テレビジョン学会誌
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44 巻, 10 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 今村 修武
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1337-1342
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
  • 塩見 繁, 岩切 英之, 増田 守男
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1343-1348_1
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    ガラス基板上にPtとMnSbの2層膜を蒸着法で作製し, これを熱処理して白金マンガンアンチモンPtMnSb膜を作製した.MnSb層のc面が配向していると (111) 面が優先的に配向したPtMnSb膜が得られ, 配向性は厚い膜を低温で熱処理するほど高い.熱処理によりPtNnSbが生成する過程をX線回折と極カー回転角の測定により調べた.PtとMnSbが膜厚方向に1次元的に拡散するモデルを用いてPtMnSbの生成過程を解析し, 実験結果と比較した.その結果, 低温の熱処理では厚さ方向の1次元的な拡散が優勢であるが, 高温熱処理では結晶粒界を通しての拡散が顕著になると考えられる.膜側のカー回転角の波長依存性は, 熱処理温度によらずバルクのそれとほぼ同じであり, (111) 配向性とカースペクトルの間には相関が認められない.しかし, ガラス側のカースペクトルは熱処理温度によってかなり異なり, ガラスとの境界層の微細構造が熱処理温度により異なることを示唆している.
  • 前野 仁典, 小林 政信, 大石 佳代子, 川村 和民
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1349-1355
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    チタン系スパッタ膜の屈折率について検討した.TiON膜やTiO膜は比較的に大きな屈折率を示すが, 吸収係数が大きかった.しかし, BaTiONスパッタ膜は非常に大きな屈折率を示し, 可視領域において透明な膜であった.BaTiON膜の屈折率は2.75でる.この膜の結合状態をXPSやRHEEDの分析結果をもとに検討した結果, 膜はアモルファスであり, BaOとTixOyの混合状態の中に極少量のTiNxが存在していることがわかった.膜の組成比はBa : Ti : O : N=1 : 1 : 2.6 : 0.1であった.BaTiON膜を使用し, 光磁気ディスクを作製したところ, ディスクは高感度で, 広いパワーマージンを示した.ディスクのC/Nは, 線速11.4m/s, 記録周波数7.4MHz, 記録パワー5.5mW, 再生パワー0.8mW条件で, 49dBであった.
  • 松原 三人, 桂川 卓, 山田 博章
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1356-1362
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    アモルファス磁性膜のホログラフィへの応用に関する研究があるが, その記録再生特性の向上に関する研究はあまり見られない.本論文では, アモルファス膜上に作られたホログラムの回折効率および記録マージン特性の向上について検討した.このとき, 光強度分布を均一化したレーザ光をホログラムの記録に用いた.均一化レーザ光を用いた場合, ホログラム記録可能なエネルギー範囲は均一化しない場合よりも2倍以上広くできることがわかった.この理由を明らかにするため膜内の熱伝導解析を行った.また, 回折効率は均一でない場合と比べて1.2倍程度向上できた.一方, 均一化レーザ光を用いてアモルファス膜上に作成した図形のホログラムの再生を行ったところ質の良い再生像が得られ, 本方法はホログラムの熱磁気記録に有用であることが明らかとなった.さらに, 2重露光ホログラムを作成することができ, 多重記録についての知見も得られた.
  • 田崎 三郎, 加地 聡, 山田 芳郎
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1363-1368_1
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    多重層媒体と多値化方式を用いることは, 高密度光磁気記録を達成するために極めて有望な技術の一つである.本論文では, 3B-2Tや4B-3T符号に見るような, 3値レベル記録となるNRZL則に従う3値符号シンボル系列に対して, 同一符号シンボルの連続個数の最小値, 最大値と累積電荷変動に関する制約を与えた場合の通信路容量の算出法を導く.また, これら通信路容量の計算結果を表で示し, Jacoby型3値記録方式の通信路容量との比較を行う.さらに, 4B-3T符号より通信路容量が大きい, 実用性のあるDCフリー固定長符号例として7B-5T符号を提案する.
