労働科学
Online ISSN : 2187-2570
Print ISSN : 0022-443X
93 巻, 3 号
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原著
  • -夜勤を想定した夜間にとる仮眠の影響-
    折山 早苗, 宮腰 由紀子
    2017 年 93 巻 3 号 p. 67-79
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/11/16
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,看護師の16時間夜勤時間(16:00-09:00)を想定し,120分間の仮眠が,実験後の睡眠と活動量に及ぼす影響を単位時間毎に測定した身体活動量より明らかにすることである。被験者は,成人女性10人(21.5±0.71歳)とした。16時間夜勤時間帯(16:00-09:00)に22:00-00:00(22時仮眠),00:00-02:00(0時仮眠),02:00-04:00(2時仮眠)の3条件の仮眠を設定し,アクティグラフを装着し,実験後の仮眠および主睡眠の質と昼間の平均身体活動量(カウント/min)を測定した。22時仮眠の模擬夜勤後の仮眠時間は,3条件の中で有意に長時間であった。また,2時仮眠は仮眠の睡眠効率が良い方が,主睡眠の睡眠時間が短時間であった。さらに,仮眠により疲労感が低下し,実験後の身体活動量も22時仮眠より有意に増加した。以上より,2時仮眠は,勤務後の生活活動創出に優れていることが示唆された。(図5,表2)

  • ―震災後1年目に実施したメンタルヘルス調査の結果から―
    山田 泰行, 長須 美和子, 原 知之, 川本 淳, 西田 一美, 青木 真理子, 酒井 一博
    2017 年 93 巻 3 号 p. 80-94
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/11/16
    ジャーナル フリー

    本研究では,東日本大震災に被災した岩手,宮城,福島の自治体職員(被災自治体職員)の震災1年後における災害応急対策業務の状況を把握し,ストレッサーとストレス反応の関連を明らかにするための質問票調査を行った(n=6,073)。本研究の結果,災害応急対策業務は時間の経過とともに軽減する傾向があること,1年が経過しても約2割の被災自治体職員が高ストレス者に該当すること,居住環境,災害応急対策業務,労働安全衛生,惨事ストレス,感情労働のストレッサーはストレス反応と有意な関連を示すことが明らかとなった。これにより,被災自治体職員を対象とする長期的なストレスチェックやメンタルヘルスサポートシステムの必要性が示唆された。(図6,表3)

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