近年,電子的保存を目的としたデジタルアーカイブが注目されている.デジタルアーカイブ化を行うにあたり,膨大な情報量を分類するのにコストがかかるという問題がある.そのため,それらの情報量にメタデータを自動付与することは有用であるが,事前にクラスタリングが必要である.本研究は時代背景の理解や文化保存を目的としたデジタルアーカイブ化の確立のために,西洋宗教画を対象としておりそれらが描かれた年代別にクラスタリングすることを目的としている.提案法は年代によって西洋宗教画の顔形状の描き方が異なることに注目し,各画像に手動で付与された特徴点から顔形状特徴を求め,その特徴を用いてk-means法でクラスタリングを行う.その結果,類似した顔形状特徴を持つ画像が同じクラスタに分類されていることを確認できた.
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