  • 大沢 寿, 山内 健次, 田崎 三郎
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1369-1375
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    従来の (2, 7;1, 2;4) 符号に比べて, 光磁気記録の際の符号間干渉量が少ない, 可変長ブロック符号の一つである (3, 19;4, 9;3) 符号を開発している.信号検出方式として, PR (1, 1) 方式を, 復号法として, これらの符号のd制約を利用したビタビ復号法を提案している.そして, 計算機シミュレーションにより両符号に対する誤り率特性を求め, 従来のピーク検出方式の場合と比較している.その結果, 本方式は従来のものに比べて優れた特性を示すこと, および (3, 19;4, 9;3) 符号を用いることにより大きな特性改善が得られることが明らかとなった.
  • 佐藤 裕治, 池田 賢市, 木下 良夫, 尾高 敏則, 佐々木 修
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1376-1382
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    赤色半導体レーザを搭載し, 再生時間片面60分の長時間再生が可能な高精細ビデオディスクシステムを開発した.長時間化には, 記録線速度を遅くし, トラックピッチを狭めて情報を高密度に記録することが必要である.このため高密度記録をした際の信号記録再生プロセスの信号伝達特性を計算機シミュレーションし, ピット形状と再生信号の周波数特性, クロストーク量, 混変調歪量との関係を明確にした.本論文では, これらシミュレーションと実験結果について述べるとともに, 開発したシステムの概要について報告する.
  • 橘 董, 高橋 宏雄
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1383-1390_1
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/08/17
    ジャーナル フリー
    この論文は, 2チャンネル記録方式HDTVビデオディスクシステムの信号処理における2つの問題点の解析および解決方法について述べている.最初に, モアレ妨害の発生要因の解析を簡単な記録再生モデルにより行い, モアレ妨害の最も大きな原因が, 記録ピットのアシンメトリによってFM信号中に生ずるベースバンド成分であることを示し, その結果に基づいたモアレ除去回路を提案し, 実際の効果を示す.つぎに, 2チャンネル間の特性差による画質劣化の発生メカニズムについて考察し, それに基づき, 特定の垂直周波成分を抑圧する垂直フィルタによりこの画質劣化を低減する手法と実際の効果を示す.
  • 鈴木 基之, 田中 久光, 三浦 芳夫
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1391-1397
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    光ディスク装置のトラッキング引込みを安定に行うための条件について検討した.5.25インチ追記型光ディスク (WO) において, ISOで規格となっている連続サーボ方式およびサンプルサーボ方式について, サーボ系の帯域, 位相余裕およびサーボ系をオンするタイミングをパラメータとして光ビームとトラックとの相対速度とオーバシュートの関係についてシミュレーションと実験を行い, 安定に引込むための条件を求めた.また, 引込み可能な相対速度を向上するため, トラッキング誤差検出特性を正弦波特性から位相周波数比較器特性とする方式について検討を行った.サンプルサーボ方式光ディスク装置に適用し, 相対速度12.5mm/sec以上においても安定に引込めることを確認した.
  • 吉本 恭輔, 伊藤 修, 田中 邦麿
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1398-1402
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    光ディスク駆動装置のトラッキングサーボにおいて, 構造が簡単なためよく使用されるプッシュプルセンサは, 集光レンズが光軸に対して横ずれしたり, ディスクが傾くことによって, オフセットを生じやすい.我々は, これらオフセットを自動的に検出し, 電気的に補正する方式を考案した.トラック1周にわたりセクタごとの内周外周交互のトラックジャンプを実施し, 各々のジャンプ中のプッシュプルセンサ信号の最大値と最小値の各々の平均値の中心値として, オフセットの直流成分を検出する方法である.サンプリング2μs, 分解能8bitのディジタル系に最大値, 最小値検出回路を組合わせることにより, 制御目標±0.1μmの1%以下の精度でオフセットが再現性よく測定可能であることを実証した.この測定値を利用して, 自動オフセット補正を行うことが可能である.また, 光軸の傾きに対して本補正方式が有効であることを実証した.
  • 内藤 雅文, 青木 尚志, 高木 正明
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1403-1409_1
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    従来のプッシュプル方式による記録用ヘッドにつきものであった, レンズシフトに併うトラックセンサオフセットを無くすために, 光学系一体駆動型ヘッドを開発し, これを用いて, 通常のCDプレーヤの機能を内蔵したライトワンス型CDレコーダを開発した.エンコーダ部分をLSI化して, 全システムを430×135×390 (mm) のサイズに納めたことにより, スタンドアロンで記録, 再生を行うことができる.使用した媒体は, 3) 再生特性がCD規格を満足する高反射率の有機色素系追記型光ディスクで, 盤面7mW程度で記録され, 記録後は一般のCDプレーヤで再生することができる.
