本研究では, 琉球サンシン楽譜である工工四(ケンケンシー)の認識実験およびサンシン自動演奏ロボットとの接続による自動演奏実験について述べる.工工四の音符記号(漢字)は, 毛筆によって記述されているが, 我々は細線化や正規化などの前処理をせず, 簡単に高速に抽出できる黒画素割合を特徴量として認識する手法を提案する.本認識手法では, 高速な3次元テーブル法と高精度なEuclid距離を効率良く組み合わせる事によって, 高速で高精度な認識システムを構築した.その結果, 最も有効な併用時に全2010[文字]について95.3[%]の認識率が得られた.また, その認識結果をパソコンのプリンターインターフェースを介して接続した, サンシン自動演奏ロボット[あがさー]へ送出し自動演奏実験も行ったので報告する.
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