映像情報メディア学会誌
Online ISSN : 1881-6908
Print ISSN : 1342-6907
ISSN-L : 1342-6907
71 巻 , 1 号
選択された号の論文の35件中1~35を表示しています
トップは語る
特集
ライティング技術の現場応用~波長変調照明と空間変調投影を中心に~
1. 計測・検査(マシンビジョン)
2. ヘルスケア・医療
3. 芸術・メディアアート
技術解説
話題;見聞記
話題«オリンピック関連(放送)連載(2)»
講座
電波伝搬(最終回)
«新シリーズ»映像情報メディア年報2017シリーズ(第1回)
私の研究開発ツール (第92回)
知っておきたいキーワード(第114回)
標準化現場ノート (第36回)
異業種での映像情報メディア利用(第16回)
輝け! リケジョ(理系女子) (第32回)
私の日本滞在記 (第7回)
«新シリーズ»思い出の1枚(第1回)
報告
ニュース
論文特集 選奨(技術振興賞/映像情報メディア未来賞)受賞者論文
巻頭言
招待フィールド論文
技術振興賞 進歩開発賞(現場運用部門)受賞
  • 小沢 冬平
    2017 年 71 巻 1 号 p. J2-J11
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    テレビ制作現場では, さまざまな要因により映像と音声のタイミングがずれることがあり, これをリップシンク調整で修正する.従来は, 送信側でスタッフが音声を発したり手を叩くなどし, 受信側でその様子を見ながらオペレータが目分量で音声遅延量を映像に合わせて調整していた.しかしこの方法はオペレータの習熟度に依存しており, また長い遅延時間については調整が難しい.そこで, 誰でも簡単に音声遅延量を割り出すことができるリップシンク調整支援アプリ「BooLip」の開発に至った.本アプリは送信, 受信モードを備えており, どちら側も「BooLip」をインストールしたiPhoneを使用する.送信側のiPhone画面に4個のQRコードが次々と表示され同時に信号音が発信される.この映像・音声信号をカメラとマイクを通じて受信側へ伝送し, 受信側で「BooLip」に認識させる.アプリは自動的に解析を行い, 音声遅延量を数値で一発表示する.
  • 井原 伸之, 保立 和巳
    2017 年 71 巻 1 号 p. J12-J14
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    フジテレビジョン(以下, フジテレビ)と東京計器は, 報道取材ヘリへのスムーズな情報伝達を目的とし, 社内イントラ端末からヘリへの文字情報伝送システムを共同開発した.本システムでは, イントラ端末で入力した文字データをFSKで変調し460 MHzワイドバンド周波数に多重し送信, 上空のヘリでは受信した文字列を機内のHD-SDIモニタに表示するとともに, 受信および既読状況を中継回線用FPU(Field Pick-Up Unit)に多重して本社に返すことにより, イントラ端末からその状況を確認することが可能である.本システムは, 2015年7月にフジテレビ報道取材ヘリJA08CXに導入され, 日常の報道取材や中継で使用されている.
  • 栗山 和久
    2017 年 71 巻 1 号 p. J15-J19
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    クロマキースタジオでは背景の映像が同一のままカメラだけを切替えると背景とカメラの位置関係が崩れて不自然になるため, 複数のカメラを使用しないことが通例となっている.本開発ではカメラの映像を比較し, 適切な背景映像を自動的に切出すことによりクロマキースタジオで2台のカメラを使用した演出を可能にした.
技術振興賞 コンテンツ技術賞受賞
  • 川喜田 裕之, 中川 俊夫, 佐藤 誠
    2017 年 71 巻 1 号 p. J20-J27
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    テレビ画面に表示された空間があたかも画面手前の現実空間とつながっているように見えることをゴールとする表現システム“Augmented TV”を開発した.開発したシステムでは, AR技術を応用し, スマートフォンやタブレットなどの携帯端末の内蔵カメラでテレビを撮影しながら見ると,テレビ画面からキャラクタが飛び出てくるように見える演出が可能である.要素技術として再生時刻を図形として表示することを特徴とする同期方式と,携帯端末内蔵のジャイロセンサと画像処理を併用するテレビ画面の位置・姿勢推定方式を開発した.両方式ともにテレビと携帯端末の間で通信が不要であり,ネットワーク設定などをせずに利用することができるため,放送に限らずディジタルサイネージなど幅広い応用が可能である.市販のタブレットを用いて実装し,試作したコンテンツを用いてデモ展示を行い,開発したシステムの有効性を確かめた.
