映像情報メディア学会誌
Online ISSN : 1881-6908
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70 巻, 1 号
選択された号の論文の45件中1~45を表示しています
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論文特集 選奨(技術振興賞/映像情報メディア未来賞)受賞者論文
巻頭言
招待フィールド論文
技術振興賞 進歩開発賞(現場運用部門)受賞
  • 佐藤 誠, 甲斐 創, 梓沢 曜平, 土屋 隆, 岡田 直紀, 高橋 一徳
    2016 年 70 巻 1 号 p. J2-J5
    発行日: 2016年
    公開日: 2015/12/21
    ジャーナル フリー
    日本テレビの制作現場では,音楽番組やドラマでの演出として映像の回転効果や,ロードレース番組で移動中継車の走行の揺れによる映像のブレを軽減させたいといった要望がある.映像の回転については,カメラの光学ブロックを物理的に回転できる専用のカメラを独自に開発しており,映像のブレ軽減については,移動中継車等にカメラの防振台を搭載し使用している.何れも機能としては高性能であるが,専用の高額な機材であるため,運用面,コストおよびメンテナンス性の点で課題があり,簡易に使用できる機器の開発が求められていた.今回,専用の回転カメラやカメラ防振台が使用できない状況でも,4Kカメラ等の信号から映像信号処理で回転やブレ補正を行い,HD信号として出力できる装置を開発した.今まで,機材やコスト面で運用制限を受けていた撮影現場での利用や,予備系システムとしての構築利用にも期待している.
  • 小池 中
    2016 年 70 巻 1 号 p. J6-J11
    発行日: 2016年
    公開日: 2015/12/21
    ジャーナル フリー
    地震が発生した際に,揺れの大きい地点に設置されている情報カメラ(天気予報等で使用される定点カメラ)の映像をいち早く,必要な部分だけを切出して,放送用映像ファイルであるMXFに変換・出力するループ収録システムを開発した.本システムは,従来作業フローの多くを占めていた手動操作を自動処理し,実務者負担の大幅な改善に寄与している.本稿では,緊急地震速報の活用や,動きベクトルを応用した画像処理等,自動処理の方法を詳述しつつ,手動操作の方法と運用実績も併せて報告する.
  • 日下部 武志, 浅野 隼, 小田 周平
    2016 年 70 巻 1 号 p. J12-J16
    発行日: 2016年
    公開日: 2015/12/21
    ジャーナル フリー
    災害発生時のロボットカメラの映像や日常のニュース素材映像を取得する,新しいIP映像伝送システムを開発した.本システムはIP網の帯域や輻輳の状況によらず高画質な映像を伝送可能であり,安価なベストエフォート回線を利用して幅広い活用が可能である.本システムは地震発生時の映像を自動で取得する機能を備え,運用者の手間をかけずに迅速な放送利用を可能としている.また映像ファイルを秒単位で分割し,複数のTCPコネクションで並列伝送することで,ネットワーク帯域の有効利用を実現するとともに,映像の重要度に応じてスループットを配分する優先伝送の仕組みも備えており,大規模な地震により複数の地点から同時に映像が送られる状況下でも,より重要な映像をいち早く取得可能である.
技術振興賞 コンテンツ技術賞受賞
  • 藤本 剛, 神保 直史
    2016 年 70 巻 1 号 p. J17-J21
    発行日: 2016年
    公開日: 2015/12/21
    ジャーナル フリー
    「Live Multi Viewing」は,スポーツや音楽イベント会場でさまざまな映像や音声を素早く切替え,視聴することができるAndroid, iOSに対応したアプリである.「Live Multi Viewing」アプリを使うと,音楽イベントでは別のライブ会場で行われているアーティストを見ることができ,スポーツ会場では試合を観戦しながら副音声を同時に聞くことができたり,と新しい楽しみ方を体験できる.従来の同様の仕組みでは発生していた配信の遅延もほぼなく,映像の切替もストレスなく行えるようになっている.また映像や音声の数を自由に増やすことができ,画面レイアウトをイベント毎に作り,組合せることも簡単にできるように設計されている.構成している機材も安価なものを中心としており,コストパフォーマンスにも優れている.
招待論文
技術振興賞 進歩開発賞(研究開発部門)受賞
  • 松尾 康孝, 岩村 俊輔, 井口 和久, 境田 慎一
    2016 年 70 巻 1 号 p. J22-J28
    発行日: 2016年
    公開日: 2015/12/21
    ジャーナル フリー
    膨大な情報量を持つ超高精細映像である8Kスーパーハイビジョン映像や4K映像を超高圧縮符号化するために,従来の映像符号化方式に超解像技術を組合せた新しいパラダイムの超解像復元型映像符号化方式を開発し,開発方式を装置実装して実時間映像符号化実験を行った.この超解像復元型映像符号化方式の送信側では,ブロック歪みなどの符号化劣化を抑制するために,入力画像を画像縮小して符号化する.受信側では,鮮鋭な出力画像を得るために,復号画像を元のサイズに超解像復元する.さらに受信側の超解像復元を高精度かつ高確度に行うために,送信側で局部復号画像を元のサイズに超解像復元した後,入力画像を基準に最適な超解像復元パラメータを選択し,これを受信側へ補助情報として送信して復号画像の超解像復元に使用する.本方式を空間方向および時空間方向の処理技術として開発し,これらの装置実装を行いAVC/H.264およびHEVC/H.265コーデックと組合せて超高精細映像の実時間超高圧縮伝送を実施した.
  • 牧野 鉄雄, 藤枝 大, 渡川 洋人
    2016 年 70 巻 1 号 p. J29-J36
    発行日: 2016年
    公開日: 2015/12/21
    ジャーナル フリー
    放送局で使用される放送事業用連絡無線はディジタル・ナロー方式に変更されたが,音声の明瞭度が低く,音質の改善が望まれていた.そこで,ディジタル連絡無線に使われているボコーダの音質を大幅に改善するボコーダを用いたディジタル連絡無線の音声改善技術を開発.FPGAのソフトウェアで対応できることから,すでに販売された製品にも導入でき,全国の放送事業用連絡無線の改善に大きく寄与する.同様の方式は自治体無線や消防無線にも採用される予定であり,広範な活用も期待される.
映像情報メディア未来賞 フロンティア賞受賞
研究速報
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