ブリーフサイコセラピー研究
Online ISSN : 2432-9371
Print ISSN : 1880-5132
30 巻, 2 号
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研究報告
  • 高橋 ゆう子
    2022 年 30 巻 2 号 p. 33-43
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/04/26
    ジャーナル 認証あり

    本報告の目的は,子どもをめぐる関係者間の連携における早期ダイアローグによるミーティング(以下,EDミーティング),およびフォローアップミーティングの効果を,一つの事例を通して検討することである。フィンランドでは,早期ダイアローグは「未来語りのダイアローグ」の土台とされており,支援の早い段階から関係者との協力関係を構築するために,支援者が自らの懸念を表明して協力を求めることが特徴である。

    ここでは,小学校でファシリテーターによるEDミーティングとフォローアップミーティングを試みたプロセスを検討した。ミーティングへの参加者は,ミーティングを要請した支援者と登校が難しくなった児童の両親,学校の担任と校長の5名で,そこにファシリテーター2名が加わった。2つのミーティングを通して,支援者の懸念は軽減され,参加者間の関係は変化した。それらのプロセスは,両親と児童の親子関係や,学校における児童と教員の関係にも影響したことが推測された。

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