シャドウマスク式カラー受像管のミスランディングが, なめらかなレンズを用いた露光法で補正できる条件を考察した.パネル上の点 (
x, y) におけるミスランディングを, 管軸に垂直なある固定面上での虚光源の理想位置と実現位置のずれとして定義する.しかるとき, なめらかなレンズでの補正可否は, 虚光源実現位置座標
uR (x, y), vR (x, y) として, どのようなものが可能であるかを見出す問題に帰着する.
本報告では, これを解く基本原理に, 幾何光学におけるMalusの定理があげられることを紹介し,
uRと
vRの満たすべき条件式を導く.ついで, この条件を, インラインドットタイプ受像管に適用して, なめらかなレンズでは補正できない主要ミスランディングパターンを抽出した例を示す.
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