  • 福島 能久, 大原 俊次, 宮崎 弁一, 守屋 充郎, 佐藤 勲, 吉田 富夫
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1410-1417
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    相変化材料を用いた1ビームオーバライト可能なデータファイル用光ディスク装置を開発した.追記型と同構成の光ヘッドを用いてオーバライト機能を実現した.ディスク径は86mm, 容量は280MBである.また, 可動部が9グラムの分離型光ヘッドにより42msのシーク時間を実現した.オーバライトは, 1つのレーザ光によりアモルファス状態と結晶状態を可逆的に生成することにより行う.再生信号はアモルファス部と結晶部の反射率差から得られる.光ディスクは, 実使用条件下で数10万回以上の書換えが可能であり, さらに, 欠陥管理を行うことにより, 実質的には100万回以上の書換えを可能にした.
  • 池田 哲也, 星野 隆司, 大塚 康男, 竹内 崇
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1418-1424
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/08/17
    ジャーナル フリー
    マルチメディアの大容量記憶に適した3.5インチ光ディスク装置を, ドライブの小型化, 媒体互換性の検討を目的に試作した.試作機では, 改良型サンプルサーボ方式として規格提案されたDBF (Discrete Block Format) 方式を採用し, 光磁気による書換型およびROMディスクに対応する.機構系は, 分離型ヘッドにより, 可動部重量を60g以下に軽量化し, 高速アクセスを実現した.光学系では, 非点収差マイクロPBSを採用し, 光磁気信号とサーボ信号を一括検出することで, 初期CD並みの小型化を実現した.信号処理系では, 再生信号の抽出に差分検出方式を採用し, 複数のディスクによる互換性試験を行った.この結果, 10-3以下のバイト誤り率を満足する再生ポジションの余裕は±20nsであり, 記録パワーは9mW以上であることを示した.また, DBF方式は, データ領域がサーボ領域に影響を与えず, ROMディスクにも適していることを示した.
  • 武田 立, 磯村 嘉伯
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1425-1430_1
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    イメージ符号型文書ファイルのリモート目視検索について報告する.ファイルサーバからLAN経由でリモートワークステーションへイメージ符号文書データを転送する手法について述べており, その圧縮イメージ符号文書の新しい取扱い方法を提案した.また, ネットワーク経由での文書転送速度を考察し, 高速ページ転送を検証した.実験システムは, 文書の圧縮符号化ボードとアプリケーションプログラム以外は既存汎用装置で構成した.文書ファイルサーバは, 書換型光ディスクを備えたUnixワークステーションで構成し, LANにはEthernetとTCP/IPを使用した.文書のLAN転送は, MH符号と間引き画像データの使い分けで実験した.結果として, 改頁指示操作から表示開始までの応答速度として, 4本/mm相当のCRT表示のとき約4秒/ページ, 2本/mmのとき約2秒/ページの改ページ速度が得られることを確認した.これらの結果は, LANを利用するOAの推進に貢献する.
  • 村上 宏, 関 昌彦, 山本 敏裕, 栗山 孝夫, 加藤 俊宏, 金子 隆一, 中川 仁, 高畠 保, 石川 秋男, 平片 賢一, 大西 宏 ...
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1431-1434
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
    33型カラー放電表示パネル (セルピッチ : 0.65mm, セル数 : 1024×800) にパルスメモリー駆動方式を適用してマルチカラーの静止画を表示した.駆動波形, 厚膜印刷プロセスの改善によりパネル全面にわたり安定なメモリー動作を得た.
  • 高橋 博
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1435-1438
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
  • シフトレジスタで生成される符号-巡回符号 (I) -
    金子 敏信
    1990 年 44 巻 10 号 p. 1439-1448
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
  • 1990 年 44 巻 10 号 p. e1
    発行日: 1990年
    公開日: 2011/03/14
    ジャーナル フリー
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