カメラによる人間センシング技術を用いて,ユーザの注目対象物とジェスチャ(手サイン)を識別し,その手サインに応じた制御コマンドを注目対象物に送信することで,家電製品を操作する知的環境(パーセプトルームと呼ぶ)を構築した.パーセプトルームでは,壁面に16台のカメラを備え,16台のカメラ合成映像から人物の位置と大まかな動きを推察するメインPCと,個人識別,顔方向推定,手サイン認識を行うカメラPCから構成される.メインPCは,人物が注目している対象物や提示した手サインを識別するのに有効なカメラPCを選出し,識別命令を送信し,それらの結果を統合して判断する.識別結果に基づき学習リモコンを通して注目対象物を制御する.
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