国際生命情報科学会誌
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34 巻 , 1 号
国際生命情報科学会誌
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編集委員会・著作権
目次
シンポジウム情報
巻頭言
  • 山本 幹男
    2016 年 34 巻 1 号 p. 3-6
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    国際生命情報科学会(ISLIS)は、昨2015年に創立20周年を祝し、新たな歴史を歩み始めた。ISLISの設立趣意は、物質中心の科学技術から、こころや精神を含んだ21世紀の科学技術へのパラダイム・シフト(枠組革新)を通じ、人間の「潜在能力」の開花により、健康、福祉、教育と社会および個人の幸福や心の豊かさを大きく増進させ、自然と調和した平和な世界創りに寄与する事である。ISLISは1995年の創立来20年半、現在の科学知識の延長で説明が出来そうも無い不思議なこころや精神を含んだスピリチュアル・ヒーリング、気功、潜在能力、超心理現象などの存在の科学的実証とその原理の解明を追求して来た。この間に生命情報科学シンポジウムを、韓国やブラジルでの開催や9回の合宿形式を含め、41回主催し、英文と和訳付の国際学会誌Journal of International Society of Life Information Science (J.Intl.Soc.Life Info.Sci. or Journal of ISLIS )を年2号定期発行し、総計6,000頁以上の学術論文と発表を掲載し続けてきた。また単行本「潜在能力の科学」も出版した。この間に、不思議現象の存在の科学的実証には多くの成果を挙げた。しかし、その原理の解明は世界的にもほとんど進んでいない。本学会は現在、世界の11カ所に情報センターを、15カ国以上に約235人の会員を、擁している。今回の第41回生命情報科学シンポジウムは、「未知なる科学への挑戦」を主テーマとして掲げ、2016年3月19・20日(土・日)に昨春と同じ東邦大学医学部大森臨床講堂にて主催する。次回第42回は、第X回の合宿形式で「癒しと不思議の科学」を主テーマとして掲げ、2015年8月26-26日(金~月)に長野県佐久市「春日温泉」の「かすがの森」にて主催する。 学術発表・講演と共に、一般人も含め楽しめる、実践的なセミナー・ワークショプも多い。 多くの発表や参加・入会を期待する。
原著論文
  • 高須 公仁, 宮坂 裕之, 富田 豊, 本多 敏
    2016 年 34 巻 1 号 p. 7-14
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    合気道には「折れない腕」と呼ばれる体のつかい方がある。本研究は力と氣の違いを知るために外部から肘関節屈曲負荷を与えたときの筋電位を測定した。その結果、被験者が腕を伸展する際に働かせる上腕三頭筋の筋電位は、力を利用する場合に比べ「折れない腕」の方が有意に小さくなり、三角筋前部の筋電位が有意に増大した。このことが、「折れない腕」において被験者が、腕に働く外力に対して自分の心理状態を自己観察すると楽と感じる理由であると推測される。
研究発表
  • 小久保 秀之
    2016 年 34 巻 1 号 p. 15-24
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    集団の意識の協調現象を物理乱数発生器(フィールドRNG)を使って検出しようという試みが行われているが、その試みの多くは比較的短期の出来事を検討対象にしている。本研究では筆者の実験室でフィールドRNGの長期測定を実施し、背景雑音として存在が予想される近傍の宗教施設からの週単位の弱い変動の検出を試みた。2014年1月末から2015年11月末までの22ヶ月にわたって2台のRNGで背景雑音を測定した結果、週単位の弱い変動が検出され土曜日と月曜日の間に有意差があった(p = 0.029)。しかし1日あたりの効果の大きさは小さいため、この週変動を検出するには1000日規模の測定が必要と推定された。
  • 上杉 一秀, 足達 義則, 新谷 洋人, 清田 公保
    2016 年 34 巻 1 号 p. 25-31
