我々はIoTへの応用を狙い,高感度・低ノイズと低電圧・低消費電力を両立するCMOSイメージセンサの実現のために,画素内に浮遊拡散層電位制御容量とカスコードソース接地アンプをもつ4トランジスタ型パルス幅変調読み出し方式画素を開発している.これは,FD電位変化をデジタルパルスの幅として読むため,画素回路の電源電圧を1V程度まで下げることができる.さらに,カラム回路をほぼデジタル回路のみで構成できるため,電源電圧を1Vよりも大幅に下げることができ,低消費電力化に繋がる.本報告では,PWMイメージセンサの低消費電力化の可能性について,積層,カラムADCの2段化などの構成上を検討する.
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