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草と緑
Online ISSN : 2424-2551
Print ISSN : 2185-8977
ISSN-L : 2185-8977
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緑地管理における外来種と在来種 ―そのリスク管理について―
黒川 俊二
2012 年4 巻 p. 8-18
発行日: 2012年
公開日: 2017/06/30
DOI
https://doi.org/10.24463/iuws.4.0_8
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(933K)
草(くさ)の歴史:時代が変えた緑地景観
伊藤 幹二
2012 年4 巻 p. 19-30
発行日: 2012年
公開日: 2017/06/30
DOI
https://doi.org/10.24463/iuws.4.0_19
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日本列島の組織的農業は,弥生時代から古墳時代に広まった稲作を中心として発展した“草肥農業”と牛馬産を中心とした“草地農業”に始まる.そして,古代から近世に至るまでの日本の表土は,時代の重要農業資源であった草に覆われていく.近代になり生産管理を目的とした管理技術の高度化と工業製品の集約的利用が始まり,表土の育成や植生の管理は忘れさられつつある.一方,今世紀の主要課題は,持続可能な表土の保全と利用が国際規範となり,表土と生物多様性に関わる生態系サービスを後代にわたって引き継いでいくことにある.欧米と比べて年間日射量と雨量に恵まれ,寒暖の差が激しく,地形が複雑な我が国土においては,今一度列島における表土の改善と利用の時代的変遷を振り返り,その流れのなかで,今日のずさんに利用または取り扱われている表土管理について再考することが必要である.
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シバ(Zoysia japonica Steud.)
長沼 和夫
2012 年4 巻 p. 31-34
発行日: 2012年
公開日: 2017/06/30
DOI
https://doi.org/10.24463/iuws.4.0_31
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シバ(Zoysia japonica Steu.)はアジア大陸東沿岸部に自生しており、海岸から標高1000m以上の高地まで、様々な気象条件や土壌条件に適応し、その為に外形や生理的形質に大きな多様性が見られ、これれらの遺伝学的特性を背景に多様な品種の作出が行われている。シバは動物の採食と火入れによって牧と呼ばれる牧草地として維持されてきた。その牧草地は人々の憩いの場としても広く用いられ、また切り取られて修景材料として庭つくりにも取り入れられるようになり、需要の増大と共に各地で栽培されるようになった。現在では河川・道路などの公共土木工事などのほか、競馬場・ゴルフ場・野球場などのスポーツターフとして、また公園・多目的広場・屋上緑化・校庭などに広く用いられるようになっている。利用の拡大に伴って、土壌や気象、利用条件などが厳しい場所でも利用可能な、様々な要求に適合した新品種の開発が期待されている。
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(1310K)
ワルナスビ(Solanum carolinense L.)
伊藤 操子
2012 年4 巻 p. 35-43
発行日: 2012年
公開日: 2017/06/30
DOI
https://doi.org/10.24463/iuws.4.0_35
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ワルナスビは分布の温度域が広く,北海道から沖縄本島まで分布し,牧草地から飼料畑,非農耕地の随所に発生している.輸入乾草・飼料として畜産地帯(牧草地・飼料畑)に侵入し,種子が堆肥.牛糞に混入して苗木・作物生産地に拡散し,さらに緑化樹の植栽・客土等の土の移動により都市域にも広がった.地下部に長大な横走根と垂直根からなる根系(creeping root system)を発達させ,刈取り後の再生や春季のシュート発生は,ここに形成される不定芽による.繁殖体は種子と根の断片である.種子には休眠性があるが,根断片は通年,不定芽形成・萌芽力をもっている.本草の雑草害は①茎葉の鋭い棘による傷害,②ツツジ等有用植物の強い生育阻害,③ナス科特有の有毒物質ソラニンが家畜に有毒なこと,④同じナス科作物の病気(トマトモザイクウイルス等)や害虫の中間宿主になることなど多様である.防除は困難だが,化学的手段が最も効果的で茎葉処理ならホルモン系の剤が土壌処理ならクロロプロファムが有効と考えられる.米国では,繁茂地からの拡散防止,輸送防止,有用種子への混入防止および防除法の指針が多くの州および国レベルで出されているが,日本にはこれに該当するものはない.
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