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    高齢者の要介護の原因に転倒などによる骨折や足腰の痛みなどがある。また、高齢者の転倒の一因として、左右の脚力の差が大きいことが考えられる。本研究では、脚力の左右のアンバランスを少しでも少なくするために、トレッドミルおよびペダル踏みによる歩行訓練を交互に繰り返すハイブリッドな歩行訓練方式を提案する。また、訓練中の被験者の体調管理をモニタリングするための簡易な方法も提案する。
  • 橋爪 秀一, 河野 貴美子, 小久保 秀之, 山本 幹男, 桂川 秀嗣, 鎌田 明彦, 渡辺 恒夫
    2016 年 34 巻 1 号 p. 32-38
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    人類はこれまで健康に良い様々な機能、例えば、抗酸化作用、抗肥満作用、生活習慣病予防作用など、を有する食品を取捨選択してきた。その結果、全ての食品は、何らかの機能を有しており、現在、我々が食べている食品は人類の英知の結晶であると言える。しかし、食品にはこのように多くの機能があるが、では、何が最も重要で、有用であるのだろうか。また、食品を総合的に評価する方法があるのだろうか。 我々の大敵は疾病であるが、殆どの疾病がストレスにより引き起こされることから、我々はストレス改善効果に注目した。また、考えてみると、食の一次、二次、三次機能に共通する概念、キーワードもストレスであると考えられる。そこで、食品のストレス改善作用を測定した結果、殆ど全ての食品は大なり小なりストレス改善作用を有していた。また、食品のストレス改善作用は、太極拳、凸凹マット足踏み、アロマセラピーなどより大きかった。 これら食品のストレス改善効果は、咀嚼、ストレス改善効果を有する成分及びスパイスにより大きな効果が得られることが示唆された。更に、このストレス改善効果は、食品を含めた様々な分野のヒット製品開発及び個別用製品検索など、ビジネスへの応用が期待できる。
  • 大門 正幸
    2016 年 34 巻 1 号 p. 39-41
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    詩人で心霊研究家でもある山波言太郎氏は人間の発する音声を7段階に分け、チャクラの開花が進むに連れて発生できる音声の段階も上昇し、それにともなって音声の持つ癒しの効果が高まると主張している。山波氏が設立した財団所属のリラ自然音楽研究所では山波氏の提唱する発声法の研究が行われており、現在のところ、6段階までが発声されている。発声の段階の同定については、一種の共感覚を持つ複数の実践者が行っておりある程度の客観性が保たれているものの、これまで音響音声学的な見地からは検討されてこなかった。本発表では、音声分析用ソフトとして広く用いられているPraatを使って複数の段階の音声を分析し、音響音声学的見地からも段階の同定が可能であるかどうかを検討する。
  • 種市 孝
    2016 年 34 巻 1 号 p. 42-45
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    物理学的基盤の上に立って、脳活動以外に意識の源泉を求める場合、多次元宇宙描像は困難で非自明な問題を解決してくれる。しかしそのような描像の、問題への単純適用は、ある種の階層性の問題とも言える別の問題に抵触してしまう。パラサイトフェルミオンは余剰次元、即ち我々の住む4次元宇宙の外側に存在する物質粒子である。我々の宇宙に存在する、ホストフェルミオンと名付けられる物質粒子とそれとの性質上の相違を、その相違を生む出すメカニズムと共に概括する。このメカニズムにより、当該物質粒子は、我々の近傍に存在するにも拘らず不可視となり得る。では、この新規な物質の存在様式を心身問題に適用すると、どのような成果が期待できるであろう?脳外に心の源を求める際に乗り越えなければならない問題を、パラサイトフェルミオンモデルが解決できることを示す。
  • 足達 義則, 笹山 雪子, 上杉 一秀
    2016 年 34 巻 1 号 p. 46-52
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    刺激に対する反応は、個人個人異なることは研究されてきていた1-10)が、国民性によっても異なるものと考え、中国人留学生と日本人学生の刺激に対する反応を比較することにした。刺激として、視覚系、聴覚系、運動系、頭脳系について調べ、結果をストレス指標であるLF/HF値、およびウェーブレット係数強度図によって解析した。その結果、明らかに国民性と考えられるものを見出した。
