労働科学
Online ISSN : 2187-2570
Print ISSN : 0022-443X
87 巻, 1 号
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論説
  • 小林 謙一
    2011 年 87 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/09/25
    ジャーナル フリー
    現在,日本のシルバー人材センターは優に1,000を超えている。1980年に初めて設立された時は90ほどだったが,東京都の職員が失業対策が少なくなった状況に対し,一般の高齢者の短期・臨時の就業を考案したのである。それに対し,政府が対応し,「高年齢雇用法」を立法し,旧労働省の管理のもとに都道府県の市区などのセンターが誕生したのである。初期には,入会会員の70%以上が男性で,女性は30%未満だったが,数年後には30%以上になった。だが,その後は33%ほどで停滞している。しかし,女性が40%のセンターもあれば,20%台にとどまっているセンターもある。本稿では,東京都のセンターで聞き取りなどをしつつ,両者の差異を明らかにしようとしている。そして,単に女性の増加だけでなく,増強の女性のあり方を考えようとしている。(表2)
資料
  • 黄 河, 松田 文子, 三澤 哲夫
    2011 年 87 巻 1 号 p. 12-19
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/09/25
    ジャーナル フリー
    中国の金属加工労働者100名を対象に,日本の「蓄積疲労度自己診断チェックリスト」「自覚症しらべ」等を用いて疲労の状況を調査した。結果,調査対象者全体の傾向として,蓄積性疲労が基準値と比べてやや高いことが伺えた。自覚的な疲労感としては,上肢と下肢に訴えが集中していることが わかった。調査対象者の6割以上が「休み時間が短い」「休憩施設が無い」などの理由で,「昼休みで十分な休みがとれない」と回答し,7割以上が,昨年1年間で,風邪,腰痛などの病気をしたこともわかった。残業に関しては,「仕事の量が多い」「仕事が急に入ってくる」等の理由で,8割が日常的に経験していた。本研究では,労働者の健康を守るために,労働時間の短縮とともに,労働環境や人間工学的条件の改善が必要であることを明らかにした。(表1,図4)
論説
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