解決志向ブリーフセラピー(Solution-focused brief therapy: SFBT)を3つの視点(思考の枠組み,視線の向き,治療システム)に注目して行うことを提案したい。
思考の枠組みとは人が対象に対してする意味づけ,あるいは意味づけをする際の基準になる考え方のことである。視線の向きとはその人が対象について語っているときに思考の中で見据えている方向(問題なのか,解決なのか,どちらでもないのか)である。治療システムの視点があれば,セラピストがSFBTの技法でクライアントの視線を解決に向けると,それは実際に解決に向くのか,問題に戻るのか,どちらでもないのかを見ることができる。
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