  • 高橋 基子
    2016 年 34 巻 1 号 p. 53-60
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    近年、我が国では、中高年における精神疾患罹患者が急増しており、平成25年、厚生労働省は、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病とともに精神疾患を「5大疾病」として、医療計画に加え、対策の必要性について示している。また、「健康意識に関する調査」では、健康に関して不安があると答えた中高年(40~64歳)の人は、不安要因として、「体力の衰え」(50.4%)「ストレス・精神的疲れ」(38.9%)をあげている。このことから、体力に自信がない人でも参加しやすく、ストレス軽減できる軽運動の需要は高まっていると考えられる。ルーシーダットンとは、タイの伝統医療における運動法である。呼吸法と姿勢(ポーズ)をとるだけでできる簡便な健康法とされており、近年、日本国内においても、運動プログラムとして行われている。しかしながら、ルーシーダットンの運動効果についての研究は見当たらない。そこで、本研究は、中年女性におけるルーシーダットンの一過性の心理的効果について検討する事を目的とした。C市在住の中年女性10名を対象者とし、回答不備による1名を除外した9名分のデータを解析した。ルーシーダットンを90分間行った事前事後において、8つの質問に答えることで、「活性度」「安定度」「快適度」「覚醒度」の4項目について、心理状態を測定できる2次元気分尺度TDMS (Two Dimensional Mood Scale)を用い、測定した。事前事後の測定結果を比較検討したところ、対象者全員に、心の安定度と活性度、快適度において増加がみられた。この事から、中年女性におけるルーシーダットンは、心理的な快適度を増加させ、ストレスを軽減させる軽運動であると示唆された。
研究要旨
  • 小久保 秀之, 河野 貴美子
    2016 年 34 巻 1 号 p. 61
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    筆者らは美容液の顔面塗布によって起こるリラックス効果を脳波変化で捉えることを試みた。実験は2015年7月から8月に実施し、平均粒子径10nmの白金コロイドを200ppm含有する美容液(実験試料)と白金コロイドを含まない美容液(対照試料)を用いた。実験協力者は白金コロイドを含有する化粧品を常用する群(使用群、女8名、平均年齢43.1歳)とそれの使用経験のない群(未使用群、女8名、平均年齢40.6歳)とし、美容液0.45gを顔面に塗布する前後の脳波のアルファ波平均パワーを単盲検条件で測定した。使用群は実験試料の塗布17分後にアルファ波平均パワーが0.56dB増大したが対照試料は-0.10dBと増大しなかった。未使用群は実験試料、対照試料ともに増大が見られなかった。ただし未使用者の中には実験試料と対照試料とでアルファ波平均パワーが顕著に異なった者がおり、彼らは試料の違いを実感できたと推定された。
  • 渡辺 恒夫
    2016 年 34 巻 1 号 p. 62
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    良い景観とは何かという景観心理学の根本的な問いに対する,進化論的と現象学的という二つのアプローチの意義を明らかにしたい。第一に,景観研究がその一部に他ならない環境科学自体にとって,これらのアプローチは意義がある。なぜなら,環境とは幾何学的物理学的時空間ではなく主体としての私たちへ立ち現れる現象だからであり,また,この環境という現象は,生物としての私たち人類の進化過程ですでに価値を負荷されているからである。第二に,アップルトンの「眺望―隠れ場」理論やカプラン夫妻の「好みのマトリックス」を始めとする進化心理学的諸研究は,自然景観だけでなく都市景観の美学的研究としても,意義と生産性が認められている。第三に,特に歴史的都市景観に関して,志向性という概念を備える現象学は,進化的アプローチに対する相互補完的アプローチになりうる。二つのアプローチの関係性に関して,方法論的考察が最後になされた(なお本発表は、『情報コミュニケーション学研究No.16』に掲載予定の拙稿「景観心理学への進化論的・現象学的アプローチー環境心理学ノート」に基づいたものである)。
