復職支援(リワーク)デイケアについて約10年にわたる臨床経験をベースにして論じた。より効果的な復職支援のためにはプログラムの展開や個別アプローチの実施に際して1)幅広い社会生活スキルの向上,2)森田療法的な心理教育の実施,3)ブリーフセラピー的な諸技法の適用,4)身体面からのアプローチの展開,5)集団および家族というシステム・ダイナミクスの活用,6)ケースワーク的な介入・援助による周辺環境の整備などがポイントとして挙げられた。さらに実際の事例を呈示し,セラピストの視点,そして様々な治療の理論や技法などをブリーフ化するという視点から考察を加えた。
本研究の目的は,アサーティブネストレーニングにおける目標行動をクライエント自身の目指すコミュニケーションに定めてトレーニングを行った「解決志向アサーティブネストレーニング」の事例を報告し,その可能性を検討することである。家族との問題を感じてカウンセリングを受けていたクライエントが,「解決志向アサーティブネストレーニング」に参加したことで自らの望むコミュニケーションを行えるようになった。この事例から,参加者が満足を得られやすいという解決志向アサーティブネストレーニングの有用性を検討した。
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