携帯端末の急速な普及に伴い, それに対し多くのアプリケーションが要求されてきている.言語的手段で表現しきれない情報を補い, 円滑で親しみのあるコミュニケーションを行う方法の一つとして, 似顔絵を用いた非言語的な情報通信手法が考えられる.本稿では, 似顔絵生成への応用を目指し低解像度顔画像から, 顔や髪の領域, 顔のパーツを自動抽出することを目的とする.入力画像を動画像にすることで, 顔の位置, 大きさに関する推定を容易にし, また, 皮膚や髪の色成分分布を推定し, それらに応じた2値画像処理によりその実現を試みる.その結果, 個人差に対しロバストに各パーツ領域の抽出が可能となった.
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