  • 西本 真司
    2016 年 34 巻 1 号 p. 63
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    癌の統合医療として星状神経節ブロック、糖質制限食、漢方薬、気功などと低分子化フコイダンを組み合すことでより良い臨床経過を示す症例を以前の症例に加えて報告する。5年以上の経過のある74歳男性、前立腺がん症例、80歳男性、肝臓がんステージIV症例、55歳女性、甲状腺がんIV A、そして経過は5年に満たないがアポトーシスの指標の抗p53抗体が明らかに低下した60歳女性乳がんステージII Aのその後の報告と、73歳再発膵臓がんステージIII、26歳男性大腸癌ステージIII、60歳男性ステージIV大腸癌肝転移症例を報告する。最後の症例は死亡の経過をとったが、それ以外の症例は経過良好で、その経過からのメッセージを今後の医療の良き提言として考察し、当院での症例を報告したい。
研究要旨 & ワークショップ
  • 橋本 和哉
    2016 年 34 巻 1 号 p. 64
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    前回は気エネルギーで浄霊できることを報告しました。今回はそれに続き、浄霊する範囲と再発防止について報告します。浄霊では依頼者の身体だけを浄化した場合、短期間で再度、霊障に侵されることが多いのです。その理由は、住んでいる家や職場、その近隣、よく行く場所、人からも別の霊障を受けるからです。難航した事例では、住まいまで完璧に浄霊したにも関わらず、 1週間で再発しました。その原因は、ご主人が不動産で問題のある物件を扱っていて仕事先で憑依されると分かり、再発防止をして改善されました。このように、浄霊後、直ぐ再発したケースを提示しながら、浄霊した状態をどうすれば長く保てるかをお話しします。
ワークショップ
  • 大門 正幸, 大槻 麻衣子, 谷口 智子
    2016 年 34 巻 1 号 p. 65
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    臨死体験者、過去生記憶や中間生記憶を持つ子ども、神秘体験者、霊媒を通したいわゆる「霊」、などの語るところによれば、人は生まれる前に人生の目標を決め、死後には人生を回顧するという。現時点では、この人生の仕組の実在性を直接検証することはできないが、このような仕組の存在について知ったり、また実体験を通してそれを実感することがより前向きな生き方につながることは、多くの実例が示しているところである。このワークショップでは、このような仕組の存在を示唆する若干の事例(中間生記憶、臨死体験など)を紹介した後、実際に自分の人生の使命に思いを馳せ、ここまでの人生を回顧する作業を通して、参加者が各自の人生をよりよく生きるためのヒントを提供することを目標とする。
ミニシンポ
  • 大門 正幸
    2016 年 34 巻 1 号 p. 66
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    日本における超心理学研究の先駆者であり、念写現象の発見者であると言われる福来友吉博士は、研究によって得られた知見や哲学的考察、自身の宗教的体験を通して、一種の仏教的世界観を構築するに至った。それによれば、我々が自我と呼ぶものは認識するための主体としての識性と、生きようと活動する主体であるところの命我に分かれる。また、識性は伸縮自在であり、身体の束縛から解き放たれる時には、その認識範囲は無限に拡大し、宇宙そのものと一体となるが、その拡大された識性(普遍平等の絶対識我)を認識するためには、身体に捕われたまま内観を行ったり、身体に捕われた状態で経験したことを基に哲学的思索に耽るだけでは不十分であり、命我の執着を脱することが必要であると説く。本発表では、このような福来博士の世界観について、ベルグソンやジェームズ、ブロードやハクスリィらが主張した脳濾過装値論と比較しながら、考察していきたい。
  • 大槻 麻衣子
    2016 年 34 巻 1 号 p. 67
