近年の記録符号化・復号化方式の研究は,記録符号として幾つかの誤り訂正符号を組み合わせる連接符号を用いることで,様々な研究が行われ,その性能改善が報告されている.本稿では,ディジタル通信の分野で高い誤り訂正能力が報告されている高次元パリティ検査符号を記録符号として用いる連接符号化・復号化方式を提案する.新たに本研究では,高次元パリティ検査符号の復号法として,パリティ検査線による誤り検出(仮判定)と,各シンボルの信頼度に対するしきい値判定(本判定)とを組み合わせた軟判定復号法を用いる.そして,本方式と従来の16/17(0,6/6)符号化・復号化方式との誤り率特性の比較検討を行い,本方式の優位性を明らかとした.
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