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A.R. Kmetz, 佐々木 昭夫
1984 年 38 巻 4 号 p.
279-284
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
表題の「平板形」とは, CRTよりもずっと薄い (数mm-数インチ) ことを意味し, 「高度情報」とはCRTと同程度の情報量を意味する.そのようなディスプレイデバイスとして, プラズマディスプレイ, ELディスプレイ, 真空蛍光ディスプレイ, 平板形CRT, 液晶ディスプレイをとり上げ, それらの研究開発の現状を展望する.
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2-1 CRTの将来展開
A.M. Morrell, 山崎 映一
1984 年 38 巻 4 号 p.
285-289
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
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Peter G.J. Barten, 芦崎 重也
1984 年 38 巻 4 号 p.
290-294
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
本論文はCRTにおけるスポットの電流密度分布および, その電流密度分布と目視スポット径との関係について, ひとつのモデルを提示する.
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T.L. Credelle, L.S. Cosentino, F.E. Vaccaro, J.T. Fischer, L.B. Johnst ...
1984 年 38 巻 4 号 p.
295-299
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/08/17
ジャーナル
フリー
高品位テレビ開発における急速な進歩は, 現在の経済的な技術で実現できるもの以上に高い情報密度の表示が可能な新しい大面積ディスプレイのニーズを浮かび上らせている.本論文では, 75cm×100cmの大面積で, 厚さが10cmと充分薄く, 高解像度が可能であるガイデッドエレクトロンビームディスプレイについて記す.フルカラーの表示が達成でき, 12.5cm×25cmの小さいパネルでの実験結果を示した.カラーピュリティーと解像度に影響する表示特性についても記述する.
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木谷 晃夫, 綾 真和, 鈴木 有信
1984 年 38 巻 4 号 p.
300-303
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
有効画面1.5形のCRTを持つ新しいポケッタブルカラーディスプレイを開発した.カラーCRTはインライン形電子銃, 丸形ドット状のカラー蛍光体で, ネック径は13.5mm?の超細ネック構造とした.さらに充分な画質を確保するために, OLF (オーバーラッピングフィールド) 電子銃と超微細シャドウマスクを採用した.このCRTに加えて, 新らたに低電力ICを開発し, 消費電力が2.9Wと非常に少なく, ポケッタブルで, 乾電池動作に適した超小形のポケッタブルカラーテレビを実現した.
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3-1 高輝度・高効率緑色EL素子
三浦 照信, 岡元 謙次, 佐藤 精威, 安藤 倭士, 大西 秀臣, 浜川 圭弘
1984 年 38 巻 4 号 p.
304-308
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
高輝度, 高発光効率の緑色発光EL素子を, 発光層のZnS : TbF
3膜の形成にスパッタ法を用いることで実現した.発光効率は従来の蒸着法に比べて約4倍の0.8lm/Wであり, 輝度は5kHzで1000fL以上である.これらはスパッタ法により, 発光中心のTbF
3がZnS膜中に均一に分布すること, 発光閾電界が高くなったことによると考えている.
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大西 秀臣, 芳野 洋文, 佐久間 尚志, 家安 健三, 浜川 圭弘
1984 年 38 巻 4 号 p.
309-313
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
低閾電圧高輝度緑色直流エレクトロルミネッセンス (EL) 素子の試作を目的として, Al-ZnS : TbF
3-ZnSe-ITO構造を形成した.この素子構造では, ZnS : TbF
3発光層の結晶性を改善するために, エピタキシャル成長の下地層としてZnSe膜が用いられた.発光層の結晶性を改善することによって, 発光効率の向上のみならず, 動作電圧をも低減し得ることが判明した.0.
3μmのZnS : TbF
3と0.12μmのZnSeを用いて形成した素子において, 60Vの直流電圧のもとで0.16-0.2lm/Wの効率と400fLの輝度が得られた.
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L.G. Hale, R.D. Ketchpel, D.P. Ketchpel, I.S. Santha, 鈴木 忠二
1984 年 38 巻 4 号 p.
314-317
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
コックピット用電子航行表示装置への応用として, ハイコントラスト「交流駆動薄膜エレクトロルミネッセント表示素子」 (A. C. thin film electroluminescent display device, 一般に, 略してA. C.TFELと呼んでいる) を開発した.この素子は10,000fcの周囲光のもとで高輝度, 低反射 (1%以下), ハイコントラスト比 (5 : 1以上) の性能を示している.また, この素子は長寿命であり, 寿命を制限するものはカタストロフィックな破壊よりもむしろピンホール破壊によるものである.今まではレベルの低い不良が多かったが, 今回ピンホール破壊のみになったことは大変な改良である.以下, その詳細な実験データについて述べる.