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    前世療法をするほどに、魂と輪廻のしくみが解き明かされ、その理解が人生をよりよく生きる力になることが、セラピーの臨床からわかっている。ここでは、過去17年に4千人以上の魂の記憶に立ち会ってきたセラピストとしての見地から、過去世と現世の関係性、特に、前の世での"死"から次の世へ生れ出るまでのプロセス、つまり中間生における"生まれ変わりのしくみ"について、考察する。
  • 岡本 聡
    2016 年 34 巻 1 号 p. 68
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    宣長はこの世界で起こる事を「操り人形」に操られているものと捉え、別世界に「人形遣い」がいるものと捉えている。これはデヴィッド・ボームがこの世界を「時間と空間をまったく超越したレベルからの投影」と考えている事とほぼ同一の事を言っているものと捉えられる。本発表では、現代の宇宙論であるデヴィッド・ボームと、宣長・守部・篤胤の国学的宇宙観を比較する事によりその宇宙観、死生観について検討していきたい。
講演
  • 栗田 昌裕
    2016 年 34 巻 1 号 p. 69-72
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    SRS能力開発法(Super-Reading system)は1987年に栗田が提唱した心身の能力開発の体系である。それは3レベル、180ステップからなる。第一レベルはSuper-reading systemと呼び、30ステップからなり、速読法を主軸とする訓練を行う。第二レベルはSubconsciousness reconstruction systemと呼び、50ステップからなり、潜在意識領域の再構築を行う。第三レベルはSuperconsciousness realizing systemと呼び、100ステップからなり、より高い意識レベルで充実した実り多い日々を送ることを目指し、多様な分野を含む実践的訓練を行う。SRSには速読法、心象法、記憶法、瞑想法、速書法、心身法、健康法、教育法と呼ぶ八分野がある。第一レベルでは知的機能を加速する訓練によって心身を総合的に活性化する。平均読書速度は訓練前の速度の10倍以上になる。第二レベルでは、八分野のより広く、より深く、より高い範囲の内容を順次学び、特殊な訓練を行う。第三レベルでは、200を越える多様な領域に関する内容を学ぶ。SRSの訓練の成果や研究の成果の一部は過去のISLISのシンポジウムで16回にわたって発表された。SRSの主要分野である速読法は最終的には三次元的な空間意識を用いる「蝶の読書」を目指す。蝶の読書では「共鳴現象」が重要な役割を発揮する。そこで筆者は知性の共鳴現象に関する一連の論文を報告してきた。上述の「蝶」は「精神機能」と「現実の蝶の働き」の両方を示唆する。筆者は2003年から特定の蝶の能力を調べ始めた。対象は2000km以上の旅をすることが知られているアサギマダラ(Parantica sita niphonica)である。主要な研究調査の方法はマーキングメソド(標識をして放蝶し遠隔で再捕獲する)である。マーキング法を用いた調査では遠隔地の再捕獲は他人によって行われる一般的である。しかし筆者は自己再捕獲を目指した。これは1~4か月後に遠隔地で自分の標識がついた蝶に再会することを意味する。そのために筆者は福島県から沖縄県までの9箇所を夏から秋にかけて毎年訪れて調査した。筆者が標識した蝶の総数は16万頭に達した。これは過去に多くの人達が達成した全成果の中の最大数である。筆者の標識した蝶のうち2,000頭以上が遠隔地で再捕獲された。毎年、筆者が最初に標識した場所から1,000km以上離れた場所で再捕獲することに成功した。筆者の標識したある蝶は福島県から台湾まで2513km移動し、その移動距離は標識調査の歴史の中での最長記録となった。以上のすべての調査体験を通して、この蝶の非凡な能力が浮上し、さらに「因果律では説明しがたいが『意味深い偶然の一致』を示す数々の例を体験した。この蝶を理解するための8つの仮説を以下に示す。1)目に見えない集団で互いにコミュニケーションをしながら移動する。2)メソスケールの気象現象が分かる(約20~1000kmの範囲)。3)それと同程度の範囲の地図を持っている。4)何らかのGPS機能を持っており、自分の居所が分かる。5)コンパス機能を持っており、方位が分かる。6)1日以上先、または百キロ以上先の出来事を予見する。7)蝶と人間との間で共時象または共鳴現象を含む興味深い偶然の一致がしばしば起きる。8)環境のゆらぎ(すなわち気象変動、自然変動や人間社会)のゆらぎを活用して移動し、かつ良く生き延びる。講演ではより具体的な例を示しながらこれらの仮説の内容を解説する。