招待論文
技術振興賞 進歩開発賞(研究開発部門)受賞
  • 渡辺 友樹, 伊藤 聡, 横井 謙太朗
    2017 年 71 巻 1 号 p. J28-J34
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    自動車の安全性評価団体EuroNCAPは2016年より歩行者検出による衝突回避を評価基準に追加しており, 自動車メーカは歩行者検出の技術を必要としている.しかし, 従来の技術では歩行者でないものを誤って歩行者として検出してしまう誤検出が問題であった.従来技術のHOG特徴量では, 物体画素ごとの輝度勾配方向のヒストグラムで表現するため, 異なる形状であっても同じ表現となってしまう場合がある.そこで, 歩行者検出性能向上のために, 2つの画素の組合せについて輝度勾配方向の共起の頻度を2次元のヒストグラム(輝度勾配方向共起ヒストグラム)により物体形状表現することで, 詳細な形状抽出を行うCoHOG特徴量を開発した.ベンチマークデータセットによる評価により, 提案手法を用いることで歩行者ではないものを誤って歩行者として検知する過検出を従来比で約半減し,高性能な歩行者検出を実現した.
  • 加藤 晴久, 小林 達也, 辻 智弘, 菅野 勝, 柳原 広昌
    2017 年 71 巻 1 号 p. J35-J43
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    本稿では, 遠隔フィールド作業における現場作業者と遠隔指示者との間で, 迅速な状況把握および正確な指示理解を目的とした作業支援システムについて紹介する.本システムは, 作業者が装着するスマートグラスから作業者の視野映像を遠隔の指示者ヘ伝送するとともに, 遠隔の指示者が画像中の作業対象に子書きした視覚的な指示をスマートグラスのカメラプレビュー映像ヘ重畳する.本システムの拡張現実感(AR)技術は, 作業対象をその場で学習・認識・追跡し, 従来研究が抱える課題を克服することで, 作業者が移動しても指示内容は作業対象に重畳し続ける頑健性と認識可能な範囲を2倍に拡大する広域性を実現した.本システムの開発にあたっては, 通信設備の建設・運用現場でトライアルを重ねることでARを活用した情報共有に関わる研究を推進し, インフラ保守・点検業務等でのヒューマンエラー防止と作業コスト削減の両立が期待されている.
  • 青木 良太, 森本 聡, 佐川 幸栄
    2017 年 71 巻 1 号 p. J44-J50
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    700/900 MHz帯の周波数再編により, 700 MHz帯のFPUとA型ラジオマイクは, 2019年3月末までに1.2 GHz/2.3 GHz帯に移行することが決まっている.フジテレビジョンは, このたび, 1.2 GHz帯, 2.3 GHz帯受信アンテナの開発に成功し, ロードレース, ワイヤレスカメラ, ラジオマイクといったさまざまな運用状況において安定した中継システムを実現した.
映像情報メディア未来賞 次世代テレビ技術賞受賞
  • 三橋 政次
    2017 年 71 巻 1 号 p. J51-J55
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    2016年8月1日, スーパーハイビジョン(4K・8K)の試験放送が開始された.この試験放送開始に向け, NHKでは8Kスーパーハイビジョン設備の開発や整備を進めるとともに, 放送コンテンツ拡充と幅広いジャンルの番組制作に対応するために2種類の単板式8Kカメラを開発した.昨年リオデジャネイロで開催されたオリンピックでは, 開閉会式を含むいくつかの競技で使用され, またパラリンピックでは取材用カメラとして使用された.また国内・海外で実施した8Kライブ制作やHDR(High Dynamic Range)による新しい撮影手法にも対応した.本稿ではこれらの単板式カメラについて性能や機能などを報告する.
  • 高橋 知彦, 小川 圭介, 木谷 佳隆, 丸谷 佳久
    2017 年 71 巻 1 号 p. J56-J59
    発行日: 2017年
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    ケーブルテレビ業界では, (一社)日本ケーブルテレビ連盟の主導の下, 業界共通で4K放送を提供するための“ケーブル4K”の取組みが行われている.このケーブル4Kでは, 通常のケーブルテレビの伝送方式である放送波による配信に加え, ケーブル業界で初となる, IPマルチキャストによる4K IP放送が提供された.筆者らは, このケーブル4K IP放送に対応した国内初のSTB, “パワーアップユニット”を開発した.本稿では, パワーアップユニットの開発における(1)4Kへの対応, (2)既存STBと一体となった操作性を提供する「リモコン連携」機能, (3)オープンなアプリケーションプラットフォーム(PF)の採用について述べるとともに, その適用事例について報告する.
feedback
Top