映像情報メディア学会誌
Online ISSN : 1881-6908
Print ISSN : 1342-6907
ISSN-L : 1342-6907
70 巻, 12 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
論文
  • 小野 康之, 近藤 克哉, 三柴 数
    2016 年 70 巻 12 号 p. J265-J274
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/25
    ジャーナル フリー
    強度変調放射線治療(IMRT)において,治療の精度を保証するためにフィルムや2次元検出器を用いた線量分布の検証がある.2次元検出器による検証は,フィルムと比較して即時に測定の評価ができ取扱いも簡便であるという利点があるが,得られる線量分布が低解像度であるという問題がある.線量分布の高解像度化はIMRT事前検証に有用で,本論文では,2次元検出器で得た線量分布の分解能を改善するために,一枚超解像法を用いて線量分布を高解像度化して評価する手法を提案する.この高解像度化した線量分布と参考指標とする治療計画装置から得た線量分布との比較評価の結果,提案法により得た高解像度線量分布は,従来法によって高解像度化した線量分布より,臨床評価において重要な標的と正常臓器の境界にあたるエッジの情報がぼけず良く復元でき,ガンマ解析による臨床評価においてもより正確に評価できる可能性があることを示す.
研究速報
  • 平岡 透, 浦浜 喜一
    2016 年 70 巻 12 号 p. J275-J280
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/25
    ジャーナル フリー
    写真画像から領域ごとにハッチングパターンが異なるハッチング画像を生成するノンフォトリアリスティックレンダリングの方法を提案する.提案法は,輪郭線画像と線形回帰分析を用いた反復処理によってハッチング画像を生成する.また,提案法は基準画像とその輪郭線画像であらかじめ線形回帰式を求めておき,この線形回帰式を用いて写真画像からハッチング画像を生成する.提案法の有効性を検証するために,提案法のパラメータの値を変えた場合と基準画像を変えた場合のハッチング画像の見栄えの変化をグレースケールのレナの画像を用いた実験を通して調べる.提案法のパラメータの値を変えた場合のハッチング画像の見栄えについては,アンケート調査を通して主観的な評価を行う.さらに,レナの画像以外の写真画像にも提案法を適用して生成されるハッチング画像の見栄えも調べる.
  • 平岡 透, 浦浜 喜一
    2016 年 70 巻 12 号 p. J281-J283
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/25
    ジャーナル フリー
    写真画像からストライプアート画像を生成するノンフォトリアリスティックレンダリングの方法を提案する.提案法は,まずバイラテラルフィルタを用いて写真画像の輪郭線を保存して平滑化を行い,その後にストライプアート画像を生成する.提案法によって生成されるストライプアートは,孤立点がなく,ストライプの断面の長さを短くすることができる.提案法の有効性を検証するために,ストライプの間隔を変えた場合のストライプアート画像の見栄えの変化をグレースケールのレナの画像を用いた実験を通して調べる.また,レナの画像以外のさまざまな写真画像にも提案法を適用して生成されるストライプアート画像の見栄えも調べる.
feedback
Top