  • 有田 秀穂, 滝本 裕之
    2016 年 34 巻 1 号 p. 73
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    脳幹のセロトニン神経は各種のリズム運動(丹田呼吸法、自転車漕ぎ、ガム噛みなど)によって活性化され、その結果として、脳波に開眼覚醒状態で、β波の中にα2成分(10−13Hz)が混入するようになる。この時、全血中のセロトニン濃度が増加し、POMS心理テストでネガティブな気分の改善が認められることを既に報告してきた。通常、α波は開眼から閉眼に移行すると直ちに出現することが知られているので、開眼状態で、かつ、リズム運動実施5分位から出現するα波に着目して、本研究では各種のセラピーによってセロトニン神経の活性化を検討した。その結果、眼球のリズミカルな運動と、顔面および背部のリズミカルなマッサージがセロトニン神経の活性化に有効であることを見出した。なお、マッサージは脳内オキシトシン分泌を促す効果が知られているので、オキシトシン受容体を持つセロトニン神経が二次的に活性化されたものと推察した。
  • 佐藤 数行
    2016 年 34 巻 1 号 p. 74
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    近年、意識の研究において、その科学的・論理的探究方法が分析され、その問題点の整理がなされている。そこで明らかになった課題は「"思考している自分自身をも対象にしなければならない&quto;というパラドックスを超越した客観性を如何にして確保するのか」というものである。そこで本講演では、従来の人間の思考法がもつ視点と、新たに「同時存在・二重構造」に基づく視点の違いを明らかにする。 さらに、その「新たな視点からの俯瞰」が「自我」と「観ている世界」の合一(=自我の主体と客体の合一による「自我に基づくこだわりの消滅」)を誘発し、観ている世界を変容させている事例を紹介する。その「自我」と「観ている世界」との合一が「人類がなしえなかった科学的な&quto;悟り&quto;=意識の創発」でもあり、その創発した意識(視点)の理解が、いじめを終わらせる量子論的な思考様式であることを示す。
  • 根本 泰行
    2016 年 34 巻 1 号 p. 75
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    故・江本勝博士は、水が記憶している情報を可視化する方法として、1994年に水の氷結結晶写真撮影法を開発し、その後の5年にわたる実験結果をまとめて、1999年に水の氷結結晶写真集『水からの伝言』を出版した。『伝言』の要点は、「水は情報を記憶する可能性がある」というところにある。しかしながら、従来科学においては、「水の情報記憶」について、なかなか認められず、結果として「『水からの伝言』は非科学的である」との批判を受けてきた。ところが過去10年ほどの間に、世界のトップレベルの科学者たちから、「水は情報を記憶する」ということを示唆する証拠が提示されてきている。  ワシントン大学のジェラルド・ポラック博士は、水には固体・液体・気体の他に、「第四の水の相」とでも呼ぶべき特殊な「相」があることを発見した。そして博士は「『第四の水の相』を考慮すると、『水からの伝言』で示されている現象を初めて科学的に説明できる可能性がある」という趣旨の発言をしている。その理由として、博士は以下の2つ―すなわち「水が凍る時、水は必ず『第四の水の相』を通過する」ということと、「『第四の水の相』は、水分子がランダムに動いている従来の液体の水のイメージと異なり、極めて秩序正しい形になっているので、実際に情報を記憶する能力を持っている可能性がある」ということ―を挙げている。  本講演においては、『水からの伝言』について簡単に説明した後に、ポラック博士の『第四の水の相』について、専門外の人にも分かりやすく紹介し、それらの間の関連性について議論する。
第41回生命情報科学シンポジウム
Journal of ISLIS
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