補色方式MOS形単板カラーカメラの製品化にあたり, 感度,
S/N, 色再現の向上を主眼とした信号処理方式とそのLSIを開発した.従来, MOS形撮像素子の致命傷であった固定パターン雑音は, 積分回路方式のICにより15~20dB以上低減され, 問題のないレベルにできた.
S/Nは, 光利用率の高い補色フィルターの採用と, AGCやガンマ補正に工夫を凝らした多機能カラープロセスLSIにより家庭用として充分な実用レベルを達成した.また, ガンマ補正と白バランス補正に基づく色再現誤差について考察し, GRB-γ処理システムがその改善に有効であることを見い出し, これにより良好な色再現を得た.
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