労働科学
Online ISSN : 2187-2570
Print ISSN : 0022-443X
91 巻, 3-4 号
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原著
  • 辻裏 佳子, 仲尾 豊樹, 小木 和孝, グエン・ フォン・トアイ
    2015 年 91 巻 3-4 号 p. 24-38
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/11/02
    ジャーナル フリー

    ベトナム農村地域の青少年における環境教育に参加型アプローチを用い,地元の良好事例に基づく環境教育プログラムを開発しトレーニングを中学生と高校生計103名に実施し,その効果を検証した。3領域22項目のアクションチェックリストと教材を開発し,学校および地域の人々の協力を得てトレーニングを実施し,その後1~4か月後に家庭訪問し,改善を収集した。改善計画395に対し,生活環境保護の多領域にわたる低コストの改善が496収集された。参加型アプローチを用いた環境教育は,改善の包括性,簡明な参加型手順,積み重ねによる持続性,地域の環境保護への貢献に関する効果が認められ,青少年環境教育に有効であることが確認された。(図8,表4)

資料
  • 松元 俊
    2015 年 91 巻 3-4 号 p. 39-44
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/11/02
    ジャーナル フリー

    本研究は,16時間夜勤をともなう2交代勤務の導入が,看護師の夜勤明けおよび休日の生活行動時間に及ぼす影響について調べた。18名の女性看護師(平均年齢38歳)が2交代勤務に1ヶ月間従事し,その後1ヶ月間は3交代勤務に従事した。その結果,夜勤明けの睡眠時間に勤務間で有意差はみられず,16時間夜勤での仮眠取得有無で分けても同様であった。夜勤明けでは食事時間が16時間夜勤後(60.8分)で8時間夜勤後(43.0分)より有意に長かったが(p=0.014),反対に休日では自宅外での趣味・娯楽が2交代勤務(161.5分)と比較して3交代勤務(234.6分)で長かった(p=0.028)。以上より,2交代勤務化が生活時間を改善する様子はみられず,むしろ自由時間が減少していた。(表2)

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