労働科学
Online ISSN : 2187-2570
Print ISSN : 0022-443X
89 巻 , 1 号
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資料
  • 仁科 雅晴, 久米 雅, 芳田 哲也, 高井 由佳, 後藤 彰彦
    2013 年 89 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
    伝統金属工芸におけるはんだ付に関する知見は,暗黙知と称する職人の経験に基づくコツやカンに依存する場合が多く,技能伝承のためには暗黙知を形式知化していく必要がある。そこで本研究では,旗金具製作におけるはんだ付作業の工程を作業ごとに分割した。さらに3次元動作解析と眼球運動解析を用いて,はんだ付作業における身体と眼球の運動を定量化した。旗金具の三方剣のはんだ付作業における工程は,「準備」,「仮組」「組立」「後処理」の4段階に分けられた。組立段階では,はんだのヌレ速さを視認し,はんだごての温度管理を行っていることが示唆された。はんだごてを母材とはんだの間で往復させる動作では,右MP2が視線よりも早く動き出し,視線が追いつき,追い越し,先に対象物に到達し,最後にはそれぞれ1周期における開始位置に戻っていた。(表3,図9)
総説
  • 【1】健康起因事故を予防するために
    馬塲 美年子, 一杉 正仁, 大久保 堯夫
    2013 年 89 巻 1 号 p. 12-17
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
    交通事故の原因の約1割は,運転者の体調変化に起因すると言われており,今後の効果的予防策として,運転者の体調管理が挙げられる。特に,規制緩和の影響などにより労働環境が厳しい状況にあるタクシー業界では,運転者の高齢化も顕著であり,他の事業用自動車の運転者より,健康起因事故の発生率が高い。タクシー運転者では,脳血管疾患や心疾患の危険因子を持つ人が多いことが指摘されてきた。タクシー運転者の健康起因事故を予防するために,事業者と運転者,産業医の連携が必要であると思われる。さらに,業界や国などによる健康管理へのサポート制度の導入などが望まれる。(図4)
  • 【2】事業者に課せられる法的責任について
    馬塲 美年子, 一杉 正仁, 相磯 貞和
    2013 年 89 巻 1 号 p. 18-22
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
    事業者は,運転者の業務遂行にあたって,心身の健康を管理する義務を負っている。したがって,タクシー運転手が健康起因事故を起こした場合,運転者だけでなく,事業者も刑事・民事・行政の3方面から法的責任を問われる可能性がある。具体的には,刑事責任として罰金や懲役刑,民事責任として損害賠償金の支払い,行政責任として輸送施設の使用停止などの処分である。そして,事業者の社会的信用を落とし,経済的損失が発生することになる。近年,運輸局と労働基準監督署との連携が強化された。また,交通死傷事故に対する世論の関心は高く,責任を厳しく追求される例が増えるかもしれない。事故防止のために,事業者は運転者の適切な健康管理に改めて配慮すべきだと思われる。(表1,図1)
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