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4-1 プラズマ陰極を使用した平面カラーテレビパネル
A. Schauer, 御子柴 茂生
1984 年 38 巻 4 号 p.
318-320
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
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上村 佐四郎, 清住 謙太郎, 吉村 方宏, 藤井 克正, 鳥丸 安雄, 三宅 隆一郎, 中村 功
1984 年 38 巻 4 号 p.
321-326
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
アクティブマトリクス形蛍光表示により, ビューファインダーを用途とする超小形画像素示素子が開発された.この素子は8mm×6mmの画面内に172×108の画素を有し, 各画素にはメモリー特性が付加されているので, 15Vの表示電圧で約10fLの画面輝度を示す.また, 走査回路内蔵により端子数は16ピンにまで減少し, DIP形のパッケージとなった.消費電力も約200mWと少なく, 信頼性試験においても実用上充分な特性を得ている.
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市川 修, 定政 哲雄, 別府 達郎
1984 年 38 巻 4 号 p.
327-331
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/08/17
ジャーナル
フリー
GaP赤色LEDと緑色LEDを使って小形・標準サイズのハイブリッド形LEDモジュールを開発した.このLEDモジュールは20mm角のセラミック基板の表面に赤と緑のLEDチップをそれぞれ16個配列し, また裏面には, このLEDを点灯させるための駆動回路を組込んで使い易くした.この駆動回路は, 画像データを記憶する16ビット・16ワードのスタティックシフトレジスターと線順次走査を行うFFバイナリーカウンター, およびデコーダーで構成されている.このLEDモジュールを縦横300個連結構成して20インチの多色表示パネルを試作し, これにVTRあるいはパソコンからの画像信号を与えて画像表示を行った結果, このLEDモジュールが表示装置として良好な機能を示すことを確認した.
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御子柴 茂生, 品田 真一, 白井 正司
1984 年 38 巻 4 号 p.
332-334
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
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横澤 美紀, 瀬賀 精二, 松崎 秀臣
1984 年 38 巻 4 号 p.
335-339
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
面放電を導入したAC形プラズマディスプレイパネルによりカラーテレビ表示実験を行った.3インチのパネルは放電セルピッチが0.5mmと従来の倍の精細さである.蛍光面にはブラックマトリクスを施し, 色のクロストークの改善を図った.効率0.2lm/W, 輝度25 nitsであるが, 経時変化も少なく, 壁かけテレビ実現の可能性を示唆できた.
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5-1 カラー液晶表示素子の技術動向
内田 龍男
1984 年 38 巻 4 号 p.
340-345
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
液晶のカラー化に応用できる基本的な原理と, それを利用した各種のカラー液晶表示器 (LCD) を概説し, その特性を比較検討した.その結果, セル内に3原色の微細な着色層を設ける方式が直視形のLCDとして最も汎用性があり, 実用の可能性が高いことが示された.そこでこの方式についてさらに検討を加え, その特長と問題点, 将来の研究課題などを明らかにした.
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Martin Schadt, 堀 浩雄
1984 年 38 巻 4 号 p.
346-349
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
TN (ツイステッドネマチック) 形やゲストホスト形などの電界効果形LCDの特性が, 新しいネマチック液晶化合物の性能とともに向上している.最近, 我々は6種の液晶材料を新たに開発した.これらは, 表示容量を大きくできるTN形マトリクス駆動用と自動車用, ゲストホスト形のポジおよびネガ表示用, 応答性が良く大表示容量の2周波駆動形用にそれぞれ設計した液晶であり, 以下これらについて述べる.
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Bernhard S. Scheuble, Günter Baur, 小林 駿介
1984 年 38 巻 4 号 p.
350-353
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
ベンゼン環の側面の水素をフッ素で置換した液晶と同族のアルキル-アルコキシル-フェニルピリジンの弾性定数の値を求めた.ベンド/スプレイの弾性定数*の比
K3/
K1が0.5に達するほど小さいアルキル-アルコキシル-フェニルピリジンは, 高いマルチプレクス機能をもつTN-ディスプレイに使用される混合物としてとりわけ適している.
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両角 伸治, 太田 直, 荒木 亮輔, 曽根原 富雄, 久保田 兼充, 小野 陽一, 中澤 尊史, 小原 浩志
1984 年 38 巻 4 号 p.
