映像情報メディア学会誌
Online ISSN : 1881-6908
Print ISSN : 1342-6907
ISSN-L : 1342-6907
69 巻, 5 号
選択された号の論文の27件中1~27を表示しています
ふぉーかす
特集
700 MHz帯周波数移行の現状と動向
3.FPUの周波数移行
4.ラジオマイクの周波数移行
話題
技術解説
講座
映像情報メディア関連のセキュリティ(第5回)
知っておきたいキーワード(第105回)
映像情報メディア年報2015シリーズ (第3回)
私の研究開発ツール (第83回)
標準化現場ノート (第30回)
輝け! リケジョ(理系女子) (第21回)
異業種での映像情報メディア利用(第5回)
ニュース
論文
  • 矢後 妃奈子, 中山 実
    2015 年 69 巻 5 号 p. J190-J196
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/24
    ジャーナル フリー
    本稿では,漢字画像の特徴が漢字一文字を用いたRSVP実験における注意の瞬き現象に与える影響を検討した.画像特徴量として,漢字画像の離散コサイン変換(DCT)を用いてDCT係数による2種類の指標を導入した.すなわち,DCT係数でのDC成分で表される画像の平均輝度に相当する値と,画像間にDCT符号相関を適用して算出する画像間類似度である.これらの指標とRSVP実験での注意の瞬き現象との関係を分析した.その結果,時系列での画像特徴の変化によって,注意の瞬きの生起に影響することを確認した.具体的には,ターゲットと妨害刺激の漢字画像間での輝度変化や類似度変化の極性によって,注意の瞬きが抑制されることを明かにした.
  • 河合 吉彦, 望月 貴裕, 住吉 英樹
    2015 年 69 巻 5 号 p. J197-J206
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/24
    ジャーナル フリー
    本論文では,エッジ空間パターンを利用したテレビ番組映像からの字幕テキスト領域の検出手法を提案する.エッジ空間パターンは,文字を形成する線や点の配置を反映した特徴量であり,着目画素の周囲におけるエッジの分布パターンに基づいて算出される.エッジの交差や直線以外のエッジも考慮することができ,背景画像の変動にも頑健な特徴量である.提案手法では,番組映像から取得したフレーム画像を走査窓で走査し,窓領域から算出した特徴量を機械学習で判別することによって字幕テキストの候補領域を求める.その後,検出された候補領域をエッジ密度や領域の形状などに基づいて選別し,字幕テキスト領域の外接矩形を検出する.約10時間のテレビ番組映像を対象とした評価実験では,再現率が89.9%,適合率が88.0%,F値が0.889という結果が得られ,従来手法よりもF値が0.135向上することが確認された.
フィールド論文
  • 千田 陽介, 伊東 利雄, 永嶋 史朗
    2015 年 69 巻 5 号 p. J207-J212
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/24
    ジャーナル フリー
    ペット犬用の歩数計を開発・商品化した.犬は人間と比べ,様々な犬種があり個々の体格差が大きい.さらに四脚動物固有の多様な歩き方をする.そのため歩行によって生じる振動の周期や振幅,形状は多様なパターンがある.振動から歩数を数える歩数計アルゴリズムはこれらのパターンに対応できなくてはならない.また民生品として設定の容易さや駆動時間,コストも重要である.犬の体格を細かく設定することや,負荷の大きなアルゴリズムは採用できない.本稿はおよそ50頭の犬の歩行を測定し,そこからロバストで負荷の小さな四脚動物用歩数計測アルゴリズムについて述べるものである.コンピュータが得意とするメモリー操作と整数演算を主体とするアルゴリズムによって,およそ2.3 kbyteのコードサイズ,ボタン電池で4ヶ月駆動できる演算量,±8%以下の計測精度を両立した.
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