労働科学
Online ISSN : 2187-2570
Print ISSN : 0022-443X
93 巻, 4 号
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学術集会報告
  • 「労働科学」編集委員会
    2017 年 93 巻 4 号 p. 112-115
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/11/16
    ジャーナル フリー

    わが国の第12次労働災害防止計画(平成25年度~平成29年度)では、労働災害による死傷者数が増えている飲食業等を含む第三次産業を最重点業種に位置づけて集中的取り組みを実施することとしている。(公財)大原記念労働科学研究所では、国の競争的研究資金を獲得して実施している「飲食業の労働災害防止のための自主対応を促進するサポート技術の開発とその展開方法に関する研究」の成果を社会へ還元する試みとして、「外食産業における働きやすさ向上」と題した公開シンポジウムを開催した。本報告は、実際に飲食業を経営している方々を講演者とした当該シンポジウムの開催要領、企画概要、プログラム、シンポジウム内容を紹介したものである。(写真2)

資料
  • 佐々木 司, 奥平 隆
    2017 年 93 巻 4 号 p. 116-133
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/11/16
    ジャーナル フリー

    222名の運航乗務員が疲労についての予備調査に回答した。疲労は長距離乗務,シングル編成,深夜乗務,離発着時にWOCLがある乗務,時差乗務,早朝乗務,宿泊を伴う乗務の7項目から分析された。運航乗務員は長距離乗務に強い疲労を感じていた。また中距離のアジア乗務においても疲労が強い場合は,その前後に長距離乗務が配置されていた。シングル編成で強い疲労が生じていた。乗務前中後に十分な仮眠が取れないため夜間乗務に負担と感じていた。時差乗務では,睡眠障害,倦怠感,生体リズム変調を強く感じていた。運航乗務員は乗務前に体調を管理しようと努力するが,必ずしも成功しないと回答した。そのため早朝乗務前は2日以内,深夜乗務後で2日以上,欧州や北米路線乗務後では4日間のインターバルを望んだ。乗務前に眠れた場合は143分,眠れなかった場合は207.4分の仮眠を乗務中に分割で取りたいと回答した。(図3 表6)

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