国際標準は,製品の品質,性能,安全性,寸法,試験方法などの関する国際的な取り決めであり,参加者のコンセンサスで一規格,一試験,一認証の理想を追及するとの基本方針がある.
しかしながら,気象条件,人の体格などの物理的な条件,市場の成熟性,ならびに宗教,文化の違いによって規格化が難しい事項が存在する.ISOでは,これらの問題に対して,2004年にGlobal relevance(国際市場性)という概念を導入した。
筆者は,これらの概念及び適応事例を整理し,我が国に於ける規格戦略の優位性を提案する.
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