354-356
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
ラテラルMIMは, Ta薄膜の側面に形成された薄い酸化膜をMIMの絶縁膜として使う.ラテラル構造とすることで微細パターニング技術を用いないでMIMの面積を小さくでき, 高解像度の大形LCDを作ることが可能となる.画素数250×240, 解像度25本/cmで1/500デューティー比でもスタティック駆動なみの高コントラストを示すLCDを開発した.
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笠原 幸一, 酒井 啓次, 岡田 裕, 柳沢 俊夫, 松本 正一, 堀 浩雄, 小松原 吉明, 井出 恭三
1984 年 38 巻 4 号 p.
357-361
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/08/17
ジャーナル
フリー
シリコン基板上に形成されたMOSアレイとゲストホスト液晶を組合せた画像表示用MOS-LCDを開発した.MOSアレイ上の表示電極には光反射率の高いアルミ薄膜を用い, その表面に六方稠密配列された多数の微小凹凸を形成することにより, 表示の明るさと充分な視角を得ている.また, 輝度制御のための新しい駆動法についても検討した.
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長江 慶治, 川上 英昭, 金子 英二
1984 年 38 巻 4 号 p.
362-365
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
ヒート電極を用いる通常の熱書込みばかりでなく, 半導体レーザーを備えたライトペンによる手書き入力が可能な新しいスメクチック液晶平面ディスプレイを開発した.さらに本ディスプレイは各画素のキャパシタンスを検出することにより, 手書き入力された情報を読出すことができる.
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山野 大, 池田 宏之助, 武貞 肇, 山崎 光洋, 置田 雄二, 杉渕 繁義, 佐々木 佑二
1984 年 38 巻 4 号 p.
366-370
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
CRTに代わる平面カラー表示素子が待望されている.今回, TVレートでスイッチング可能な
a-Si TFTアレイを用いた積層形液晶パネルに新しく開発したカラーモザイク偏光板を内蔵することによって, フルカラー表示用の液晶パネルを開発し, これを用いて良好なカラーテレビ画像表示を得ることができた.
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6-1 液晶ディスプレイモジュールを用いた大画面カラーデイスプレイ
明道 成, 柳下 紀久次, 太田 誠, 倉橋 浩一郎
1984 年 38 巻 4 号 p.
371-374
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
本大画面液晶カラーディスプレイは表示素子として透過形TN液晶を使用したもので, 液晶, R・G・B色フィルター, 照明装置から成る液晶ディスプレイモジュールを数多く組合せて大画面を構成するモジュール構造により, 薄形大画面を実現している.1モジュール当りの画素数は8×64で, 光源としては蛍光ランプを使用している.
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苗村 省平, 窪田 恵一, 須釜 成人, 加藤 裕司, 坂部 毅, 永沼 誠昭, 西田 信夫
1984 年 38 巻 4 号 p.
375-378
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
高解像度, 大画面表示を特長とするテレコンファレンス用ディスプレイシステムを開発した.スキャナーで読込んだ, あるいは事前に画像ファイルに蓄積した会議資料は, 画像処理装置に接続したレーザー熱書込み形液晶ライトバルブ方式の投写形表示装置によって, 2.4m角の大画面スクリーンに3000×3000画素の高解像度, 100fLの高輝度で表示される.
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7-1 画像ディスプレイに対する知覚と認知
樋渡 涓二
1984 年 38 巻 4 号 p.
379-382
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
画像ディスプレイに対する人間側の問題について概説し, 視覚を通して情報を理解するまでの心理学的階層構造について述べ, かつ, それに対応する神経生理学上の最近の知見にも触れた.最後に筆者らが行った知覚と認知に関連する2つの実験例について述べ, 特に認知には概念推進形プロセスが強く働いていることを強調した.
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Thomas Harrington, Marcia Harrington, Steven Smith, Randal Aust, Karen ...
1984 年 38 巻 4 号 p.
383-386
発行日: 1984/04/20
公開日: 2011/03/14
ジャーナル
フリー
3次元空間内を運動すると周囲の物体は一点から発散するように見える.逆に, この発散状態を平面表示すると3次元空間中の運動を観察者に誘導することが可能であり, 3次元表示に応用できる.本研究では表示変数 (物体の大きさ, 速度, 発散状態) と観察者が誘導される3次元空間運動の関係が, 心理物理実験により測定された.
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