t検定P=0.046<5%)した。また、発光イメージ時において、一般人の中指先から出た生物フォトンの放射強度が増加傾向にあった。これらの結果から、気功および発光のイメージが皮膚温度と生理代謝に影響する可能性を示唆している。
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