岩手医学雑誌
Online ISSN : 2434-0855
Print ISSN : 0021-3284
76 巻, 3 号
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  • 山口 隆, 野崎 亮太, 田口 啓太, 高橋 健太, 岩岡 和博, 佐藤 裕里子, 寺内 貴廣, 赤坂 博, 石塚 直樹, 前田 哲也
    2024 年76 巻3 号 p. 75-85
    発行日: 2024/08/01
    公開日: 2024/09/20
    ジャーナル オープンアクセス
    栄養はパーキンソン病(PD)の環境的危険因子としてよく知られている.本研究は栄養特性とPD前駆期との関係を明らかにすることを目的とした.高齢住民を対象とし,prodromal PD(PPD)の検出にprobability of PPD(PPP) およびmild parkinsoniansign(MPS)用いた.栄養は自記記入式食物摂取頻度調査票を用い,総エネルギー,三大栄養素(脂質,蛋 白質,炭水化物),ビタミンB 群,水分,食物繊維摂取量を算出した.305 人の被験者のうちPPP ≧ 0.3 は4.1%,MPS 陽性率は21.0%であった.PPP ≧ 0.3 群は脂肪摂取量が有意に多く,炭水化物摂取量が少なかった.MPS 陽性者は総エネルギー摂取量が少なかった.高齢者ではPPD の有無により栄養特性が異なっており,栄養特性の違いが高齢者におけるPPD リスクと関連している可能性が示唆された.
  • 松下 祐, 福本 健太郎, 赤平 美津子, 三田 俊成, 阿部 崇臣, 大塚 耕太郎
    2024 年76 巻3 号 p. 87-103
    発行日: 2024/08/01
    公開日: 2024/09/20
    ジャーナル オープンアクセス
    精神科救急医療ガイドラインは,自殺ハイリスク者に標準化された適切な医療を提供するための指針である.施設での自殺未遂者ケアの実践状況についてこれまで調査されていない.本研究では,全国の49 精神科救急医療施設を対象に施設内での自殺未遂者ケアの教育と実践度を調査し,精神科救急医療ガイドラインの普及とのその関連性について検討した.スタッフ教育としてプレホスピタルとの連携を扱かっている施設割合が低く,遺族支援,自殺の一次予防から三次予防の項目に関して,施設でのスタッフ教育や実践度ともに低い傾向にあった.精神科救急医療ガイドラインを診療の参考にしている施設は77.7% であり,参考としている施設はケースマネジメント,精神科看護のアプローチ,治療環境の検討および自殺の一次予防から三次予防の実践度が有意に高い結果となった.本研究結果は今後の自殺未遂者ケアの普及教育やガイドライン改定の参考になるものである.
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