近年,高解像度な画像から高階調な画像へと欲求が移行してきており,HDR(High Dynamic Range)表示に関する研究が盛んに行われている.特に,デジタル一眼レフカメラなどで,すでに,HDRを有するデータを容易に取得できるようになったことからも,ディスプレイ装置におけるHDR表示が求められてきている.そこで本研究では,256階調の表現が可能である一般家庭用のプロジェクタを4台用いて多重投影を行い,1024階調を持つHDR表示を実現する.そして,人間の視覚特性を基に作成した2種類の応答特性を用意し,被験者実験の結果に基づき,HDR表示に適した応答特性を検討する.
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